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『あ、増田さん、車出すのちょっとだけ待って。』俺の右に座ってた大ちゃんが携帯を取り出し窓を開ける。大ちゃんが携帯を向けたのは中央分離帯。『何?』左隣にいる光が俺の前まで身を乗り出し、大ちゃんが明けた窓の外を見る。『きれいだと思わない?』窓を開けた大ちゃんが視線を向けたのは中央分離帯の真ん中に立ってる緑の細い鉄柱。次の信号の先、そのまだ先まで続く緑の細い鉄柱を大ちゃんが指さす。大ちゃんが指さすその緑の柱の両側にはかごがぶら下がっていて、そのかごには花が植えられていた。『ハ
『なんだよこれ?賞味期限切れ間近じゃん。』隣のスツールに腰を下ろした手越がゴマ饅頭を手に言った。『出張土産っつったけど、その出張っていつの話よ?』そう言いながらも手越は手に取った饅頭の包装を外そうとしている。「なぁ、手越。」『ん?』「・・・、いや、やっぱいいわ。」”大ちゃん”と呼ぶ彼のことが好きなのに、俺の気持ちを嬉しいと思う自分もいる。ずるい人間だけど、それでも俺の気持ちは変わらないか、と話した彼女。嬉しかったよ。本当の意味でやっとスタートラインに立てたと思った。今、
『どうしたの?この繁盛ぶり?』カウンターに座るなり小山さんはご主人に言った。『それに何?どうしてこんなに女性客がいるの?』『やかましいわ。ほら、これ。』そう言ってカウンターの向こうからご主人がビールジョッキを出してくれた。『やかましいわって、・・・、客商売だろ?もう少し言葉遣いに気をつけた方がいいと思うけど?』『なんだ?繁盛してたら悪いか?女性客がいたら悪いか?』『いや悪いなんて言ってないよ。もう何回も来させてもらってるけど、正直ここまで客が入ってるの見たことないし、女性客なんかほ
『んーっ、生き返るーっ。』運ばれてきたばかりの水を勢いよく飲んだ小山さんが椅子の背もたれに体を預ける。「大丈夫ですか?」『はい、・・・。』「相変わらずお忙しいんですね?」『いえ、そんなことはないんですけど。今日は出張先から戻ったばかりで、・・・、』「出張?」『はい。昨日から伊豆へ行ってたんです。』「伊豆、・・・、」『観光地で有名なところで、訪れる人も多いですけど、一歩繁華街から離れると空き店舗が多いんですよ。地方によくあるシャッター商店街。その商店街の空き店舗で何か現代に合う新
ポン、・・・。テーブルに置いた携帯が受信音を鳴らす。毎日送られてくるメッセージと写真、その両方を受信したと知らせてくれた携帯をテーブルに伏せ、店内を見回す。明るすぎず、暗すぎない柔らかな間接照明。ベージュを基本色とした落ち着いた店内。遅い時間なのに結構な人数のお客たち。文庫本を片手に一人でのんびり座ってる落ち着いた雰囲気の紳士。何かいいことがあったんだろうか、頭を付き合わせクスクス笑いあってる会社帰りと思われる三人の女性。テーブルに置いたノートパソコンとその隣に広げた書類を交互に
『待たせてしまってごめんなさい。』カウンターの付近にだけつけられた明かり。そのカウンターのいつもの場所、・・・、この前まで俺だけの指定席だったところに立つと莉夏さんは謝った。シゲちゃんの店から莉夏さんへ電話をかけると打ち合わせが終わり、外にいると莉夏さんは答えてくれた。話がある、店で待ってるから来てほしいって言った俺の願いを聞いてくれた莉夏さんはそれ程時間を置かずに来てくれた。寒い中、裏口で待っていた俺を急いで中へ入れてくれ、いつも作業をしてるカウンター付近にだけ明かりをつけた。
『遅い時間なのに無理言ってすいませんでした。』向かい側の小山さんが頭を下げる。遅い時間なのは承知してるけど、少しだけ時間をください、と言った小山さんと一緒に栞里ちゃんの会社を出たあと私たちは深夜まで営業してるファミレスに入った。席につくなりここでも頭を下げる小山さんに慌てて言った。「あの、やめてください。困ります。それにイヤならお断りしていますから。」『え?』「ですから小山さんにお時間差し上げること、イヤならお断りしています。」冗談っぽくこう言うと、小山さんはほっとした様子で小さく
『今夜はありがとうございました。もう、なんて言っていいか、・・・。ほんと、・・・、嬉しい。』『やめて、そんな大げさなお礼なんて。』元気よく頭を下げる夏澄ちゃんに少し照れた様子の栞里ちゃん。『ううん、大げさでもなんでもない。いくらでもお礼するよ?もう、ほんとに嬉しいんだもん。』『お礼を言うなら私の方。あんなに素敵な絵を描いていただいたんだもの。それに、・・・、』照れた様子の栞里ちゃんが私を見る。『アレンジメントもすごく素敵。莉夏さんにもお礼を言わせていただきます。本当にあり
『お待たせ。』カウンターの向こう、マグカップを四つ乗せたトレイを手にシゲアキさんが姿を現した。『えーっと、これが光でこっちが伊野尾くん。で、これは有岡くん。』そう言ってトレイのマグカップを一つ一つ俺らの前に置いた。『やったね。これめちゃくちゃ美味いヤツじゃん。』『おー、匂いだけで分かるか?』『もち。だってこの独特の匂い、忘れられないよ。』そう言って俺の右隣に座ってる光は嬉しそうにマグカップを手に取った。『高級豆だけどちょっとクセがあるからね。好き嫌いが分かれるんだ。だから伊野尾く
-お店が終わったあと栞里ちゃんの会社で打ち合わせがあります。最終段階の打ち合わせらしいので帰りは遅くなります。-こう大ちゃんへメッセージを送り、これから打ち合わせに持参するいくつかのアレンジメントのとなりに携帯を置いた。今のメッセージを目にすれば今夜大ちゃんはここには来ない。・・・、と言うことは今夜は会えないってこと。「ずるいね、私。」アレンジメントと同じようにたった今カウンターに置いた携帯を見てつぶやく。一緒にコンサートに行ったあの日、ここで小山さんが言ってくれたこと、私を好きだ
-お店が終わったあと栞里ちゃんの会社で打ち合わせがあります。最終段階の打ち合わせらしいので帰りは遅くなります。-収録の合間の休憩時間。一人楽屋へ戻った俺の携帯が表示した莉夏さんからのメッセージ。「帰りは遅くなる、・・・、か。」・・・、ってことは今夜は会えないってことだ。お世辞にも座り心地がいいとは言えない楽屋の椅子に腰を下ろし、手にしてる携帯をリュックの上へ放り投げた。莉夏さんへ自分の気持ちを伝えた小山ってヤツと、それを聞いた俺が小山ってヤツに怒鳴り続けた日から一ヶ月近く経ってい
『片付けなきゃ、・・・。』小山ってヤツが出て行ったあと、莉夏さんはカウンターから落ちてしまったアレンジメントから崩れ、床に散らばってしまった花や葉っぱを片付け始めた。そんな莉夏さんを見て俺もまた床にしゃがみ、俺のせいで床に散らばってしまった花や葉っぱを手を伸ばした。『かわいそうなことしちゃった。』そう言いながら莉夏さんは床に散らばった花や葉っぱを手にし、それらを掃除用のバケツへ入れていく。・・・・・・、痛い。俺のせいで散らばってしまった花や葉っぱを一つ、また一つバケツへ入れていく莉夏
-結婚してもそれを公表できない。それでも莉夏さんと結婚したい?今までと何も変わらないかも知れないんだよ?大ちゃんが思う未来じゃないかも知れないんだよ?-莉夏さんの店の裏口へ向かう俺の頭にたった今光くんが言った言葉がよぎる。「大丈夫。」ロケに出る直前、増田さんが言ったこととおんなじことを、これまで口にしなかった光くんが今日になってどうして口にしたのか分からないけど、俺は自分を奮い立たせるよう一人力強く言った。莉夏さんと結婚してもそれを公表することはできない。それを分かった上で結婚したいな
「きれいですね。」赤や黄色、紫にオレンジ色。原色の花がたくさん広がるカウンターの上。そのカウンターの端の方には薄い緑色や濃い緑色、長かったり短かったり、いろんな形の葉っぱ。それらをカゴや鉢に挿していく莉夏さんの姿を見ながら俺は彼女が入れてくれたコーヒーを飲んでいた。「花のこと何も分からないですけど、でもこれだけは言えます。今夜莉夏さんが作った作品はどれもすごく素敵です。」『そうですか?ありがとうございます。でも小山さんがそう感じるのはたぶん今夜きれいな音楽を聞いたからだと思います。』
車でお出かけです。Hey!Say!JUMPのAinoArika聞いています。最近覚えた曲。歌声がなんとなく幼いwwwそれも魅力。
世界で一番愛しいあなたへ♡雄也くん28歳のお誕生日おめでとうこうしてあなたのお誕生日をお祝いするのは2回目だね。まだたったの2回だけどね。この一年、好きって何回言っただろ。相変わらずそれ以上の言葉を見つけられずにいるよ。27歳の雄也くんは、デビュー10周年を迎え、まさに転機ともいえる出来事がたくさんあって。最愛のメンバーに囲まれつつ、個人の仕事も充実して、キラキラ輝いてた。ファンに向けての心持ちを変えてくれた年でもあったのかな。何があったのかは知らないけど、笑そして、28
JUMPの過去のVIDEOCLIPを「個人的に」振り返っております(*^^*ゞ今回のお題はAinoArika2014年2月5日リリースなので雄也くんは23歳。間もなく24歳って頃でしょうか?かーわーいーいー(≧ω≦)RideWithMeから2か月後のSingleリリースですね。順調、順調(^o^)v山田くん綺麗な横顔いつもお美しゅうございます(*´∀`)♪伊野尾くん運命の人は雄也ですそして、照れまくる雄也くん雄也くん嬉しそう(≧∇≦)(゜o゜)\(-
こんばんは外は凄い風です。春の嵐~急遽集団下校になりました。これも季節が変わる証拠かもしれませんね。花粉症のみなさまご無事でしょうか。そう、コンビニで可愛いケーキを見つけました!ひなまつりやイースターが近いと再確認。そして、今日はニノちゃんデー。日曜劇場みながらこれを飲むのもいいかも🎵大人可愛い姿のCMオンエアが楽しみ!チョコレートの潤くんもそうだけど、ドラマの時期やCM,リリースを決める事務所さんは凄いですね。バッチリです(*^^*)今日は朝、通常盤の曲たちを車で聞いていま
こんばんしゃくっ!なんだか最近伊野尾くんにまつわることばかりしている気がする有岡担のこぱんです(*・ω・)ノどもだってハイカロパ(やぶやまいの)のお店へ行ってみたり新発売の雪見だいふく(安納芋の大学芋)食べてみたり焼肉の時に丁度いいうつわ買ってみたり↑婿に行くけど毎日ジャンペ読みにいってみたり短くてもたくさん更新してくれるの素敵よね♡羨ましいなーだいちゃ~ん!(*」›o‹)」どこ~?はい。安定のブレブレ~有岡大貴の登場です(*´艸`)ププホント!だい
こんばんは⭐️昨日は前の職場の方からお誘いをいただきまして、久しぶりに飲み会♬職場変わってから随分経つのに、誘ってもらえるってありがたいことだよなーとすごく嬉しかった♬でもって、すごく楽しかった(*≧∀≦*)でもって、気付いたら日付変わってたっていうね……(^◇^;)ま、楽しかったからいっか(笑)で、寝ぼけてたせいか、今日歯医者だったんだけど時間間違えるっていうね……(ーー;)結局、夕方出直しました……時間潰すのに本屋さんでテレビ誌立ち読みして、ドームでの裸体を目にしてニヤつい
「お疲れ。」『あれ?なんで乗ってんの?』空港の駐車場、俺と光が待つ車の扉を開けた大ちゃんは俺と光を見て少し驚いた様子。「ほかのマネージャーさん、それぞれほかのメンバーに付いててさ、俺と光を送ってくれるの増田さんしかいなかったんだ。でもその前に大ちゃんが戻って来るって言うから一緒にきた。」『え?俺になんか用?』「あ、・・・、うん。ちょっとね、・・・。」こう言って俺は隣にいる光を見る。すると光は小さく首を横に振り、俺から顔を背け窓の外に視線をやった。はぁ、・・・。横を向いてしまった
「大丈夫ですか?」コンサート終わり、会場近くの駐車場に停めていた自分の車の扉を開けながら彼女に聞く。「足元暗いから気をつけて。」『ありがとうございます。』彼女、・・・、莉夏さんは扉を開けてる俺に少し笑って車に乗った。莉夏さんが助手席に座ったのを確認したあと、俺もまた運転席へ腰を下ろしすぐに車を発車させた。『小山さん、今夜はありがとうございました。』しばらく走ったあと助手席の莉夏さんが俺に礼を言った。『クラッシックのコンサートなんて初めてで最初は緊張してたんですけど、でもいろんな楽
ご無沙汰にまた、なってしまいました。どうやらXmasは暖かい様ですね。しかし、どうやら来週には寒波が来るみたいです。年末は寒いかな?でも、どうやら過去から換算した平均気温からみた今年は、過去最高に暖かいそうです。地球は温暖と寒暖を繰り返しているので、そのうちプチ氷河期が来るだろうと数年前に聞きましたが……。どうなのだろう。何せ、綻びが色々と出ていますからね。ところで、コロニーっていつ上がるの?そだ。今夜はこぐま座流星群が流れるようですよ!ちぇ~~~~っく!わたくし、ファイ
『取り敢えずこれ飲めよ。』そう言って光が緑色の液体が入ったグラスをテーブルに置いた。『ほうれん草とバナナのスムージー。こんな朝早く来たんだ。何も口に入れてないんだろ?』「これから仕事なんだ。そこで出されたもの食うからいらない。」『俺もずっといのちゃんみたいなこと言ってたけど、それじゃ体によくないって昼の番組で教わったからね。悪いこと言わない、飲んどいた方がいいよ。』光が言う昼の番組って大ちゃんと一緒にやってるやつだ。その大ちゃんがロケで九州地方へ行って今日で四日目。帰って来たらちゃ
『起きてる?』布団に潜り込んでる俺に聞こえたしぃの声。『慧くん?』「起きてるよ。」布団から少し顔を出し返事する。『もう何?その顔。昨日は飲んでないのにひどい顔よ?』「ひどい顔にもなるよ。しぃがあんなこと言うから。」『別に悪気があって言ったんじゃないの。でもあとで知るより少しでも先に知ってた方がいいかと思って、・・・。』確かにしぃの言うことも一理ある。事務所のお偉いさんが言うだろうってこと、先に知ってた方が対処のしようもあるってもの。・・・、って簡単に言えるかよ!ベッドサイド
-ごゆっくり。-コース料理の最後、濃いめに入れられたコーヒーを置いて店のスタッフは部屋を出て行った。『んー、いい香り。』スタッフが出て行ってすぐカップに口を付けたしぃ。『あ、・・・、でも味はそうでもないか。』「まったく相変わらずだなぁ。」『え?』「そのものの言い方だよ。こんなときはお世辞でも美味いって言うもんだぞ?」『だってイマイチなものを美味しいって言えない。これなら莉夏さんが入れてくれるものの方が何十倍も美味しいよ。』莉夏さん、・・・、ね。しぃの口から莉夏さんの名前が出た
『んじゃ、お疲れ~。』「待って!」毎週末、いのちゃんとのラジオの生放送。放送終了後に行われたスタッフさんとの打ち合わせ。その打ち合わせを終え、ブースを出ようとしたいのちゃんを呼び止める。「待って、いのちゃん。」『何?』「ちょっと時間ある?」『時間?、・・・、ない。』「は?」『今夜は久し振りにしぃとメシ食いに行くんだ。だから光に付き合ってる時間ない。』「いや、そこをなんとかしてくれよ。」椅子から腰をあげ、ブースを出て行こうとしてるいのちゃんの腕を取った。『もう何?その手。
『ほら、早くしないとマネージャー戻ってくるぞ?』右隣で光くんが俺の背中を叩く。「分かってるよ、すぐ済むから。」こう言ってカバンからスマホを取り出す。『会えないならせめて声だけでも聞きたいだって?会えないのってたった三日だぞ?まったく、莉夏さんもよくイヤになんないよなぁ。大ちゃんのこと。』左隣でいのちゃんが首を振る。「うるさいよ。莉夏さんが俺をイヤに思うワケないだろ?」『はいはい、そうですか。』首を振ったあといのちゃんは目を閉じた。念願かなって初のドームツアー。明日はその初日。
『どうかされましたか?』常に周囲を気にしなくていいこと、小山さんとならいちいち人目を気にしなくていいってこと。その意味をぼんやり考えていた私に聞こえた小山さんの声。『美味しくなかったですか?』「あ、・・・、いえ。美味しかったです、とても。」慌ててこう言うと小山さんはほっとした様子で『よかった。』って胸をなで下ろした。そんな小山さんを見て胸の奥がきゅっとなり、体中に優しい温もりが広がり始めた。何?この温もり。この前イタリアンのお店で食事したあと、部屋まで送ってもらったときと同