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11月に奄美大島へ行って参りました大島紬の生まれる現場…いつか見せていただきたいという念願でございました幾重もの工程緻密な作業職人技の極みわたくしの根幹が震えわたくしは更なる先を描こうと思いました大好きな大島紬づくしでございます2枚の着物からアンサンブルに仕上がったオーダーをご紹介しますお母様の遺品の茶系大島と、ご自身のお嫁入りの際に誂えていただいたという黒大島お二人の…母娘のお着物がセットアップにお気に入りの形と仰るワンピースをもとに、柄行きを損なわぬようバックコンシール
世界に蔓延したウイルスの猛威犠牲となられた御霊に合掌し、お哀しみの方々に、今も尚お苦しみの方々に、心よりお見舞い申し上げますそして今ここに拝読くださる皆様が、健やかであられますように…大変にご無沙汰して居ります8ヶ月半に渡り記事の更新ができぬままでございましたNeimiiは、息をして居ります多くの人々の厳しさ辛さに想いをいたしながら、自身も浮き沈みしながら、過ごして参りました4月からマスク製作を始めています大島紬、伊勢崎絣、銘仙、絽、紗、浴衣地…様々な生地に挑戦正絹は肌に優しく
刻々と時間の過ぎてゆく音が聴こえてくるような…追われるような…そんな経験をしていました目を閉じて静かに胸に手を当てると…心臓の鼓動を確かに感じるようにとく…とくとく…記事の更新をご無沙汰してしまっている間に、旧年から新年を跨ぎ、もう弥生の足音…変わらず製作して居りますblogを覗いてくださいます皆様…お障りございませんでしょうかピークドラペルのシングルジャケットですもう1年半ほど前に下処理を終えてあった、波のような地織り紋様が趣のある羽織サンプルも兼ねて、わたくしが着用しようと思
投稿がままならず過ごしている間に…早いもので師走でございますこの2ヶ月は、アトリエ移転記念の展示販売会や、地元のお祭り出展、ドールイベントの衣裳製作など、スタッフとともに地道な作業に従事して居りました秋風景の情緒を見逃したかしら(笑)与えていただいた命を全うすることその道を、後悔なく進むということは…なんと難しいのでしょう何度となく天災に見舞われる日本列島、絶えぬ社会問題や事件事故、首里城の火災には言葉を失いました…現実を直視しては、この国に身を置く自分という者を想い、不甲斐なさや本
美しき色打掛からの甦りうたうたい様の新しい衣裳です着物を愛される方…歌を愛される方…ステージ用の華やかな刺繍は花車遠山鶴不思議なもので…ご自身で選ばれた素材は、ご本人が1番お似合いになるのですねトルソーから外して袖を通していただいた時、衣裳が…ぱっと息づくような感覚でした…驚きました着物らしさを残す左上前合わせは、サイズ変化やインナードレスの選択に対応します作り帯つきベルトは、黒の地色部分を使いインパクトを、花魁風でありながら可愛らしさとモダンな印象を…と衣紋を抜いた襟仕立ては、
苦しい時ほど、真価が問われているのでしょうこれまでそういう時こそ、敢えてハードルを上げ、自身の力量と向き合って参りました今回の羽織は正に、現状の技量も人間性も、厳しく試されていたような素材古い縮面です縦横斜めに動き、薄く、地直しも縫製も慎重に、終始、難しい扱いでした有効生地の限界、ピンタックとダーツによるデザイン形成特性のとろみを活かすことは必然課題…折れそうになりながらの過程を経ました若い方にも纏っていただけるようなイメージを描きながら…水彩画のような美しい花柄と、赤の地色が
敵わない魅力、有り様正式礼装の黒留袖は髄を抜くその存在の品格を損うことなく、無駄のない洋装として、ワンピースで表現するシンプルなものほど難しい上衣はパネルラインの基本パターン下衣は衽をも使用し6枚の接ぎ合わせから、ウエストライン幅に合わせるよう、5ヶ所でダーツを縫い込んでゆく柄合わせは息を呑むような職人作業左上前合わせ、9~11号、体型変化にも対応するという、譲らないポリシー6cm幅ベルトのリボン結びで纏める柄行きの全てを活かし、限りなく留袖のままに…と想いを注ぐ上衣に背紋や
大切な友のワインバー八周年記念日に、御祝いのスタンド花で敬意を表す好きなことを仕事にする難しさを、乗り越えてきたであろう彼女から、職種は違えども、常に多くを教わる自分は駆け出しで、この1年余り、がむしゃらに走ってきた新作が仕上がり…眺める古布を活かすことが、私を生きること、今はそのようにしか思えない2way第二弾を探求し、パターンを展開する愉しさは活力だったワンピースコート左上前合わせで着物らしさを、7cm幅ベルトでリボン結び、甘辛mixにパフスリーブ内タック配列による主張しすぎ
6月8日に終えた展示会足を運んでくださった方々、支えてくださっている皆様から、また溢れる感謝や新たな学びという、光や恵みをもいただきましたアトリエにはお疲れ様の作品たち主役はシャツワンピースでしたシンプルで使いやすい2Wayの形は、やはり日常着において万能で、多くの方がサンプルに袖を通してくださいました若いスタッフが仕上げてくれたミドル丈が、水彩画家様との出逢いで、お嫁にゆきましたまた日本画を描かれるお客様が、ミドル丈のジレを選ばれました昨今では見掛けない、古い羅の羽織から生まれた
フルオーダーの男性用ジャケット軽くさらっとした素材、単の時期に羽織る、大人の遊び心を形にできたでしょうか経産省が認定する伝統工芸品で染織物は、沖縄県では13種と多いそうです久米島紬や宮古上布、読谷山花織など、それら沖縄で生産されるものを、琉球紬と総称しているようです44年ほど前の着物になるでしょうかしつけが付いたままで…袖を通していないような、保管状態の良い品でした絹糸の縒りが程よい格子柄、泥染めでしょうか…見る角度により表情の違う渋い色目ピークドラペルにダブルブレストという、お洒
ワンピースドレスが仕上がりました織地柄が美しい色無地からのフルオーダー"歌を愛している"とおっしゃるご依頼主様は、5月22日にメジャーデビューされます令和の始めに、最高のお手伝いをさせていただきました淡いグレイッシュパープルに、程よいとろみと張りを併せ持つ素材体のラインを綺麗に魅せること、嫌みのない色気をも表現すること、ステージ映えし、動きを出すこと、課題は尽きぬ製作でした右袖はスリット仕立て、マイクを持つ手が美しく見えますように…左はノースリーブ、肩から前後にたっぷりとしたロング
最近はオーダー品と同時進行で、単純に作りたいと思うものを、作っていますシンプルなシャツカラー大島紬は…応えてくれます自分には、古布を甦らせるうえでの、三本柱が有ります・反物幅を最大限に活かす・極力ミシン目を表に出さない・着物らしさをデザインに残す概念を見直してみようという春…三つ目を外してみました生まれたのは2Way仕様ワンピースとしても、羽織れるロングシャツとしても、楽しんでいただけるかしら紬、本来は小紋とされる日常着の素材洋装のオーソドックスであり王道でもある、シャツカラ
こちらの着物と出逢った時、すぐにジャケットを想い描きましたしかも、わたくし用に(笑)ゴブラン織りのような、ダマスク柄のような、異国情緒が漂う青と黒いわゆる一目惚れです手触りから…麻との絹交織のよう…いつ頃の物でしょうか70歳を越えた方のお母様の着物とのこと、単で仕立ててありましたこだわりはユニセックス仕立てで左上前絶対ダブルブレストに…と生地の有効活用に四苦八苦いたしました見返しに幅を取りますので、膝丈にしたいな…という長さは妥協コブランは18世紀頃、フランスで制作されたタペ
もう弥生も半ば…時は巡り行きます明日は当たり前に来るわけではなく、この1日を大切にと念頭に置く…時間は決して止まらず、今日が昨日になってゆきます年明けからの3つのイベントを終え、少し平静を取り戻し、足元を見る時ですショーの直前に仕上がったワンピースこの振袖から仕立てたwasukaを、年明けにご紹介しました今回は肩から裾までの柄行きを、全て接ぎ合わせてからのパターン製図でした30年ほど前の思い出の着物、姉妹お二人が袖を通した振袖が、形を変え、3月5日、揃って身に纏ってのお披露目となり
100%満足できる製作…それは遠いまた満たない技術、未熟さを思い知らされる次の作品に反映する努力を、継続してゆくしかない2月24日のショーでの披露に、間に合いました新作4品をご紹介こちらのショッキングピンクから古い着物とは思えない、健在な鮮やかさ扇や家紋のアレンジのような大柄、とろみのある柔らかい素材を活かして、細かいタックをほどこし、ほどいた小紋を惜しげもなく思いきって使用モデル様のイメージから、個性的にアシンメトリー、エレガントにもクールにもチャーミングにも、コーディネートでき
およそ8ヶ月振りに行った5日間の展示会を、先週終えました今回も、自分目線では気付くことのできない、多くのご意見をうかがい嗜好を学び、今後に活かしてゆくべき新たな課題をいただきました工房の中には戴いた花の香が、まだ今日も立ち込めています…有難うございますそして休んでは居られません2月24日のイベントに参加させていただく、日本で初めて行うショーに向けて、準備製作の真っ只中です主催者様や、有志と善意でご協力いただくモデルの方々、応援してくださる皆様に支えられ、良いショーとなるよう前を見ます
出番がなく眠っている着物が、たくさんたくさん有るという現実分かっていたはずの事なのですが…もう震えるほどに身に沁みました(処分されないで…)その届いた段ボール箱3つは、宝箱のようでしたわたくしの仕事が"間違っていないよ"と、静かに後押ししてくださるような、山ほどの着物や帯それでも創作の葛藤や不安は、当たり前に絶えぬもので、時間は容赦なく過ぎ、相変わらず行き詰まる自分が情けないばかりです…弱すぎる、要、覚醒!ドネートいただいた、美品の大島紬新品同様の絵羽織、総絞りの羽織綺麗な保存
大島紡の小紋からのオーダー和装では主に日常着とされる素材が、上品なジャケットに仕上がりました無駄のないシルエットのショート丈袖のスリットで折り返すと、また違う八分丈の表情を見せてくれますノーカラーはシンプルで知的な印象ご依頼主様に、大変お似合いになるでしょう張りのある生地やシャリ感は軽く着やすく、大島紡ならでは色合いは主張し過ぎない魅力ですお母様の大切な遺品とのことどうか袖を通していただく機会が、たくさんありますように…今年も成人式の着付けのお手伝いをさせていただきました帯結
年を跨いでの製作に励みながら、新年を迎えられました気持ちは新たに、信念は変わらず、より良い物作りを心掛けて参りますイタリアショーの際にご紹介した丸帯でのワンピース生地、残り布でのオーダーのマキシ丈wasukaが仕上がって居ります合わせには濃いローズピンクの帯地アンティークな刺繍紋様、どちらの帯も活かし個性を消すことの無いようにと創意この華やかさ、いかがでしょうか…思い出の詰まった見事なお振袖は、シンプルなAラインのwasukaに仕上がりました同布でのワンピース製作に入っています全
平成最後の大晦日この"平成最後の…"というフレーズ、今年はたくさん耳にしましたね年号の変わり目を事前に知るという経験は、日本国民の誰もが初めてであるということを顧みますそのような今年、わたくしは想いを形にする作業に従事する覚悟をし、自分の意思で、ひたすら前を見て歩むという一年でした最後の日も、年を越す製作途中の正絹に囲まれて居りました姉妹でお召しになったという思い出の振袖を、ワンピースとwasukaの二品に、というオーダーですまた大島紡をジャケットにという品多くの方々がblogを覗
仕上がった品を纏うトルソーを眺めますこのオーダーからもまた、新たな学びをいただきました同じ方角を向き、翼を広げる五羽の姿…美しいな人というのは果たして、何人かで同じ方向を見続けられるものでしょうか一見地味なグレイッシュブルーの小紋誕生日の主役様への贈り物です三羽の刺繍がメイン、この鶴をより引き立たたせるよう色合わせ日本女性の魅力を象徴する黒髪ロングヘアーの美しい方に…余分な装飾は不要、シンプルにタックを施したショート丈光の当たり方で、織りの花柄が白っぽく浮かびます本振袖用の
素敵なオーダーを承りました主役は立派な刺繍が施されている黒留袖古風な鶴の金彩柄を活かして、この1枚の着物から3品の巻きスカートを製作します合わせにはブルー、グリーン、イエローの3色を選択贈り物にされます…ロマンティックですご依頼主様の想いを、満足していただける形に仕上げること常に同様、これを念頭に作業してゆきます地直しを終えた状態三羽の柄行きから、個々のオリジナリティーをより善く引き出すことを考えますショート、ミディアム、アシンメトリー、目を閉じて…しっかりとイメージング更に
2018/11/1816:00開演日伊の絹が繋ぐ友好関係150周年記念の祭典が締め括られた公式スローガンは『私たちの文化財~過去が未来と出会うところ』ユネスコ世界遺産の厳かな風景の中で、イタリアと日本の絹の歴史を顧みるこの慈善事業に携わる人々の志や想いで成り立つ空間処分されるかもしれない古布たちが、形を変えて空を翔び、そこで確かに光を浴びていた…まだ不思議な感覚の中に居る有難う、フラビアまゆこ有難う、カミラ有難う、シモーナ有難う、アウレリアあやの有難う、シルビア有難う、
間に合いました夜が明ければ出国ですスタッフ皆に…言葉にならない敬意を込めて投稿する、最後の2品です西陣織の帯は、依頼主様のご希望である、ちょっとしたお出掛けに着られるワンピースという形に生まれ変わりました難産のような製作でございました白大島は素材感を生かしたドレスに頑なに、着物らしさを残すというポリシーにこだわり抜きました前は左上前、後ろは帯結びを想わせるデザインです11月18日、トリノでの90分のショーで、着物8品とNeimii10作品がランウェイで披露されますトリノの前に、
目下イタリアでは、日本との文化交流の祭典が行われていますわたくしの渡伊も11月8日と近づいて参りました最後のワンピース二品の製作を、スタッフで総力をあげ同時進行しています最初に仕上げたショート丈は、今か、まだか、と出番を待っている様ですダリア柄の小紋はタックを施し、同系色の鮮やかな緑の道行きコートでまとめました柿色は金彩の散る訪問着の袖部分を使い、オレンジの小紋と合わせた淑やかな雰囲気ミドル丈の二品目は見事な変身ですこれが羽織だったのかしらと思うほどの、たっぷりとしたセミサーキュラ
守るべき家族に負担を掛け続けていることを痛感し、何か視界に変化を感じていますもう蘊蓄などは不要、目前の行く先に向かうしかありませんロングの2品はとても優雅な仕上がりですレトロなお宮参りの着物は、左腰から下へ流れるように柄行きを活かしました漆黒の留袖は、やはり華やかで品格があり、抜群の存在感ですそして最後の2品、ワンピース製作へどちらも下処理は終えています帯地から、さあ裁断です様々な色彩糸が見事に織り込まれた西陣織を裁ちます潔く、且つ集中…失敗は許されない緊張感最初にハサミを
"昨日"思い描いた通りの"今日"というのは、なかなか訪れません常に現状というものは変化し、自分にも家族にも、取り巻く周りにも、更には日本社会や世界中でも、想定外の動きや出来事や問題が起こりますそれに対応する方法は、自らの選択その判断に於いて、わたくしは大切な人を傷付けてしまう選択をしました自戒の念を深く胸にし、仕事をしていますイタリアのショーで使用する品は10点既に仕上がった品は5点、製作中の品が2点、素材とデザインが決まり下処理済みの品が2点そして漸く、最後の品を決めました昭和
先頃、誕生日を迎えました沢山いただいた"おめでとう"が、胸にジン…と沁み渡り、身が引き締まりました翌日からの三連休は、一つ歳を重ねられた有り難さの中、独り三連勤(笑)今の状況、浮かれてはいられませんココでやらずしてイツやるの?…さぁ、と前を見ますロングのwasukaとガップリ四つまずは既婚女性の第一礼装、黒留袖古風な色合いの鳳凰と、動きのある藤が美しく、流れる跳び柄が個性的ですもう一つは、女児には珍しい五つ紋付き金刺繍の鳳凰がアンティークな、とても古いお宮参りの着物同じ鳳凰で
やりたくて仕方のない楽しい筈の製作がやらなければならない厳しい作業になる…時間が足りないこの矛盾や難しさは、避けられないことであると分かっているすべき仕事が有るということ自体が、有り難いということも…初心を顧みる時だ同時進行で製作途中の品が3点、しかしミシンも手縫いの作業も止めてみたそしてランウェイのファイナルを飾る作品を構想するロングのワンピースそう決めた敢えて派手さは追及しない自分の一番好きな素材、紬を選択する白大島しなやかで軽くシャリ感のある日常着そして縒りのこ
イタリアトリノでの絹の交流祭参加まで、もう2ヶ月ほど忙しく日々が過ぎ、少し焦りが……落ち着いて…落ち着いて…開催場所とショーのイメージを整えますユネスコ世界遺産ラッコニージ城、サヴォイア教会この清閑なチャーチで、着物とリメイク作品の魅力が、最大限に引き出せるように…設営からタイムテーブル、音響や展示内容、モデルやヘアメイクなど、打ち合せを重ねていますそして作品の製作が本格化してきました温めていたお宮参りの晴れ着に、いよいよ出番が参りました存在感のあるロングアウターに生まれ変わる