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もしあなたが、「すごい人だと思われたい」「有名になりたい」「あの人が出版したんだから自分だって出版したい」といった、「自分の外側にある願い」のために本を出したいと考えているのなら一度立ち止まって考えてみましょう。出版は、想像以上の長丁場。企画立案から出版までには、どんなベテラン著者さんでも最低1ヶ月はかかります。(出版社時代に2週間で本を出したことはありますがリメイク本でレアケース)新人著者さんだと早くても6ヶ月、今だと1年、2年はかかるでしょう。その間、波はありますが、ずっ
『ドラゴンボール』の鳥山明さんが、「漫画家を目指す人向けに描いたマンガ」があることを知っていますか?そこに、こんなエピソードがあります。鳥山さんが、はじめて編集者さんと打ち合わせをした時持ち込んだ原稿にその場で「ボツ!」と言い渡されたそうです‥‥‥鳥山さんは、その時のことをこんな風に語っています。「はじめての持ち込みで、すぐにデビューした人などいません」「編集者さんは、めげずに2回目もくるかな…と根性もテストしているんですね」「持ち込みに来た人の半分以上は、
今年2024春のセンバツは、群馬・健大高崎高校の初優勝で幕を閉じました。小学生の頃から春夏の高校野球が楽しみで、今年もどこが優勝するのか、興味深く見守ってました。しかし、正直なことを言うと……最近の高校野球は、昔ほどワクワクしない‥‥‥。20年、30年、40年前と比べ、明らかに球児たちのレベルはものすごく上がっています。高校生とは思えないほどの、美しく「完璧」なプレーをTVで堪能できます。なのに、ワクワクしない。なぜか?――――――――もちろん見る側である僕の環境の変化はあるで
さとゆみさんこと佐藤友美さんが出された新刊『本を出したい』(CCCメディアハウス)が、マジでおすすめ。www.amazon.co.jp/dp/4484222485もうね、出版したい人がやるべき・考えるべきアレコレがぜーんぶ載っていますよ。正直「やられたー!」と思いました。・編集者が著者を探す場所はどこか?・まだ書かれていないジャンルは市場がない?・編集者との付き合い方・企画が通らなかった時にやるべきこと・ライターさんと組むメリット・デメリット・SNSのフォロワー数が少な
本は「誰のための何の役に立つ本なのか」ハッキリ明確になっているものほど売れます。例えば、会話が苦手で間が持たなくて困っている人が、初対面の人とも「15分以上会話が続く」ようになる本です。50歳を超えて代謝が落ちてきた人が、「発声」で基礎代謝をあげて脂肪を燃焼し、痩せるための本です。これを、会話が苦手な人のための会話がうまくなる本です。痩せなくて困っている人のダイエット法を書いた本です。とすると、途端に解像度が落ちます。――――――――とはいえ、ハッキリ明確に書くのは勇気が
マンガ家の鳥山明さんが亡くなりました。旅先で訃報に接した際は、あまりの衝撃でスマホを持ったまましばらくその場から動くことができませんでした。――――――――鳥山明さんといえば、多くの人にとっては、『ドラゴンボール』でしょう。しかし、個人的には『Dr.スランプ』にやや思い入れがあります。それまで見たことのないポップで底抜けに明るいキャラクターたち緻密なのに適度にデフォルメされたメカ・ミリタリーたち。鳥山さんが作り上げた「独特な箱庭の中で繰り広げられるドタバタ劇」はそれまでの漫
昨年の夏、Zoomで出版相談を受けた時の話です。画面の向こう側にいる相談者さんが突如、泣き始めました。「なんで〇〇さんなんかが本を出せて、私が出せないの⁉おかしい!あの人なんて、何も(ノウハウが)ないのに」と、堰を切ったように泣きじゃくり始めたのです。――――――――その女性は、時短をテーマにした料理研究家さんでした。冷蔵庫にある食材で美味しいお料理を短時間で作れるテクニックは見事なものでした。ところが……●いくつか出版塾に通ったものの、出版決定に至らない●「それは
毎月、ガス会社さんからポストに投函される検針票。先日、「2024年10月から紙の検針票を終了します。Webで確認ください」というお知らせをいただきました。そして、書面の最後にはこうかかれていました。「引き続き紙の検針を希望されるお客さまにつきましては、郵送にてお届けいたしますが、発行手数料〇〇〇円/月(税込)をお支払いいただきます」みなさんは、この文章を読んでどんな風にお感じになりましたか?私はこう思いました。「もう少しうまく書けば、読み手の受け取り方も変わるのに……もっ
教育学者・森信三さんの「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」という言葉が好きです。20代のダメダメ営業マン時代に、上司からこの言葉をプレゼントされて以来、いつも心の中にあります。そして、「出版も同じだなあ」と最近つくづく思います。「本は『出るべきタイミング』で必ず出せる。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」――――――――出版は、「とにかく早く出したい!」と強く思い過ぎる人ほどなかなか出ない。「自分のベストタ
はじめて出版相談に来た人に、「あなたのココが企画になりますよ」とアドバイスをすると、ほぼ間違いなくされる質問が2つあります。それは、質問①「そんな『当たり前のこと』が本になるんですか?」と質問②「自分よりすごい人・実績ある人がたくさんいるのに、私が書く意味があるんでしょうか?」です。――――――――まず、質問①「そんな『当たり前のこと』が本になるんですか?」人からみて「すごい!」と思われることのほとんどは自分にとって「当たり前のこと=無理なく自然にできて
前回は「意外と見落としがちな出版企画書の落とし穴」について書きました。https://ameblo.jp/little-fortune/entry-12839457816.html?frm=theme今回は「はじめに」編です。いきなりですが、映画のCMを思い浮かべてみてください。ド迫力のアクションシーンや感動の名場面が流れ、本編でも一番の見どころがCMでは使われます。だからこそCMが面白くなかったら、その映画を観に行きませんよね。それと同じです。本も「はじめに」が面白くなけ
出版社に企画を提案する時に書く「出版企画書」出版を志す人なら一度は見たことがあると思いますが、概ね次の要素で構成されています。タイトル著者プロフィール企画概要構成案読者対象仕様のイメージ類書との差別化どれも重要なのですが、意外と困る項目が「類書との差別化」です。書籍の新刊点数は、年間約7万点。お金、コミュニケーション、恋愛、美容、仕事、人生、健康、願望実現、歴史、料理、ライフスタイル、人生訓……などなど「新ジャンル」は、もはや存在しません。どんなジャンルであ
OCHI企画が、企画編集を手がけた『本当に好きなことが仕事になる口コミ起業の本』(﨑本正俊著・プレジデント社)が、いよいよ1月30日に発売されます。www.amazon.co.jp/dp/4833424770SNSや集客・営業が苦手でも「月収50万円が叶う」という、これまでにない異色の起業本です。これから起業したいと思っている人、起業したもののうまくいっていない人……起業に悩む人が、一人でも多くこの本を読んで、成功をつかんでもらえたらうれしいです。――――――――――――
マスコミ時代に一緒に仕事をした仲間!彼は出版プロデューサー!産経関係の仕事が多かったよね!僕、今日で80歳だって😁デンさんは、81歳だよ!お互い元気で会えて良かった!僕、今日で80歳!デンさんは?ウナギパイVSOP❣️
「こんなこと誰でも知っている」「あの本にも書いてあるから、同じことを書いても仕方がない」「どの本にも書かれていない新しいことをたくさん書かなくては」「自分のオリジナル要素をもっと入れないと本は出せない」‥‥‥なんて思っていませんか?そんなことはありません。「7割は読者が『知ってること』を書いた方がいいんだよ」駆け出し編集者時代に、歴史作家の童門冬二さんから、直接教わったことです。・・・・・なぜ「読者が知っている言葉」「読者が知っている内容」を書いても大丈夫なの
僕はいつも「『本業』を磨きましょう。本業からあふれ出たコンテンツが本になるんですよ」と言っています。ところが、これが「当てはまらない」ケースもあります。たとえば、池田貴将さんの『覚悟の磨き方超訳吉田松陰』池田さんは、自己啓発家としてそれまでに『未来記憶』という本を出版していました。しかし、サンクチュアリ出版の担当編集者は、池田さんの手元にあった吉田松陰の『講孟剳記』にたくさんの付箋が張ってあったことに感銘を受け、「この熱さを本にしたい」と思い出版。それが40万部の
編集長の富田志乃です。ある出版プロデューサーの方にコンサルを受けたという方から「著者として本が出たらやれること」の欄に、2,000冊買取をすると記入しないと、出版社が企画を受け取ってくれないと言われたと聞きました。え?と驚かれるかもしれませんが、実際、そのくらい、本を出すことは、シビアです。*弊社ではその規定はありませんある著者は、数年前から講演会などで話されています。最低、2,000冊は手売りしてでも売れる人でないと、本は出すべきではないと。
🎍2024年🎍皆さんは、どんなスタートを切りましたか?私は、京都の大覚寺で「人生初写経」にチャレンジしてきました。文字を書くにつれ様々な欲望が整理されて、心根がシャキッとなりました。最後に「願いごと」を書く欄がありました。普段の参拝では願い事をしないので、逡巡して頭に浮かんだのは、「世界の平和と、地震で被災した皆さまに1日でも早く平穏な日常が戻りますように」自分では、もっと俗っぽいものが出てくるかと思っていたので意外でした。――――――――さて、出版したいという「
こんにちはまつじゅんです2024年、これまでの活動に加えて、kindle出版プロデューサーになると決めました!!現在、一冊目の出版に全力で取り組んでいます突然に怪しいですよねでも私にとっては自然な流れだったのです。なぜこうなったのかを書かせていただきます。これまで、素敵な方々をサポートをしたいとブログでの紹介、イベント主催、個人コンサルなど私なりに活動をしてきましたその方の活動や魅力をより分かりやすく言語化し、その魅力がより多
いよいよ明日は大晦日。みなさんにとって、2023年はどんな年でしたか?僕は、「俺がやらなきゃ誰がやる思考」を手放して、大きく方向転換した一年でした。――――――――今日は、起業から6年経って今さらですが、OCHI企画の経営理念をご紹介します。OCHI企画の【経営理念】は、「コンテンツの力で、世界の発展に寄与する」僕は子どもの頃から、本・マンガ・映画・ゲームが大好きでした。幼稚園の頃、母親が読み聞かせてくれた『宝島』『八十日間世界一周』で大冒険を経験し、小学生ではマン
本は「タイトル」で決まります。どんなに文章が洗練されていて読みやすくても、どんなに中身濃くて構成が素晴らしくても、どんなにカバーが素敵で人目を引くデザインだったとしてもタイトルがイマイチだったら、売れません。つまり、本は「タイトル」が命。タイトルこそ、本の背骨なのです。では、本の売れ行きを大きく左右するタイトルは「誰」が「どうやって」決めているのでしょうか?――――――――先日、とある出版記念パーティで「本のタイトルを決めるのは出版社ですよ」と言ったら「えっ、そうなんで
江戸時代の本屋と出版文化!どんな娯楽本が人気だったか?江戸時代には、多種多様な書物が刊行されていました。その出版活動の中心だったのが本屋で、出版プロデューサーである版元や戯作者たちが、趣向をこらした出版物を制作していました。今回は、江戸時代の出版文化を牽引した本屋についてご紹介します。▼もくじ▼00:00動画の概要00:39江戸時代の出版状況04:46幕府の出...youtu.be江戸時代の本屋と出版文化!どんな娯楽本が人気だったか?江戸見聞録
2023年も残すところあと半月。のっけから内輪の話ですみません。今日、12月15日は私の妻、美保さんの53回目の誕生日です🎉パチパチパチパチ!!👏うっかり「何でもお望みどおり」なんて言ってしまったもんだから💦「お蕎麦」を食べるためだけに200キロ以上車を走らせることになりました。運転をがんばらないと(;^ω^)――――――――さて、コロナが明けて、約3年ぶりの忘年会シーズン。どこでも大盛り上がりですね。私も、忘年会、新年会、出版パーティ、懇親会が目白押しですが、イベントで名
編集長の富田志乃です。弊社では、新人著者養成にする出版ゼミを主催しています。現在4期の募集をしているのですが、3期の受講生に入会された理由を聞いてなるほどねと思ったのです。著者が主催している出版スクール、出版プロデューサーがやっている出版スクールなど、いろいろあるようなのですが、「とにかく、現役で活動している人で、出版のプロに習った方がいい」と知り合いの著者から言われたとのことで弊社のゼミのドアをたたいてくださいました。本づく
「この人、本出せるのになあ……」と思っても、なかなか出ない人がいます。一方、「あの人、いつの間に本が出たの」というくらい、するっと本が出ている人もいます。この差は、どこからくるのでしょうか。私は、いい意味での「図々しさ」があるかどうか。ここがポイントだと思っています。するするっと本が出る人は、編集者に「ダメ元でいいから企画書を見てもらえませんか」ということを遠慮せずに言える「図々しい人」。断られても、「私の良さが伝わらなかったのは残念。しゃーない」と思えるくら
『じゅうはん』はお昼過ぎというか午後1時前でした。『ざいたくきそ』は外作業をしていた午後3時くらいだったと思います。ですからふたつの言葉はけっこう時間差がありました。でも、このふたつの言葉は重犯と在宅起訴なら意味としてつながっています。ですが私自身としましては、言葉が来たらすぐ記録してしまうのでそれは特にその後意識していません。むしろ忘れても良いための記録なのですっきりさっぱり忘れているくらいです。漢字として勝手に今当て嵌めてみただけですの
先日、ランニングセラピストの小松美冬さんと自由国民社の竹内編集部長を訪ねました。竹内さんは、『猫背は治る!』(20万部突破)『目は1分でよくなる!』(30万部突破)など、健康本の世界では「この人あり」と言われるスゴ腕編集者。その竹内さんに、健康本ヒットのコツを聞いてみました。すると、「他社の編集者が扱わないようなニッチな症状を扱うことなんです」と言うのです。しかし、ニッチ過ぎるテーマだと、読者がいないんじゃないか(=売れないんじゃないか)という疑問がわきますよね。その
プロデューサーって何をする人かわかりますか?改めて言われると、わからない人もいるのではと思ったのです。なんとなくすごい人みたいなイメージはあっても、実際に何をやっているのか、理解できてないのではと思ったのです。検索すると、プロデューサーとはコンテンツを生み出すプロセスを監督する人、またその責任を担う人とあります。音楽業界でよく言われる音楽プロデューサーは作る側面がフューチャーされがちですが、企画・制作・販売などすべての工程に関わるんですね。クリエイティブな面とビジネスな面の
自分の「何」が本になるのか。なかなか自分一人では、見つけられないですよね。そう思って周りの人に聞くのだけれど、みんな言うことが違うし、聞いてもしっくりこない。どうしたらいいのだろう……そこで、止まってしまっている人、多いと思います。そこで今回は、「出版の手がかりを見つけるコツ」をお伝えします。―――――――人から、「よくそんなことが(すぐに)できるわね」「よくそんなことがわかるわね」と言われること、ありませんか?例えば、「よくそんな質問がすぐ出てくるわね」「よく
先日、奈良国立博物館で行われていた『正倉院展』に行ってきました。琵琶、鏡、鏡箱、物差し、刀子……そこにあったのは1200年以上前の品々なのに、螺鈿、金銀、珠玉が惜しげもなく使われ、精巧で華やかなつくりのものばかり。信じられないほど精緻な技術と、それらを粘り強く完成させた当時の人々のメンタリティに驚嘆しました。どうして北斗七星が逆に描かれているのか?分厚い象牙の物差しは、何をはかるために作られたのか?それぞれ「なるほど!」という理由があるのですが、なにより私が衝撃を受けたのは、道鏡