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間に合いました夜が明ければ出国ですスタッフ皆に…言葉にならない敬意を込めて投稿する、最後の2品です西陣織の帯は、依頼主様のご希望である、ちょっとしたお出掛けに着られるワンピースという形に生まれ変わりました難産のような製作でございました白大島は素材感を生かしたドレスに頑なに、着物らしさを残すというポリシーにこだわり抜きました前は左上前、後ろは帯結びを想わせるデザインです11月18日、トリノでの90分のショーで、着物8品とNeimii10作品がランウェイで披露されますトリノの前に、
目下イタリアでは、日本との文化交流の祭典が行われていますわたくしの渡伊も11月8日と近づいて参りました最後のワンピース二品の製作を、スタッフで総力をあげ同時進行しています最初に仕上げたショート丈は、今か、まだか、と出番を待っている様ですダリア柄の小紋はタックを施し、同系色の鮮やかな緑の道行きコートでまとめました柿色は金彩の散る訪問着の袖部分を使い、オレンジの小紋と合わせた淑やかな雰囲気ミドル丈の二品目は見事な変身ですこれが羽織だったのかしらと思うほどの、たっぷりとしたセミサーキュラ
守るべき家族に負担を掛け続けていることを痛感し、何か視界に変化を感じていますもう蘊蓄などは不要、目前の行く先に向かうしかありませんロングの2品はとても優雅な仕上がりですレトロなお宮参りの着物は、左腰から下へ流れるように柄行きを活かしました漆黒の留袖は、やはり華やかで品格があり、抜群の存在感ですそして最後の2品、ワンピース製作へどちらも下処理は終えています帯地から、さあ裁断です様々な色彩糸が見事に織り込まれた西陣織を裁ちます潔く、且つ集中…失敗は許されない緊張感最初にハサミを
"昨日"思い描いた通りの"今日"というのは、なかなか訪れません常に現状というものは変化し、自分にも家族にも、取り巻く周りにも、更には日本社会や世界中でも、想定外の動きや出来事や問題が起こりますそれに対応する方法は、自らの選択その判断に於いて、わたくしは大切な人を傷付けてしまう選択をしました自戒の念を深く胸にし、仕事をしていますイタリアのショーで使用する品は10点既に仕上がった品は5点、製作中の品が2点、素材とデザインが決まり下処理済みの品が2点そして漸く、最後の品を決めました昭和
先頃、誕生日を迎えました沢山いただいた"おめでとう"が、胸にジン…と沁み渡り、身が引き締まりました翌日からの三連休は、一つ歳を重ねられた有り難さの中、独り三連勤(笑)今の状況、浮かれてはいられませんココでやらずしてイツやるの?…さぁ、と前を見ますロングのwasukaとガップリ四つまずは既婚女性の第一礼装、黒留袖古風な色合いの鳳凰と、動きのある藤が美しく、流れる跳び柄が個性的ですもう一つは、女児には珍しい五つ紋付き金刺繍の鳳凰がアンティークな、とても古いお宮参りの着物同じ鳳凰で
やりたくて仕方のない楽しい筈の製作がやらなければならない厳しい作業になる…時間が足りないこの矛盾や難しさは、避けられないことであると分かっているすべき仕事が有るということ自体が、有り難いということも…初心を顧みる時だ同時進行で製作途中の品が3点、しかしミシンも手縫いの作業も止めてみたそしてランウェイのファイナルを飾る作品を構想するロングのワンピースそう決めた敢えて派手さは追及しない自分の一番好きな素材、紬を選択する白大島しなやかで軽くシャリ感のある日常着そして縒りのこ
イタリアトリノでの絹の交流祭参加まで、もう2ヶ月ほど忙しく日々が過ぎ、少し焦りが……落ち着いて…落ち着いて…開催場所とショーのイメージを整えますユネスコ世界遺産ラッコニージ城、サヴォイア教会この清閑なチャーチで、着物とリメイク作品の魅力が、最大限に引き出せるように…設営からタイムテーブル、音響や展示内容、モデルやヘアメイクなど、打ち合せを重ねていますそして作品の製作が本格化してきました温めていたお宮参りの晴れ着に、いよいよ出番が参りました存在感のあるロングアウターに生まれ変わる
明日があること生きているってことそれは奇跡なんだよ今日はこの曲を聴きながら、独楽を回しました珍しい"黒柿"を使った手彫りの一点物湯の山温泉旅行の帰りに出逢った、木工家の加賀友博さん作、柄の部分は黒檀です黒柿というのは、樹齢百五十年以上の柿の古木に、土壌の養分などが心材に黒変して発現するそうですしかも一万本に一本の確率とのこと千三百年の昔より、大名や上級武士、豪商や工芸職人らに、希少価値の高い宝として取り扱われていたようです特に知識もなく、この独楽を見て何気なく
それは素晴らしい帯を預かりましたいえ、お預かりして…しまって良いのでしょうか…という表現が適切でしょうか見せていただいた瞬間、美しさに思わず歓喜の声を上げてしまいましたフルオーダーをご希望の品なのですほどいてしまうことを考えて……身震い眺めて触れて、広げて、もう…うっとりです加賀の格調高い帯しかも昨今では、一般的な呉服屋さんでは殆ど取り扱いのない"丸帯"です表裏合わせた幅広で織り上げ、袋状の二つ折りに仕上げる形で、片側が輪となり、もう片側のみを縫い合わせる仕立てほどくと70㎝ほ
終戦記念日です平成の最後となる天皇、皇后両陛下とともに、多くの御霊に手を合わせました地平かに天成るという願いを込めた年号戦争の時代を想う時、今の自分が在る平穏な環境というものが身に沁みます2日前、愛知北FMラジオにゲスト出演させていただきました犬山城下町の古民家放送局お盆休み、大勢の人出で賑わう中での生放送でした暑い日でしたが、道行く家族連れや外国人観光客、浴衣姿のお嬢さん達などが手を振ってくださいましたわたくしも新作サンプルのワンピースを着用して行って参りました第2弾は上衣の
とにかく頭を抱えています勿論、前向きな試みですので、有難いことではあるのですが…女性にとって"ワンピース"の魅力は無限大自分が生み出したいと思うものと、お客様のご要望に添うということどちらも網羅することは容易ではありませんご依頼の多いワンピースオーダーに応えるべく、サンプルの製作を始めましたこのなかなか出逢えない味わい深くとろみのある古い生地留袖とは思えないほど控え目な三色の水仙のみの柄…とても好みです着物らしさを損なわないというポリシーを諦めず、しかもシンプルで着回し易いデザイ
仕事に出る時は、見送ってくれます帰宅すると、待っていてくれます漸くん、今日も有難うね膿皮症が酷いのです…涙が出ますフレンチブルドッグという犬種には加齢による一般的な症状とのことですそして今年の酷暑…お医者様はやむを得ないとおっしゃいますしかしストレス性の要因もあるとの話も…膿が出来て、カサブタになり、体毛ごと剥がれてしまいますどれだけ痒いことでしょう…どれだけ淋しい想いをしているのでしょう…漸くんは無駄吠えをしませんし、人間が大好きですお利口に留守番をし、帰って来ると、撫
個人的には大変に美しいトップスが生まれたと思いますかなり苦心しましたが、自分が羽織りたいと思える作品になりました着物を全てほどき、反物幅を生かすというポリシーは貫きました後ろ姿も優雅、いかがでしょう…ミシン目が表に出ることを躊躇し、共布のバイアスで仕上げたかったのですが…古布には利用箇所の限界があります三つ折りでくけ縫いというのも果てしない作業で、ステッチ始末を選択しましたロックミシンだけは避けたいと、接ぎ合わせは袋縫いで丁寧にそれでも、この素材の特性と透け感は活かせたかしら…と
一年前に訪れた洞爺湖を見渡すサイロ展望台の片隅で、美しく咲いていたカサブランカしっかりと根付き、凛とした瑞々しい姿で息づいていましたまた見に行きたいな…昨年は今の忙しさなど想像しておらず…最近はキャパオーバーを自覚しています情けない…と一呼吸身体を維持するのは、水や食料、空気や質の良い睡眠でしょうか心理的には、いわゆるモチベーション、確たる動機付けや意欲、ヤル気ですね健全な行動力を発揮するにはどちらも必須仕事中に時々、気分転換のため屋上に出ます市役所がそびえ、車が行き交い、足早
このところの天災により苦しんで居られる方々に、心からお見舞い申し上げますそして全国的に猛烈な気温上昇、更なる二次被害や体調不良が懸念されますね…心配です三連休も最終、海の日水が恋しくなる時節ですが、同時に水の怖さも痛感する今年盛夏の着物、絽眺めると気持ちだけでも爽やかになりませんか?商品サンプルとして初のトップス製作に取り組んでいますさらっと羽織るロングジレにしたら素敵…とパターンを興しましたこの透け感、伝わるでしょうか水うちわの様に潤いのある透明感です随分と古く傷みもある生
大相撲名古屋場所が始まりました様々なスポーツ界で昨今、色々と不祥事が取り沙汰されていますね世間からの賛否を受け改革や透明性を求められる厳しい環境下…なんとも遣り切れないですしかし己の信念を持ち、その競技を愛し、真剣に取り組んでいるアスリート達には、心からの声援を送りますスポーツから掛け離れた生活をしているせいか、観戦が何よりの楽しみです初日、行って参りました相撲の紀元として『古事記』には神々が力比べを競ったという伝承があるそうです国の安泰や五穀豊穣を祈る神事としての意義を象徴するの
『和顔施』瀬戸内寂聴さんが描かれたご自身のお顔です優しく柔らかく穏やか安らぎのうえ元気もいただく微笑み御歳96歳でいらっしゃるそうですどの様な人生の荒波を経験してこられたのでしょう和やかな画…実際にお会いしたことはございませんが、似ているように思います伝統の継承にと賛同され実現したという西陣織とのコラボレーションこちらは那智の滝の掛軸よく見ると観音様が浮かび上がっています実物を拝見するとマイナスイオンを浴びているようでした若冲さんや横山大観さん、尾形光琳さんなどの名画も新鮮
好きなことを職業にするというのは、容易なようで難しいと思います志があっても厚い壁や挫折があったり、環境が許されなかったり、努力が報われなかったり…また何がしたいのか見付からず、悩み歯痒い想いの人も多いでしょうこちらは昨日お納めした品です友禅の優しい柄行きに孔雀の刺繍が美しい留袖オーダーをいただき、心を込めて製作する作業に従事できる自分は恵まれています本日はお二方に納品いたしました直接お会いして喜んでいただいているお客様の笑顔が、何よりの励みですアドバイスもいただきました"丁寧な
外出するのが何となく憂鬱になる時節ですしかし大地には…わたくしたちの生かされている地球には必需の恵みそして紫陽花も…雨を待つ年に一度の主役期ですねあちらこちらで華やいでいます好みは満開よりもこのような感じ実家の庭からいただいたばかりの生き生きとしたお姿です馴染みのワインバーではまた格別の豪華さ赤ちゃんのお顔くらいの大きさの一輪華やかです昨日うかがったお茶席でのお菓子も美しい"紫陽花"の名いただくのが勿体ないほど可愛らしいお饅頭(美味しくパクッといたしましたが…笑)そして若
『COCOはとびきりかわったコ』エリザベス・マシューズの素敵な素敵な絵本デビュー作10年ほど前でしょうか…娘に贈られたものシャネルと云えば説明など不要ですね世界中のセレブリティに絶大な人気の一流ブランド貧しい家庭に生まれながら夢を叶えるまでの彼女の生き方や魅力を、生き生きと描いた大好きな絵本です一番お気に入りの挿し絵がこちらですこの裁縫をしている様子の幸せそうな表情が多くを物語っているようで代表的な[プティ・ノワール(小さな黒い服)]が産み出された根底かしらシャネルの残した
6月に入ったばかりの週末午前中にも関わらず、日差しの眩しい汗ばむほどの土曜日でした愛知が誇る重要無形文化財、400年の歴史をもつ伝統工芸の有松鳴海絞り考学も兼ねて右腕のスタッフと共に楽しんで参りました有松駅では絞り実演の職人さんが出迎えてくださいました年に一度のお祭り、老若男女を問わず多くの人出で賑わっていましたそれはそれは心が踊るような景色マーチングや福男やミス絞りなどのパレード呉服屋さんも御茶屋さんも混雑していましたが皆さん笑顔代表的な鹿の子や蜘蛛、三浦などをはじめ100種
安室ちゃん、ありがとう…5大ドームツアーの最終日あー……行きたかったな…と東京ドームに思いを馳せて時間を過ごしていました公演終了の直後からSNSで次々に情報が入ってきています色々な感情が溢れ…頭の中は整理がつきません……とココ↑でもう何だか言葉が見つからず保存してしまいました(笑)改めて…ありがとうの想いを整理します彼女のビジュアルは勿論、生き方、姿勢、潔さ、本当に格好よくて…どれだけ沢山の勇気や元気をいただいたことでしょうトップスターですから一般人のわたくしが申し上げるのは恐
毎晩のようにブラ下がっていますリビング中に正絹の薫りが立ち込めていますこの様な感じです着物を全てほどき元の反物幅になっています湯通しして洗いさらした状態です帯地も留め袖もこの後に地直しをしますそして漸く縫製に取り掛かることができます当初は貴重で大切な着物をほどくことさえ躊躇しました慣れてしまった工程ですが忘れてはならないことを常に念頭に置きますここを怠ると必ず仕上がりに違いが出ます丁寧に…丁寧に…そう…生まれたての赤ちゃんの肌に触れるように下処理とは地味で地道で…しかし
5月も瞬く間に過ぎ去ろうとしています有り難くも何とも忙しない日々ふぅ……少し酸欠気味でしょうか昨年の今頃は何をしていたかしら…と消灯前に振り返って休息していますイタリアに行っておりました空を飛びましてこちらで日伊の文化交流会に参加親日家の皆さまは日本のことを大変に勉強されていて嬉しくまた感心いたしました自分の学びの足りなさも認識した貴重な経験でした滞在したトリーノの空は高く澄み渡り街並みは花に溢れていました折角なのでベネチアにも足を運んだり朝市などおのぼりさんコースも一通り(
多くの方に足を運んでただき万感の思い展示会での人と古布との出逢いによる学びまたかけがえのない財産を頂戴したかなり古い時代のお嫁入りのお振り袖何人かを介して現在に至る貴重品どのような旅をしてきたのだろうか…まだ生きているよと静かに息遣いが聞こえてくるようまた紫の倫子織に手刺繍や黒地にブルー縞の薄物羽織断捨離や不要物の処分はやむを得ないだろうそれぞれの生活スタイルがあるそれでも日本の誇る伝統工芸品が消え行かないようにと願う鳳凰が見事な五つ紋の入ったお宮参りの産着時代を映す粋の
人間は十人十色です物質にも個性がありますねコーヒーカップが…素敵なんです展示会の打ち合わせの時から幾度も大好きな深煎りをいただだいています色々な器に出逢いますコーヒーカップによって…香りや気持ちも違う気がして不思議です陶器の風合い…染料や絵付けの妙…それにファイヤーキングでしょうか…珈琲を煎れてくださるマスターの人柄や想いや感性に刺激をいただきます外観もお庭も店内の雰囲気やインテリア小物に至るまで癒しの空気…落ち着きます何気なく置いてあるオブジェや生花など…見所満載で思わずパ
沖縄の伝統工芸である紅型染めの古布を使用した作品これまでのwasukaとは雰囲気の違う仕上がりになりました琉球紅型は南国情緒が漂うとても魅力的な染め柄ですね沖縄王朝のあった時代には格式のある民族装束に使用されていたようです青色が大好きなわたくしです好きな色目の正絹に触れながらの制作は本当に楽しく工程も滑らかブルー系に惹かれる理由も考えながらの時間を過ごしましたグレーがかった青系の色無地を合わせましたどちらの生地も生かせたかしら…空も海もその美しさは沖縄の財産でしょうkiror
今はネット社会しかしながらどのような品も実際に目で見ていただくと差異がある画像では伝わらない立体感や質感や細部に至るまで正確に知ることができる初めての展示会を前に緊張が否めないわたくしが取り組んでいる創作は…見る方にどう伝わるのかコンセプト・デザイン性・ポリシーetc.受け入れ気に入っていただける方がいらっしゃる品なのかやだ…自己満足だったら?…という不安ここにきて悩む小さい自分にHello(笑)こちらは若い人にも正絹を身近に感じていただければという作品ターゲットを絞ることも
美しいものには美しいものならではの魅力や説得力がある人でも物でも景色でも疲れた心を癒したり元気や勇気を与える色打掛のwasuka制作に入った美しく華やかな織り初めて挑戦する素材どのような作品にしようかと気持ちが上がる格式を活かしつつ嫌みの無い品のある仕上げにと知恵を搾る愉しさしかし素材の前処理は地味で繊細で手間を掛ける作業これと決めた合わせに用いる帯地の湯通し洗いさらして地直しこの作業無くして縫製は始まらない自分にとって物作りの基本は手間隙を惜しまず妥協をしないことだそ
大阪都心のオアシス靭公園1週間前ですが名古屋に帰る前にふらりと立ち寄りました薔薇の開花には少し早かったようで…まだ蕾の品種がほとんどもちろん満開となると圧巻で最高に美しいのでしょうねけれど旬を待つ様子も良いものでした開花してからでは見逃してしまいがちな葉や篇片を楽しみました(*´∀`))それぞれに個性的仕事中の休息の人家族連れや元気な子ども達犬のお散歩のご夫婦暖かな日曜は沢山の人出で賑やかでした数種ですが花開いた薔薇を眺める人々は笑顔わたくしも娘と穏やかに過ごせた幸せこ