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皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり北海道公演2022が、8月4日(木)〜7日(日)に行われました。今回は永井荷風『濹東綺譚』と、坂口安吾『夜長姫と耳男』で、函館・札幌・室蘭・小樽を訪ねました。おとがたり北海道ツアー20228/4(木)函館公演、函館市民会館小ホール、108名のお客様にお越し頂きました。作品は永井荷風「濹東綺譚」です。函館経済新聞、Yahoo!ニュース、函館新聞みなみ風、北海道新聞、に公演情報を掲載して頂きました。函館経済新聞社さまのサイト
「望郷は珠(たま)の如(ごと)きものだ。私にとって、それは生涯、失せることなきエメラルドである」皆さんこんにちは、長浜奈津子です。2月5日(土)に、おとがたりの朗読ライヴをおこないます。このライヴでは、極北の詩人・吉田一穂の詩と短歌を上演させて頂きます。「望郷は珠の如きものだ。私にとって、それは生涯、失せることなきエメラルドである」冒頭でご紹介した言葉は、一穂の言葉です。生涯を詩作に生きた一穂が、創造の原点としたのは心の中にある、ふるさとの、あのエメラルドの海。吉田一穂はあの
皆さんこんにちは、長浜奈津子です♪2月5日(土)に、おとがたりの朗読ライヴをおこないます。このライヴでは、極北の詩人・吉田一穂の詩と短歌を上演させて頂きます。…ということで、今回は吉田一穂の短歌を、いくつかご紹介させて頂きます。私の感じたり思うところは、たくさんあるのですが…皆さんのイメージを邪魔してしまうといけませんので、書かないように致します。でも、一つだけ。野分して鳥たつ跡の髑髏(しゃれこうべ)ブログの題名にご紹介させていただいた短歌です。私はこれをよんで、すぐ
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸2月5日(土)は、おとがたりの朗読ライヴです。このライヴでは、宮澤賢治『よだかの星』と、今日ご紹介する、極北の詩人・吉田一穂の詩を上演させて頂きます。ということで、吉田一穂の詩を、ご紹介します。今日は『ふるさと』がテーマです。極北の詩人・吉田一穂が生まれたのは、現在の北斗市、木古内町です。どちらかというと、北国の中でも温暖なところ。函館もそうですが、おっとりとやわらかい雰囲気の土地です。ここには皆さんご存知の、有名なトラピスト修道院があります。
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸2月5日(土)おとがたりの朗読ライブ、於「松本弦楽器(代々木)」では、宮澤賢治『よだかの星』の他、吉田一穂の詩を上演致します。おとがたり朗読公演では、吉田一穂を取り上げるのは、今回が2回目です。2020年の9月の北海道ツアーの時に、小樽文学館で初演をしました。(館長さん、ありがとうございました)ブログトップの写真は、一穂が幼少期に過ごした、北海道古平町あたりの海です。この海をみながら、一穂少年は、多感な頃を過ごしました。美しいマリンブルーは「
東にのぼるお日さまに云われて、夜だかは、星をめぐりました。「どうか私をあなたの所へ連れてって下さい。やけて死んでもかまいません。」西の勇ましいオリオンの星、南の美しい大犬座、静かな北の大熊星、東の白い鷲の星。夜だかがどんなに懇願しても、誰も相手にしてくれませんでした。。。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本
お日さまが東からのぼってきたので、ぐらぐらするほどまぶしいのをこらえて、夜だかはそっちへ飛んで行きました。そしてお日さまに自分を連れていって欲しいと懇願します。「灼やけて死んでもかまいません。」と言いながら。するとお日さまは、夜だかはひるの鳥ではないのだから、星にたのんでみなさいと云います。夜だかはおじぎを一つすると、野原の草の上に落ちてしまいました。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり
おとうとの川せみへ「さよなら」を告げて、泣きながら飛んで帰ってきた夜だかは、自分の巣の中をきちんとかたづけて、自分のからだ中のはねや毛を、きれいにそろえると、また巣から飛び出してゆきます。あけかかった短い夏の夜の空へ向かって。。。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本文から少し抜粋して、物語をご紹介しています
夜だかは、たくさんの虫たちの命が毎晩自分に殺されることを嘆きます。そして自分自身がこんどは鷹に殺されてしまうことを苦しみます。ああ、つらい、つらい。僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう、と決心するのでした。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本文から少し抜粋して、物語をご紹介しています。今日は、=おとうとの川せ
鷹に名前を変えるようにと脅されたよだかは、なぜ自分はこんなに嫌われるのだろうと悲しみました。何も悪いことはしていないのに。むしろ赤ん坊を巣から落としためじろのことを助けてあげたのに、嫌われてひどく笑われた。思い悩み苦しむよだかは、夜の空を飛びまわります。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本文から少し抜粋して
よだかの空を飛ぶ姿と、鋭い鳴き声が、どこか鷹に似ているというところから、その名がつきました。本物の鷹はよだかの名前が気にいらず、名前を変えろと脅すのです。皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本文から少し抜粋して、物語をご紹介しています。今日は、=市蔵いちぞう=です。<本文より>ある夕方、とう
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸おとがたり朗読公演を、2022年2月5日(土)に代々木の松本弦楽器さんでおこないます。今回は、おとがたり初演として宮澤賢治の『よだかの星』を上演します。ブログで少しずつ、写真を添えて本文から少し抜粋して、物語をご紹介してゆきます。࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。足は、まるでよぼよぼで、一間とも
皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸今とても風が強くて、明日の朗読公演のことが気になって、お天気を調べたら…明日の市川はお天気らしいです。ヨカッタ!…これだけ夜中に風が強いと、翌朝はきっと、青空でしょう市川市文学ミュージアム・ベルホールでの、ひとり語り、いよいよ始まります♪朝が早いので、その時間から晴れていると良いな。とにかく物凄い風じゃて。そこら一体のものはすべて吹き飛ばされてしまいそうなぐらいじゃ。古典の稽古をしすぎて、日常語までこんな感じになってしもうたが、明日はこんな
こんにちは、長浜奈津子です🌸<7度目の飛騨山越え>泉鏡花の「高野聖」はそのまま朗読すると3時間にはなるお話ですが、今回12月18日(土)の公演では、印象的な場面を中心に1時間ほどで読ませて頂きます。これまで、私のひとり語りでは初演で2時間14分、2016年、再演は3時間程ノーカットで読みましたが、その時はマリー・ジョセ・メドゥヴィエルさんの美しい色で染められた布の作品とコラボレーションさせて頂きました。部屋いっぱいに吊るされた布は、岩肌と水飛沫のみえる渓谷と、そこに枝垂れる紅葉のような色合い
こんにちは、長浜奈津子です🌸市川市文学ミュージアム・ベルホールにて"おとがたり朗読シネマ"と"長浜奈津子ひとり語り"「市川荷風散歩〜本八幡より〜」が2021年12月18日(土)ー19日(日)に開催されます。『市川荷風散歩』〜本八幡より〜世界を闊歩する風人、永井荷風先生のように、私も朗読しながら文学の世界を旅したいと思います。荷風作品をはじめ優れた作家の小説を朗読して、荷風先生が晩年を過ごし暮らした、市川・本八幡で、皆さまとご一緒に『荷風散歩』を楽しんでみたいと存じます📚入場料は¥
こんにちは!長浜奈津子です🌸市川市文学ミュージアム・ベルホールにて"おとがたり朗読シネマ上映会"と"長浜奈津子ひとり語り"「市川荷風散歩〜本八幡より〜」が2021年12月18日(土)ー19日(日)の2日間に渡り、開催されます!『市川荷風散歩』〜本八幡より〜世界を闊歩した風人、永井荷風先生のように、私も朗読しながら文学の世界を旅したいと思います。荷風作品をはじめ優れた作家の小説を朗読して、荷風先生が晩年を過ごし暮らした、市川・本八幡で、皆さまとご一緒に『荷風散歩』
📚観る・聴く・楽しむ、2日間。市川荷風散歩~本八幡にて~おとがたり「朗読シネマ」永井荷風作品上映会&長浜奈津子ひとり語り2021年12月18日(土)19日(日)皆さん、こんにちは♪もう、12月になりました。。。丑年なのに、ゆっくりも過ぎなかった、と誰かが言っていました。今年は本当に去年に比べると飛ぶように日が過ぎてゆきます。私はこの年末は朗読公演が少し多めに予定されていまして、今、毎日その準備と稽古です。市川市の文学ミュージアムで、12月18日(土)19日(日)に、おとが
2021年12月25日(土)おとがたり朗読シネマの上映会と、朗読ライブを開催します。会場は六本木のストライプスペースです。朗読シネマは、今年の秋とある洋館で撮影致しました。昭和情緒漂う永井荷風の名随筆「寺じまの記」の上映会と、朗読とヴァイオリンで映し出す、荷風人気小説「濹東綺譚」をおとがたりライブでお贈り致します。年の暮れ迫る冬の午後。皆様、お時間御座いましたらばどうぞお越し下さい。*当日は写真家の前澤秀登さんの写真展示もお楽しみ頂けます。フライヤーの写真や、朗読シネマのメイキング
港から港。函館ー小樽、そして札幌へ。公演前のブログとして…石川啄木、吉田一穂。作家の話や作品のお話をするべきかも知れませんが、それは本番でおつたえすることだなと思うと、どうもそうなりません。でも…啄木、一穂が生きた土地に立って、その言葉を伝えられることに感謝して、北海道へいってまいります。今回、FM小樽の田口さんから、これからの文化芸術について何が必要になるかとご質問を受けました。番組内でお話しさせて頂いたことを、少しここに…この新型ウイルスで隔てられた、3月から5月のころ、人と人
昨日はFM小樽さまにお世話になりました。港町のラジオ局っていふのが良いですね。(港町好き)「金曜2時です!坂の町さんぽ」の田口智子さまが、軽やかに優しく私をリードして下さいました。https://fmotaru.jpまたドイツ在住の日本人のお友達が、私の出演前の2時から、この番組を聞いて下さっていて小樽の話題の様々なことに大変興味を持って下さいました。ネット配信ラジオは世界に配信できる。そんな魅力を再発見♪…そうなのでしょうけれど、どうもひと事のうちには実感できませんでした。そ
おとがたり〜朗読とヴァイオリン〜北海道公演2020函館9/3(木)【完売】・札幌9/6(日)【残り3席】函館公演は売り切れですが、只今、札幌の方をご予約を承り中です。漂白の歌人:石川啄木の世界『啄木といふ奴』AGUYCALLEDTAKUBOKU『啄木といふ奴』AGUYCALLEDTAKUBOKU尖りながら、傷付きながら生きてゆく…三行に込められた青春と恋、挫折、悲しみ。朗読とヴァイオリンで描く石川啄木の世界。【函館】30
おとがたり〜朗読とヴァイオリン〜北海道公演2020、9/5(土)小樽では、北海道の詩人:吉田一穂の世界を上演致します。小樽文学館さまでの公演。おとがたりでは、30席限定にてお受付中です。小樽9/5(土)極北の詩人:吉田一穂の世界『白鳥古丹ーカムイコタンー』白鳥古丹-カムイコタン-ー未知から白鳥は来るー朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。望郷は珠の如きものだ。私にとって、それは生涯失せることのなきエメラル
おとがたり朗読とヴァイオリンの世界公演お知らせ「幸福の王子オスカー・ワイルド」「港についた黒んぼ小川未明」今夜、三郷駅から5分"おとがたり”の朗読公演があります。よろしければぜひお越し下さい。<おとがたり>女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による、朗読と音楽のコラボレーション。物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物
岩波文庫多田蔵人編「荷風追想」を読みはじめます。お散歩するように、お一人づつ読むことにします。電車の中でも、家でもどこでも気楽に空いた時間に。今日は、帯を読みます。どなたがお書きになるのでしょう…専門の方でしょう、こんな風に言葉にできるなんてすごい。帯だから、当たり前だ、普通だと言わないで下さい。…実際に考えてみて下さい…ね、誰にでもできることじゃないんです。こうやって世の中を見ると、身の回りが当たり前ではなくなる…********
今年始めての朗読会。市川・本八幡にあります、文学ミュージアム「ベルホール」にて、開催いたしました。1月に入ってからのネット、資料配布での告知で、どれくらいお集まり頂けるか気になるところでしたが、ホール外のモニター放送にもお客様がいらっしゃりお聴き頂けたとお伺いしましたので、ホット一安心致しました。だいたい50名ほど、定員46名少し溢れる程度で良かったです。「永井荷風と谷崎潤一郎展」の方は、全国から広く訪問があったそうです。私にとって、初演の「春雨の夜」はしみじみとした良い作品です
市川市文学ミュージアムにはジオラマ作家、山本高樹さんの作品が常設されています。荷風忌の打ち上げ、大黒屋の二階で山本さんにお目にかかった事がありました。...第8回の時だったかしら、それとも幻想だったりして。2017年のNHKドラマで、戦後復興期の蒲田を舞台にした「梅ちゃん先生」のオープニングでも、山本さんの作品に出会う事ができました。何かのインタビューで山本さんの言葉を読みました。「僕は失われつつある昭和の風景が好きなんです。昭和は遠くなっていきますが、僕の記憶の中の昭和の風景は変わりま
「この白魚は大変うまい。おかわりを貰おうか。」「どうぞ、沢山御座いますから。」と老妻は給仕に座っている女中を見返って、「掻き回すと中のものが崩れますから丁寧によそっておいでなさい。」「先代も晩年には白魚と豆腐がお好きであったな。老人になると皆そういうものかな。」老人はそのなき父と母を思出す瞬間だけ老人はおのれの年齢を忘れて俄に子供になったような何ともいえぬ優しい心になる。けれどもそれは全くその瞬間のことだけのことである。老人はもう六十九、其の妻は五十九になった。********
玉ノ井濹東綺譚~玉ノ井夜想大江匡とお雪~永井荷風小説家・大江匡と玉ノ井の娼婦・お雪の切なくも美しい愛の物語。昭和初期の私娼街を舞台に、その出会いから別れを季節の移り変わりとともに描き出す、1951(昭和26)年に発行された、永井荷風の代表作品。<あらすじ>6月末のある夕方、大江は玉ノ井付近を散策する。急に振り出した大粒の雨、ひらいた傘に突然飛び込んできたひとりの女、お雪。侘しい場末の町、蚊のわめく溝際の家に住むお雪と大江は、なじみを重ね、たがいに情を深めてゆく。純朴
明けましておめでとうございます。皆さまこの年明けはいかがお過ごしでしょうか?本年が皆さまにとって豊かな素晴らしい一年になりますよう御祈り申し上げます。今年最初の朗読公演のご案内をさせて頂きます。現在、文学ミュージアムでは「永井荷風と谷崎潤一郎展あやしくって楽しい」企画展が開かれていますが、その最終日、今月19日に、文学ミュージアムのベルホールに於きまして、長浜奈津子による、荷風ひとり語りを上演させて頂きます。演目は、今回初演の「春雨の夜」とご要望の多く御座いました「濹東綺譚
友人でタンゴダンサーの笠原弓香さんに、とても素敵なご感想を頂戴致しました。読ませて頂きながら私自身もあの日の空間に立っているかのような感覚に引き戻されました。弓香さん、本当にありがとうございます。…皆様どうぞ、ご一読下さいませ。奈津子拝✳︎写真:YumikaKasaharaもうひと月以上も経ってしまった。11月、長浜奈津子(NatsukoNagahama)さんの朗読を聴きに、成城学園前のアトリエ第Q藝術を訪れた。長浜さんが、俳優座の全国ツアー「人形の家」を終えてほどなく