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AGA治療薬は、主に3種類あります。１つ目は、「F」。AGAの原因物質であるDHT：デヒドロ・テストステロンの阻害薬である「F」フィナステリドです。これが超基本の薬になります。頭皮にDHTデヒドロテストステロンという男性ホルモンが多いと、発毛サイクルが短くなり、細い毛が多くなります。これが抜け毛や薄毛の原因になります。つまり、フィナステリドはAGA原因除去の働きをします。ただ、AGAの患者さんは頭皮の血行が悪く、フィナステリドだけを服用していても、届かせたい頭皮の毛根細胞受容体に
薄毛にもタイプがあります。薄毛の分類では、ノーウッド・ハミルトン分類が有名です。ⅠからⅦまであり、Ⅰはまだ脱毛が始まっていない状態で、Ⅱ、Ⅲは額の生え際がM字に退行してきている状態です。Ⅱ、Ⅲで頭頂部にも薄毛がある場合は、vertexを付けます。Vertexは山の頂上にも使われる頭頂部を指す英語です。Ⅳは生え際も頭頂部もかなり薄毛が進行してきている状態です。Ⅴになるとこれらはつながり、Ⅵ、Ⅶになると後頭部にしか、毛がない状態です。このⅥ、Ⅶは父方にいても、強いAGA遺伝因子となります
炭水化物を摂りすぎると、薄毛になりやすいって、知ってます？炭水化物を食事で摂りすぎると、食後高血糖を引き起こします。これをグルコース・スパイクといい、動脈硬化やがんのリスクである酸化ストレス障害を引き起こします。つまり、炭水化物を摂りすぎると、糖尿病になりやすく、毛母細胞も障害を受け、ひいては薄毛にもなりやすいということです。この糖尿病患者の半数以上が貧困者と言うデーターがあります。具体的には糖尿病患者の57.4％が年収200万円未満ということでした。なぜ貧困層に糖尿病患者が多いの
フィナスでひげが薄くなるって、知ってましたか？前頭部や頭頂部の受容体にデヒドロテストステロンDHTが結合すると、ヘアサイクルが短くなり、細毛、抜け毛になるのに対し、ひげの受容体にDHTが結合すると、IGF-1インスリン様成長因子-1が分泌され、逆に成長期が延長し、増毛します。DHT産生を阻害するフィナステリドを服用し、効果があれば、ひげが少なくなったり、胸や腕の毛が少なくなったりします。フィナステリドを服用して、「最近、そういえばひげを剃る回数が少なくなったかな？」、とい
毛髪って限界どのくらい伸ばせるか、ご存じですか？毛髪は1日に約0.5mm、1ヶ月で約1.2cm、1年では約15cm伸びます。毛髪の寿命は最長約5年なので、理論上は75cmくらいは伸ばせることになります。太さは、日本人は平均約0.08mmで、欧米人は0.05mmと言われています。日本人の方が、約1.5倍太いことになります。また、形状は日本人の毛髪は円に近いのに対し、欧米人の毛髪は平べったい楕円形をしています。これがつやがある重い感じの黒髪と、薄い感じの金髪の差になります。同じ毛
人間の一生で毛髪は何回生え変わるのでしょうか？答えは40回です。毛髪の寿命が2年と言われていますから、通常なら80年、寿命くらいは、髪の毛ふさふさでいられるはずです。しかし、遺伝性のAGAになるとこの2年のヘアサイクルが短縮し、毛髪が太くならず、細毛のまま抜け落ちます。ヘアサイクルが遺伝性のAGAのため、2年がたったの2か月になってしまったとしましょう。このAGA状態を5年放置したとします。40回ある生え変わりのうち、この放置した5年で4分の3の30回も使ってしまうことになりま
Ⅱ型DHT阻害のフィナステリドが重要な訳をご存じですか？毛包の毛乳頭細胞には、男性ホルモン受容体があります。血液に乗って運ばれたテストステロンは5αリダクターゼによって、DHTジヒドロテストステロンになり、この受容体に結合します。そうするとヘアサイクルが短くなり、細い毛で脱落するようになり、薄毛の原因となります。Ⅰ型の5αリダクターゼはひげや腋毛など、体毛に広く分布しているのに対し、Ⅱ型5αリダクターゼは前頭部、頭頂部というAGAにかかわる毛乳頭細胞に分布しています。これがⅡ型
AGAの診断は、どうやってやるのでしょうか？AGA（androgeneticalopecia：男性型脱毛症）を診断する際は、必ずマイクロスコープを使用し、毛髪の状態を50倍に拡大して見ます。主に確認する箇所は5箇所、額の中央とM字の左右、中央7cm上の前頭部と頭頂部です。この部位に1視野中、細い短い毛が2割以上あるとAGAと診断されます。また、額の中央とM字の左右で、ノーウッド・ハミルトン分類のⅠ、Ⅱ、Ⅲ型が診断できます。中央7cm上の前頭部と頭頂部で、vertex型やⅣ、Ⅴ、Ⅵ、
AGAはすぐに診断できます。AGA、薄毛、壮年型脱毛症の診断は、マイクロスコープを使えば、その場で診断できます。AGAの方は、DHT、デヒドロテストステロンという男性ホルモンが過剰に分泌され、ヘアサイクルが短縮し、短くて細い毛が20％以上あります。これをvellushair、shorthairといいます。これを拡大鏡で確認すれば、即座に診断ができるのです。また、DHTが過剰分泌されていると、毛穴に黄色の皮脂、油が詰まり、炎症を起こし、毛髪の発育を阻害しています。これを、pe
AGAは、なぜ、治療しなければならないのでしょうか？患者さんを日々診察していると、AGAを治療しようとするその理由がいろいろあることに気付かされます。奥様に勧められた方や、結婚前で結婚式にはふさふさの髪の毛で臨みたいご希望の方、あるいは、女の赤ちゃんが生まれたので、この子が幼稚園で、「お前の父ちゃんハゲ！」と言われないようにAGA治療しに来られた方など、様々な理由があります。AGAはがんのように死に至る病気ではありません。しかしながら、AGAを治療することで、人生がより豊かにな
ハゲとデブって、関連ありそうですよね。デブ、つまり肥満の原因は糖質過多にあります。運動もしないのに、お米やラーメン、うどん、パンなどを大食いしていれば太ります。さて、がん細胞はその栄養源として、ブドウ糖しか使えない、という話があります。では、糖質制限をして、ブドウ糖をなくしてしまえば、がんの増殖を防げるのか？しかし、話はそう簡単ではないようです。それは糖質制限をしても、血糖値が一定に保たれていることからもわかります。特に低血糖にならないように人間は体内に5種類ものステロイドホルモ
フィナステリドの役割、知ってますか？そもそも、AGA・薄毛はなぜ生じるのでしょうか？？DHT：デヒドロ・テストステロンという男性ホルモンが頭皮に増えると、2年ある発毛サイクルが2か月に短縮し、毛髪が太くならず、細毛のまま抜け落ちてしまいます。そうすると外観的には地肌が目立ち、毛の薄い状態になってしまいます。特にⅡ型の5αリダクターゼという酵素が多いと、テストステロンがⅡ型DHTになってしまいます。これがAGAの薄毛の根本原因です、フィナステリドはこのⅡ型5αリダクターゼを阻害す
フィナステリドは何で発見されたかご存じですか？DHTデヒドロテストステロンの作用が増強すると、前立腺肥大やAGAが発症します。しかし、ネイティブ・アメリカン、いわゆるインディアンには、前立腺肥大や薄毛が少ないことが知られていました。そこでインディアンの生活を観察したところ、ノコギリヤシをよく食べていることが分かりました。そのノコギリヤシの薬理作用を詳しく分析したところ、DHT阻害作用を有するフィナステリドが見つかったのです。フィナステリドとインディアン、面白い組み合わせですよ
ミノキって、実際何してるんでしょうか？DHTジヒドロテストステロンにより発毛サイクルが短縮し、いわゆる脱毛のスイッチが入ってしまった毛根は、栄養を届ける血管が収縮してしまっています。この血管を広げるのがミノキシジルの役目です。栄養血管を広げることで、フィナステリドが髪の毛のDHT受容体に届きやすくなる働きもあります。また、ミノキシジルには発毛を促進するインスリン様成長因子IGF-1や血管内皮細胞増殖因子VEGFの産出を促し、毛母細胞を育て、死滅アポトーシスを抑える効果もあります。
病院・薬局へ行かなくても、自宅で薬がもらえる便利なシステム、知っていますか？薄毛が気になる、でも、クリニックに行くのは面倒くさい、そんなことってありますよね。私も慢性薬を服用していますが、毎月毎月近くのクリニックに行って処方箋をもらい、近くの薬局まで行くのは、非常に面倒です。そんな方にお勧めなのが、オンライン診療です。簡単に言うと、スマホで問診とweb決済をし、薬を自宅まで宅送してもらうシステムです。最近では薬の副作用を調べる採血まで自宅でできます。是非、「アイメッド」と
採血前に筋トレはしないで下さい！AGA薬は個人輸入もできますが、副作用もあるため、定期的な医師の診察と採血検査が必要です。特に肝臓の機能を見る採血項目が重要となってきます。時折、20代の男性で基礎疾患もないのに、肝臓の数値が正常30のところ、200以上などという、べらぼうに高い数値を示す時があります。お話を聞いてみると、たいていの方は採血前日にかなり強めの筋肉トレーニングをされていたという事でした。筋トレをすると、筋肉が一時的にダメージを受け、見かけ同じ肝臓の数値が上昇すること
細くなった髪の毛を太くするには、どうすればいいのでしょうか？細い毛を太くするには、まず、正常なヘアサイクルを取り戻すことが重要です。つまり、ヘアサイクルを短縮させている原因物質である、DHTデヒドロテストステロンを作らせないことです。DHTはテストステロンとⅡ型の5αリダクターゼが出会うと作られます。このⅡ型5αリダクターゼを作らせなくする阻害薬、フィナステリドの服用が重要になってきます。ただ、フィナステリドだけで、細い毛は太くなりません。細い毛の毛根にある栄養を運ぶ血管は非常に細く
半年後の写真見比べは、重要です。先日、「半年やってきたけど、全然効果なく、家族からも、「お父さん禿げたままじゃん。」って言われてるので、治療を止めようと思ってるんですよ。」という方か来られました。早速、写真を撮って半年前の写真と見比べてみると、劇的ではありませんが、全体的に髪の毛が生えていることがわかりました。この効果が出ているお写真を見て、この方は、「やっぱり治療を継続します！」とおっしゃり、「この前後の写真を家族にも見せたいと思います！家族も喜ぶと思います！」とおっしゃって
初期脱毛って、何なんでしょうか？ミノキシジルを服用し始めたときに、初期脱毛が起こることがあります。脱毛の治療をし始めた途端、脱毛があるとか言われると、気になりますよね。しかし、これは１か月ほどで収まる脱毛です。ミノキシジルには、AGAでブレーキがかかったヘアサイクルを、再び回してくれるリ・スタート作用があります。ミノキシジルのこのアクセル作用は、休止期に入っていた毛母細胞に再血流を促し、発毛活動を再開させます。このとき休止期で成長が止まっていた古い髪である細い毛は、一旦抜け落ち
植毛しても薬は必要です。生え際を植毛してしまえば、薬はいらなくなるのでしょうか？AGAの影響を受けにくい後頭部の毛髪を、M字の前頭部に移植したとします。その部分はAGA進行の影響を確かに受けにくいです。しかし、その後ろの部分はAGAの影響を受けやすい部分のままです。つまり、服薬を完全にやめてしまうと、植毛した部分だけが眉毛のように島状に残り、その後ろはAGAが進行し毛髪が脱落してしまうという、おかしな現象になるのです。つまり、植毛しても、その周辺の脱毛を防止するために、服
糖質過剰摂取は薄毛になりやすいです。糖質を過剰摂取すると、高血糖になります。高血糖があると活性酸素が発生し、毛母細胞も障害を受け、薄毛やがんになりやすいと言われています。Diabetologia2014;57:927-934には、糖尿病患者はがんの死亡率も高いことが発表されています。特にインスリンの注射治療を行っている患者さんの2年生存率は20～30％と非糖尿病患者の70～80％に比べ、2倍以上早死することがわかりました。インスリンは人間の生存に不可欠なものですが、その量は
炭水化物って何であるんでしょうか？食物の成分には、必須アミノ酸や必須脂肪酸というものがあり、これを人間は必ず摂取しなければいけません。では、炭水化物（糖質）の役割とは一体何なのでしょうか？なぜ、炭水化物（糖質）は存在しているのでしょうか？これは人類の進化の歴史を紐解くと分かってきます。700万年前の狩猟時代、農耕はまだ始まっていないので、人間は主に肉などの獲物を少量食べていました。しかし、いつも食べられるわけではないので、日常の飢餓に備えるため、中性脂肪を蓄える必要があ
薄毛にも進行度に伴い分類・タイプがあります。薄毛の分類では、ノーウッド・ハミルトン分類が有名です。ⅠからⅦまであり、Ⅰはまだ脱毛が始まっていない状態で、Ⅱ、Ⅲは額の生え際がM字に退行してきている状態です。Ⅱ、Ⅲで頭頂部にも薄毛がある場合は、vertexを付けます。Vertexは山の頂上にも使われる頭頂部を指す英語です。Ⅳは生え際も頭頂部もかなり薄毛が進行してきている状態です。Ⅴになるとこれらはつながり、Ⅵ、Ⅶになると後頭部にしか、毛がない状態です。このⅥ、Ⅶは父方にいても、強いAGA
AGAと遺伝の関係って、ご存知ですか？まず、AGAとは、AndroGeneticAlopeciaの略で、男性型（壮年型）脱毛症、薄毛のことです。父親が薄毛だったから、自分も薄毛になるのでは？と心配されている方も多いと思います。実はAGAは母方の遺伝子で8割決まります。X染色体の中のAR遺伝子のCAG、GGCという塩基配列が短いほど、AGAになりやすいです。ただ、父親がノーウッド・ハミルトン分類のⅥ、Ⅶなど、進行したAGAであった場合も強い遺伝因子となります。遺伝はモザ
