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おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘糖尿病患者さんの本音?’というお話です。9月29日は世界心臓連合が定めた心臓血管病予防キャンペーン活動を行う日である。この日に先駆け2017年9月26日、都内で糖尿病のセミナーが開かれた。セミナーでは、心血管疾患既往の2型糖尿病患者さんを対象とした意識調査が紹介され、患者さんの2~3人に1人は、心血管疾患を糖尿病の合併症とは認識していなかったことなどが明らかになった。心血管疾患既往の2型糖尿病患者さん104例を対
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘クララが立てなかった理由?’というお話です。『アルプスの少女ハイジ』の名場面といえば、一般的には50話でクララが立ったシーンが有名ですね。物語のクライマックス、クララは本当のところ立てるはずだと信じるハイジに罵られます。「クララのバカッ。何よ意気地なしっ。一人で立てないのを足のせいにして。足はちゃんと治ってるわ。クララの甘えん坊!恐がり!意気地なし!」文字だけで見たらものすごい罵り様ですが、このハイジの後
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘果物・野菜・豆類摂取で長生き?’という報告です。果物、野菜、豆類の摂取と心血管疾患および死亡の間の関連性は、欧州、米国、日本、中国では広く調査されてきたが、中東、南米、アフリカ、南アジアからの利用できるデータはほとんどないか皆無である。世界7地域(北米/欧州、南米、中東、南アジア、中国、東南アジア、アフリカ)の低所得国、中所得国、高所得国18カ国の地域社会613カ所から、心血管疾患のない35~70歳の135
平安貴族もメタボ?食欲の秋がやってきた。だが美酒美食にふけり運動不足が過ぎると、知らぬまにメタボリックシンドロームになりかねない。厚生労働省も、男性で腹囲が85センチ以上、女性で90センチ以上ある人たちが高血圧、脂質代謝異常、高血糖を合わせもつと、心筋梗塞や脳卒中などを発症しやすいと警告を発している。平安時代の栄華を誇った藤原一族はメタボリックシンドロームの先駆けだったといえるかもしれない。『栄花物語』によると、右大臣で摂政・太政大臣となった藤原伊尹は煩渇多尿を主徴とする飲水病[消渇とも
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘福島県の研修医は過去最多に?’という報告です。医師臨床研修マッチング協議会(東京都)は医学生らの来年度からの卒後臨床研修先を決める「マッチング」(組み合わせ決定)の中間結果を発表した。臨床研修を担う福島県内18病院を「1位希望」に選んだ医学生らの合計は103人(前年比16人増)で、2004(平成16)年度に現在の研修制度が導入されて以降、最多となった。ただ18病院の定員の合計(154人)に占める割合は66.9%に
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘糖尿病患者1000万人へ?’という報告です。生活習慣病の一つである糖尿病が強く疑われる人は、全国で約1000万人に上ると推計されることが、厚生労働省が21日発表した2016年の国民健康・栄養調査で分かった。前回推計した12年調査から約50万人増え、初めて1000万人の大台に達した。高齢化の影響などとみられる。厚労省は生活習慣の改善などに向けた対策をさらに強化していく方針だ。調査は16年10、11月、全国から
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘ビフィズス菌で糖尿病予防?’という報告です。江崎グリコは、独自のビフィズス菌「BifiX(ビフィックス)」がインスリン感受性(インスリンの効きやすさ)を改善する可能性を確認した。ヒト介入試験によって同ビフィズス菌の摂取で糞便中のビフィズス菌が有意に増加することが分かった。インスリン感受性の高まる可能性はBifiX増加と深く関わっていることが示唆された。今後、詳細なメカニズムの解明に向けた追求を進めていく。東京
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘あくびが伝染するのはなぜ?’という報告です。疲れているわけではないのに、近くにいる人があくびをすると自分もあくびをしてしまうのはなぜだろうか。その手がかりとなる研究結果が報告された。この研究では、あくびの“伝染”を引き起こしているのは、脳の「一次運動野」と呼ばれる運動機能を司る領域である可能性が示されたという。今回の研究を実施したのは、英ノッティンガム大学の研究者ら。成人36人に「あくびをしたくなっても我慢す
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘がん患者は増加中?’という報告です。国立がん研究センターは20日、2017年に新たにがんと診断される人は国内で101万4000人に上るという予測を発表した。16年より3800人増え、2年連続で100万人を超える。新規患者数は増加傾向が続いており、同センターは「高齢化と診断精度の向上が主な要因」としている。予測によると、新たにがんになる人は、男性57万5900人、女性43万8100人だった。部位別では、大腸の1
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘運動嫌いも遺伝のせい?’という報告です。スポーツジムに行くと笑顔でなく、しかめっ面になってしまうなら、運動嫌いの遺伝的素因がある可能性がある。同研究者らは今回、12~25歳の一卵性双生児115組、二卵性双生児111組、これらの双生児の兄弟姉妹35人、双生児ではない兄弟姉妹6組を対象に、運動習慣について調査を行った。また、自転車エルゴメータによるサイクリングとトレッドミルでのランニングをそれぞれ20分間行ってもら
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘ポケモンGOはメンタルヘルスに有用?’という報告です。拡張現実を活用した新しいスマホゲームアプリ「ポケモンGO」が労働者のメンタルヘルス改善に有効であることが、東京大学での研究によって明らかになった。これは同アプリのメンタルヘルスに対する効果を科学的に示した世界で初めての研究である。「PokémonGO(ポケモンGO)」がメンタルヘルスの改善に及ぼす影響については、これまで事例証拠や専門家の意見のみであった。そ
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘肥満には遺伝も大きく関与?’という報告です。理化学研究所は9月12日、体重調節に関わるヒトゲノム上の193の遺伝的変異を同定したと発表した。この研究は、理研の研究グループが、東北大学、岩手医科大学、国立がん研究センター社会と健康研究センターらと共同で行ったもの。肥満はさまざまな病気の発症リスク因子であり、その原因は食べすぎや運動不足だけではなく、遺伝的な影響も大きい。しかし、遺伝要因が体重の個人差をもたらす生
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘サザエさん症候群?’という報告です。皆さんはサザエさん症候群という病名をご存知でしょうか?正式な病名ではありませんが、いわゆるサザエさん症候群は心療内科や精神科では一定の認知度がある概念の様です。これは、日曜日の夕方、「サザエさん」が始まる頃になると気分が憂欝になるというものです。明日から仕事や学校が始まるというプレッシャーに由来する、軽い抑うつ状態と考えられます。海外では「BlueMonday」と呼ばれていま
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘善玉HDLは高すぎても危険?’という報告です。高密度リポ蛋白(HDL)コレステロール値と総死亡率との関連はU字型であり、男女ともHDL-C値が極めて高い場合は総死亡リスクが高かったことが、観察研究で示された。この研究はHDL-C値が高過ぎると総死亡率が高くなるという仮説を検証する目的で行われた。一般集団を対象とした2研究から、デンマーク人の白人を組み入れた。主要評価項目は総死亡で、デンマーク市民登録システムで
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘食欲抑制のメカニズム発見?’という報告です。脳内で食欲を抑えられなくなるメカニズムを発見したと、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究グループが発表した。将来は肥満の治療への応用が期待されるという。食欲は、脂肪細胞から放出されるレプチンというホルモンが脳の摂食中枢に作用し、コントロールされる。肥満の人はレプチンの働きが弱くなり、食欲が抑えられなくなることが知られていたが、その仕組みはこれまでわかっていなか
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘味噌・納豆で高血圧予防?’という報告です。味噌や納豆などの大豆発酵食品を多く食べる人は血圧が上がりにくいことが、国立がんセンターなどの研究(JPHCStudy)で分かった。一方で、豆腐などの発酵していない大豆食品の摂取量については、血圧高値となるリスクとの関連は認められなかった。良質なたんぱく質が豊富な大豆や大豆食品は、近年ではレシチンや大豆イソフラボンといった有効成分のさまざまな効果が研究されているが
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘B型はがんになりにくい?’という報告です。ABO式血液型は遺伝的な特性である。今回、ABO式血液型と、がん全体および各がんにおける発症リスクの関連について、米国・ピッツバーグ大学の研究者らが上海での研究で調査し、報告した。本研究は、1986年に登録された中国人男性1万8,244人の前向き研究である。25年のフォローアップ期間中に3,973人ががんを発症した(肺がん964人、大腸がん624人、胃がん560人、
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘診断に推奨されない検査とは?’というお話です。我が国では国民医療費が40兆円を超えて伸び続けており、医療保険制度の持続性に対する懸念が高まっている。また昨今、病院勤務医の不足による医師の長時間労働や過労も問題視されており、高齢化に伴い今後ますます増加する検査や治療の件数を放置することは、医療サービスの低下や医療ミスの増加を招きかねない。このような状況に対して医療不信を募らせる患者も少なくなく、過剰な医療を見直そう
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘非喫煙者の肺がんが増加?’という報告です。2004年のSurgeonGeneral報告書では、喫煙をしたことのない人の肺癌の割合は全肺癌患者集団の10%から15%になると推定されていた。その数字を再評価するため、研究者らは米国の3施設からの多様な情報源から1990~2013年の間の肺癌登録データの分析を行った。全体で非小細胞癌患者10,593人と小細胞癌1,510人が評価された。結果は次のとおりであった。
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘医師の4割は過労死寸前?’という報告です。過労死弁護団全国連絡会議などは東京都内で過重労働と医師の働き方を考えるシンポジウムを開いた。過労自殺した医師の遺族や代理人弁護士が登壇した。「速度計のない車を走らせるようなものだ」。新潟市民病院の女性研修医過労死問題の遺族側代理人の弁護士は、病院の勤務時間管理についてこう語った。病院側が把握していたこの研修医の時間外労働は、労働基準監督署が認定した時間の4分の1以下だった
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘笑いの研究は怒りから?’というお話です。「笑い」と健康増進に関する研究を続ける福島県立医科大学大平哲也教授。最初は「怒り」と循環器疾患の関連を研究していたそうだ。しかし、「怒り」への適切な介入方法が見つからなかったことが研究テーマ転換のきっかけと話す。まだまだ「笑い」の医学的効用に関するエビデンスは不十分としながらも、大平教授が現在の実臨床で実践する「笑い」処方の工夫と、それによるベネフィットなどについて聞いた。
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘炭水化物の取り過ぎに注意?’という報告です。炭水化物摂取量の多さは全死亡リスク上昇と、また総脂質および脂質の種類別の摂取は全死亡リスクの低下と関連する。さらに総脂質および脂質の種類は、心血管疾患(CVD)、心筋梗塞、CVD死と関連していないが、飽和脂質は脳卒中と逆相関していることが確認された。カナダ・マックマスター大学の研究者らが、5大陸18ヵ国で全死亡および心血管疾患への食事の影響を検証した大規模疫学前向き研究
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘血液検査で認知症が診断可能に?’という報告です。アルツハイマー病を血液検査で比較的簡単に診断できる手法を、京都府立医科大の研究者らが開発した。アルツハイマー病に関連しながら、これまで脳脊髄液でしか測定できなかったタンパク質「p―tau」を高感度の測定機器を使って検出できた。アルツハイマー病は認知機能などの症状が出てから診断されることが多く、血液データなどで早期から正確に診断する手法の開発が急がれている。現状で
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘痩せた女性でも高カロリー摂取でがんリスク?’という報告です。ハンバーガーやピザといった高カロリー食を頻繁に食べる女性では、たとえ体形は痩せていても、肥満に関連する一部のがんリスクがわずかに高いことが米アリゾナ大学による研究で示唆された。同研究者らは今回、研究開始時に50~79歳であった米国人女性9万2,295人を対象に、ポテトチップスやファストフード、菓子などの加工食品を中心とした高カロリーで低栄養の食品の摂取と
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘都内ではインフルエンザ流行開始?’という報告です。東京都教育委員会は5日、大田区立萩中小(児童数306人)の3年生の1学級を6、7日、学級閉鎖にすると発表した。児童23人のうち8人が、インフルエンザとみられる発熱で欠席した。インフルエンザによる学級閉鎖は都内公立学校で今季(9月4日~)初めて。今シーズンの夏は日照時間も少なく天候が不順な日が多かったためか、手足口病やRSウイルスなどのウイルス感染症が多く見られ
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘震災関連死は発生1ヶ月間が最多?’という報告です。震災関連死など震災、原発事故の間接的な影響による相馬、南相馬両市民の死亡リスクは、震災発生後1カ月間が最も高かったとの研究成果を相馬中央病院の研究チームがまとめ、発表した。研究では、2006(平成18)~10年の両市の総死亡者6163人のデータと、11~15年の震災の直接死と診断された人を除く総死亡者6125人のデータを比較した。その結果、震災後の死亡リスクは
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘メタボの予防法は性別で異なる?’という報告です。日本において、メタボリックシンドローム(MetS)とプレメタボリックシンドローム(preMetS)は男性でより多くみられる。しかし、これらの代謝障害と生活習慣因子との関係に性別による違いがあるかどうかは不明である。東北労災病院の研究者らは、30歳以上の一般集団の日本人における、MetSとpreMetSに対する男女別の生活習慣因子との関連を調べた。その結果、Met
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘乳がんリスクを減らすには?’という報告です。世界がん研究基金とアメリカがん研究協会が2007年に乳がん発症リスク要因と予防効果がある事柄を発表しました。このように、大腸がんなど他のがんに比べ、乳がんは栄養素を補うことよりも運動の方が重要視されています。それは、乳がんの発生要因が女性ホルモン(エストロゲン)の体内濃度が高いことや、長期暴露であることが挙げられているため、授乳を行いエストロゲンの暴露を減らすことや、
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘笑いが慎重投与になる場合?’というお話です。「笑い」による健康増進は多くの人が気軽かつ比較的安価に実践できるのが強みだが、疾患を有する患者に「処方」する際、慎重投与が必要な場合もあるようだ。ただし、福島県立医科大学疫学講座の大平哲也教授は、多くの場合、運動が難しいようなケースでも安全に運動で得られるような効果が期待できるのはやはり「笑い」の強みと指摘する。ところで、「笑い」を治療に取り入れる際に注意すべき有
おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘傷に唾はホント?’というお話です。「そのくらいの傷なら唾を塗っておけば治る」は本当だった?!ヒトの唾液に多く含まれるペプチドであるヒスタチン1やヒトの唾液をニワトリやヒトの培養細胞に添加すると、内皮細胞の接着や遊走、血管新生を促進するとの実験結果が報告された。米国実験生物学会連合が論文を紹介した。口腔内の創傷の治癒が他の部位に比べ、早いことが知られており、唾液が創傷治癒メカニズムの一部を担うと推定されてきた