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集英社文庫『掃除屋プロレス始末伝』黒木あるじ久々にプロレスを扱った小説でプロレスに対するリスペクトのあるものを見つけた。個人的に印象的だったのは『死合』という表現を使っていたこと。自分も『死合』という表現を使うが、この小説での意味合いでは使っていない。ただ、造語とも言えるので、意味をどう位置づけるかは、それぞれだから、イチャモンではありません。
黒木あるじさんの挿し絵を担当しました。新春読み切り大特集1月号発売中です。よろしくお願いいたします。
怪談売買録嗤い猿(竹書房怪談文庫)postedwithamazletat20.01.05黒木あるじ竹書房Amazon.co.jpで詳細を見る怪談界隈でこの作家を知らなければニワカだと言い切れるほどの、トップシーンをひた走る作家である。そのリーダビリティは他の追随を許さず、ありふれた(というか、しばしば聞くタイプの)怪異であっても、黒木あるじの筆にかかれば思わず新味を覚えるほどだ。これが褒め殺しでない証拠に、拙作も掲載されているアンソロジー(四十九夜など)を体験者に献
冒頭は、手四つで組みあっての力比べだった。その後に腕の〈取った取られた〉を一通りこなし…空気が変わったのは試合開始から5分過ぎ、俺が再び寝技の応酬に持ち込んだ直後。本来であれば派手な技をひとつふたつ披露して、軽いどよめきが起こる時間帯だ。ようやく温まった会場を地味なグラウンドの攻防で白けさせる必要などない。にも関わらず、俺は奴をマットに転がした。立ち上がろうとしても耳を捻って再び寝かせ、鎖骨の窪みに指を引っ掛けて起き上がることを許さなかった。バートンはさぞかし混乱したことだろう
最初に「あれっ」と思ったのは…二年くらい前かなあ。名古屋だったか新潟だったか忘れたけど、地方大会でね。第三試合か第四試合の…正直に言ったら、どうでもいい感じの前座だったのよ。それで「いまのうちにトイレに行こうかなあ」なんて迷っていたらさ、やけにあっさり試合が終わっちゃったんだよね。勝ったのは、そこそこ有名どころの外国人レスラー。で、負けたのは中年…待てよ、あの歳だと初老って呼んだ方がいいのかなあ。とにかく、いぶし銀のおっさんでさ。昔はメジャー団体に在籍してたんだけど、今はフリーでやってる選
怪談四十九夜埋骨(竹書房文庫)postedwithamazletat19.10.25黒木あるじ竹書房Amazon.co.jpで詳細を見る四十九話が集まるアンソロジー、ついに埋骨へ。うかうかしていたら次の竹書房恐怖文庫が出るころになってしまった。お気に入りをざっと下記に。・つくね乱蔵縄鳥居/正義感の行きつく先は、なんともいえぬ薄暗い世界…。英才教育/心霊毒●にふさわしいラスト!!・朱雀門出あの部屋/幼いころの記憶はとかく不確かなものだが、それにしても不気
竹書房さまより、黒木あるじ先生編著の「怪談四十九夜埋骨」が発売されました!!怪談四十九夜埋骨(竹書房文庫)Amazon私も五話ほど参加させていただき、ありがたいことです。今回は8月末が〆切なのに、8/31まで取材してたという、私的に超ギリギリ進行でした。もう書店に並んでいますので、どうぞお手にとってご覧下さいね。
本日発売の小説宝石に、挿し絵を描かせていただきました。黒木あるじさんの、「とりが」。ぜひ読んでください!それから、「雪」7月号も発売中です!毎月表紙を描かせていただいています!こちらも、よろしくお願いします(^.^)
さてして脳ミソ埋め埋め(((;゚Д゚)))今回は黒木あるじサン「黒木魔奇録」中でもヤバかったのは…「すずなり」あらすじは…ある週末の真夜中Y子さんは聞きなれない金属音で目を覚ましたぎゃりん、ぎゃりん、と耳障りな音は真っ暗な自室の隅あたりから聞こえてくるマンションでの一人暮らし当然ながら部屋には自分以外誰もいないはずだった暗闇の中耳をそばだてて在り処を探るパソコンデスクの抽斗だ卓上の電気スタンドを点けおそるおそる抽斗を開けると亡くなった祖母が作って
瞬殺怪談業(竹書房文庫)postedwithamazletat19.06.30Amazon.co.jpで詳細を見る最短一行、最長でも2ページで終わる怪談のマシンガン150話超え。タイトルは「業」、シリーズ早くも5冊目である。当初は再録大半だったものが、ここ最近はオール書き下ろしとなり、作家には厳しく読者には嬉しいシリーズとなった。百物語より多い話数を一気読みするもよし、少しずつスキマ時間に読み進めるもよし。印象的だった話を下記に。おいでよ/おどろおどろしい声
怪談実話無惨百物語にがさない怪談実話無惨百物語にがさない【電子書籍】[黒木あるじ]楽天で購入ホラー収集家の黒木あるじ氏が集めた怪談を100個紹介した本です。実に厚くて重い文庫です。文章力が上手で怖さもダイレクトに伝わります。が、私の心にはあまり日常的過ぎて怖いと感じませんでした。実際に体験したら怖いんでしょうけど。やはり伝聞で記す怪談よりも本人体験談のほうが恐怖ですわ。猥談も人の話よりも体験談のほうがよりエロくて興奮しますよね?(オレだけ?)氏の「怪
黒木あるじさんの小説の、挿し絵を描かせていただきました。ミステリー短編小説「やすらぎハウスの秘密」少し可愛らしくもある、不思議なお話です。
さてして脳ミソ埋め埋め(#゚Д゚)ノ今回は黒木あるじサン「怪談売買録拝み猫」この作品は宇津呂鹿太郎サンがイベントで開催した「怪談売買所」のアイディアをお借りし黒木あるじサンが開催したものです♪怪談売買所とはお客様が怪談を聞きたいと言えば「語り賃」を頂戴しお客様が不思議な体験を話してくれたら「拝聴料」を支払う怪談の売買なのである(*´艸)お客様の方では話すほどの怖い体験ではないとか不思議だけど怖くないとか自身で結論を出していたりするしかし怪談作家サ
怪談四十九夜荼毘(竹書房文庫)postedwithamazletat19.03.04竹書房Amazon.co.jpで詳細を見る四十九夜シリーズも5冊目とのこと、幸いにして今回もおよばれかなって不肖わたくしも五篇寄稿させていただいた。個人的にはバーのマスターが不参加で残念(いつも衝撃的な話が楽しみなので)。執筆はこのところのネタ不足も手伝い、もしかしたら〆切までに出来ぬやも…と胃壁を溶かしながらの作業になったが、こうしてアンソロジーを手にすればトタンの苦しみも忘れていそい
黒史郎異界怪談暗渠読んだよ。怪談短編集が好きなんだよね。本当だったら実話系怪談じゃなくてよくできた作り話の方がいいんだけど、あんまりないから…異形コレクションの新刊が出たら嬉しいんだけど。よくできた作り話系なら、小野不由美の営繕かるかや怪異譚が面白かったなあ。ホラージャンルだと平山夢明黒史郎黒木あるじ澤村伊智なんかが好き。ウニさんも好きだけど、今の筆名わかんないんだよなー。…以外に岩井志摩子も好きだけど、最近のテレビでの姿を見ちゃうとね、ちょっとひるむ。
2冊まとめてメモ📝します。どちらも「怪談実話」って事で、作者さんがどなたかから取材して聞いたり、どなたかとお話ししてて出た怪談を集めたものでした。怪談実話という言葉がタイトルに含まれてますがちょっと省かせて頂いてメモっときます。福澤徹三氏の『黒い百物語』の方は、怖い話というのはどういう事?ってわからないことも含めて怖い、不思議な現象と捉えることを前提に話が紹介されてます。百の物語に届かせるために(と前書きの部分で書かれてました)同じ人物から聞いた話をわけていたり、前の話の続きであったり、
今日は何の予定もなく、一人きりの休日一歩も外へも出なかった、完全引きこもりの生活をしてました元々、インドアで、人混みが嫌いで、ずっと家に居られる人間なので、今日もダラダラと過ごしていました・・・洗濯や料理とか、最低限の家事はやったよ、一応あとは、部屋の模様替え。ハロウィン物を片付け、クリスマス仕様にしましたまずは、恒例のウォールペーパー。6年前から飾り続けている、林檎のクリスマスツリー🍎可愛いサンタの置物とともにこのサンタは、
さてして脳ミソ埋め埋め(;゚皿゚)ノシ今回も饗宴シリーズから♪「怪談実話FKB饗宴4」中でもキテたのは「虐目」黒木あるじあらすじは…取材相手のJさんがいじめを受けたのは中学二年の時きっかけは掃除用の雑巾を忘れたとか些細な口喧嘩だった担任の女性教諭はイカれたババアで雑巾を忘れたJさんに「教室の床を口で拭け」と命じた絶対的な権力の先生の言葉に誰も止めなかった舌で床を舐めるJさんを教室中が笑ういじめのスイッチが入った瞬間だった翌日からJさんの渾名は「イク
blogをupするの忘れてました(笑)さてして脳ミソ埋め埋めΣ(゚д゚;)今回も四十九夜シリーズ「怪談四十九夜出棺」中でも興味深かったのは「小林さんの話」あらすじは…板金屋の小林さんの作業場は「出る」のだと言う作業場は車のボディ直したり塗装したりする場所で安いラジオが柱に引っかけて吊るしてある普段はつけっぱなしだが残業で遅い時間に残ってるとラジオの電波がフッと切れる電波が悪いとノイズが混じったり音声が聞きにくくなるはずだが電池が切れたみたいにスッと無
さてして脳ミソ埋め埋め(((;゚Д゚)))今回も四十九夜シリーズ「怪談四十九夜怖気」中でも凄かったのは「なかよし日記」あらすじは…大学に通っていたときに聞いた話だと彼はいうその大学にミズキさんという女性がいた彼女は入学をきっかけに寮での生活を始めた寡黙で大人しい性格のミズキさんはなかなかまわりの子と打ち解けず一人で行動してたようだあるときからミズキさんは3名の友人達と行動するようになったユイさんマイさんカナさんはミズキさんと同期でもともと同じ高
さてして脳ミソ埋め埋めΣ(゚д゚;)今回も四十九夜シリーズ「怪談四十九夜鎮魂」中でもキテたのは「シニマブイが夜歩く」あらすじは…戦後間もない頃の話那覇市に暮らしていた大城家の家族は沖縄戦終結後捕虜収容所に送られた大戦で父と兄を失った大城家は女性のみ四名オバアと母長女のスメ子さんそして次女のカナ子さんだけとなった戦後の那覇市は焼け野原記憶を頼りに実家のある場所へ戻った西側にあった家の敷地はどこが隣との境かも分からなくなりかろうじて屋根の上のシーサーが
さてして脳ミソ埋め埋め(;`Д´)今回は新シリーズ「怪談四十九夜」中でも興味深かったのは「柱時計とロボット」あらすじは…地方都市に住むYさんの話ある日風邪を引いたYさんは久しぶりにかかりつけの病院に行った早めに来たのだがはやってる病院だけに待ち時間が長い気付けば昼近くになっていた待合室にある大きな柱時計がボーンボーンと十二時の鐘を鳴らした「こんにちは!」待合室に機械音声が響く大きな柱時計の横に白いロボットが置いてある大手通信会社が販売やレンタルを
さてして脳ミソ埋め埋め(;`Д´)今回も黒木あるじサン「全国怪談オトリヨセ恐怖大物産展」この作品は前々回同様全都道府県の怪談を地名や場所を開示した実話怪談です(*゚∀゚)中でもヤバかったのは「消失」山形県あらすじは…東北のとあるテレビ局のプロデューサーを勤める梶間さんの話ある夜彼は編集室に籠り映像素材と格闘していた他の社員が全て退社した夜中一時ころ休憩しようかと伸びをしたあたりで部屋の外が騒がしくなったドアから顔を覗かせると廊下を隔てた保管室か
さてして脳ミソ埋め埋め(ノ゚д゚)ノ!!今回も黒木あるじサン「怪社奇譚二十五時の社員」この作品は会社に纏わるの怪異譚を集めた実話怪談でした(*゚∀゚)中でもキテたのは「トイレ」あらすじは…就職氷河期を経験したM美さんは大手化粧品関係の子会社で契約社員として働いていた契約から正社員に昇格する場合もあると聞き仕事をきちんとこなし同僚との人間関係も良好になるように神経をすり減らしていた入社して二ヶ月が過ぎた頃彼女はたびたび体調を崩すようになったトイレに行くと
さてして脳ミソ埋め埋め(;゚皿゚)ノシ今回も黒木あるじサン「全国怪談オトリヨセ」この作品は全都道府県の怪談を地名や場所を開示した実話怪談でした(*゚∀゚)中でもヤバかったのは「橋の女」愛知県あらすじは…名古屋市のバーに勤めるZ君に東京駅の喫茶店で聞いた話ある午後市内の繁華街にかかる橋のたもとで友人と待ち合わせをしていた「どうも」突然の声に振り向くと長髪の女がこちらを覗きこむように笑っている髪型がやけに古臭く肌はざらざら着ているワンピースもくた
さて、三連休をいかがおすごしでしたでしょうか?なんて、今さらどうでもいい連休明け二日目。そこをあえて言うと、アマゾンプライムビデオで怪談三昧でした。ええ、うっかりアマゾンプライムに入ってしまい、1年後には退会手続をしようと思っていたのに、し損ないました。死霊館(字幕版)199円Amazonこういうのとか(あ、週末限定で100円でした)、怪奇蒐集者黒木あるじAmazonこういうのとか。。。何本か見まくりました。黒木あるじは、実はお気に入りの作家
西日本豪雨北海道新地震の被災者の方々普通の生活に早く戻れることを祈りつつ自粛してましたblogを再開しますさてして脳ミソ埋め埋め(ノ゚д゚)ノ!!今回は黒木あるじサン「畏怪談実話」中でもキテたのは「接近」あらすじは…黒木サンの知人の編集者であるS女史から電話がかかってきた「あの…ちょっと厭な話を聞いたんですがネタになるかと思って」いつもなら怪談話を採集した折には彼女は決まってメールで連絡をくれるそれが何故今日に限って電話なのだろうか疑問を告げると「体