この古墳は8世紀初めの築造と推定され、昭和54(1979)年の発掘調査で上段が円形(直径約9.2m)下段が方形(一辺約13.8m)の上円下方墳であることがわかりました。下段の表面には、30cm大の石を葺いていましたが、上段のひく葺石はほとんど失われていました。古墳の中に造られた石室は壁画古墳として知られる飛鳥高松塚古墳と同じ横口式石槨で間口1.15m、奥行2.6m、高さ1.2mあり15枚の凝灰岩の切石でできています。「カラト」の名はこの石室が唐櫃に似ていることからつけられたらしく、石室内は盗掘の