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鉄鋼メーカーの株価の推移(10月10日)に、『神戸製鋼所(5406)は8日、データ改ざんについて発表しました。詳しくは、アルミ製部材、銅製品等の品質証明書を10年前から偽造していたようです。社名のとおり、本社は神戸市にありますが、東京本社で発表されました』と書きました。神戸製鋼所株は△300円(前日比△22%)で貼りついています。下の株価チャートの緑の線は6日終値の25日移動平均(1,322円)で、標準偏差(σ)は25円です。アルミ製部材ほかは「最終製品」ではないので、供給している
神戸製鋼所(5406)は8日、データ改ざんについて発表しました。詳しくは、アルミ製部材、銅製品等の品質証明書を10年前から偽造していたようです。名前のとおり、本社は神戸市にありますが、東京本社で発表されました。鉄鋼メーカーで時価総額は、①新日鐵住金(5401)、②JFEホールディングス(JFE、5411)、③日立金属(5486)、④神戸製鋼所の順となっています。このうち、新日鐵住金とJFEは、これまで株価、業績比較をしていたので、神戸製鋼所を入れた3社の最近の株価の動きを見てみました。大発
ドル建て日経平均株価の推移です。図の線は4日終値の25日移動平均(178.6ドル)です。為替レートは海外市場では110円台前半です。8月3日から改造内閣がスタートし、メディアの世論調査では少し支持率が上昇しました。株価は織り込み済みなのか、4日(金)の終値は△77円の値下がりで、19,952円と2万円台を割りました。さて、月曜日から1Q(第1四半期)決算発表のピークを迎えます。すでに発表のあった企業では、電機メーカー、メガバンク、陸運業などで同じ業種でも明暗が分かれました。鉄鋼業
JFEホールディングス(JFE、5411)が年初来高値を更新しました。2015年8月からのホルダーですが、長い間、「含み損」状態でした。日経新聞の「投資情報」欄には、『JFE純利益2.2倍』の見出しの記事がありました。株価チャートの緑の線は2日終値の25日平均(2,053円)で、標準偏差(σ)は76円です。株価チャート(昨年1月からです)にあるように、2月22日の直近高値を更新しました。2日の日経平均株価は7月27日以来、2万円台を回復しました。33業種の中で、鉄鋼は電気機器について値
新日鐵住金(5401)とJFEホールディングス(JFE、5411)が年初来高値を更新しました。前場では、33業種中、鉄鋼業が値上がり率がトップでした。下記の表に、決算報告から業績をまとめました。上の表の黄色は通期(予想)、橙色は第3四半期決算短信からの数字です。PERの計算は、(株価)*(発行株式数-自己株式数)÷(純利益)で計算しています(第3四半期の純利益を、単純に4/3倍して計算しています)。また、2月22日の株価は前場の終値です。第3四半期決算報告で、新日鐵住金は通
厚生労働省が、鉄鋼業における「経年設備」の自主点検分析結果をまとめたところ、設置から30年以上経過した設備が約2万3000あり、そのうち77%は40年以上経っていると発表しています。気になることとして、労働災害の発生は、劣化が進んでいる設備数に比例する傾向がある、ということなんですね。以前、私が勤務していた会社で、鉄鋼や化学プラント、大型の電気設備のメンテナンスに関するセミナーを企画・開催したことがありました。定期的に開催し、受講者の数は決して多くはなかったのですが、10名前後の一定数の方
問40標準レベル第一次世界大戦中の日本経済の状況について述べた文として正しいものを、次の➊~➍のうちから一つ選べ。➊遠距離送電が可能になったことにより、とくに火力発電がこの時期に大きく成長して動力源として普及した。この結果、工場用動力馬力数として、大戦中に電力が蒸気力を上まわった。➋大戦にともなう世界的な船舶不足によって、海運業や造船業は空前の活況を呈し、大きな利益をあげた。この結果、内田信也に代表されるような船成金と呼ばれる富豪が続々と誕生した。➌大戦にとも
2-1第一次世界大戦と日本②(大戦景気・天皇機関説・政党内閣、SNG下p.72~p.76)➊大戦景気をもたらした諸要因を、簡潔に説明せよ。→参考:一橋大論述新研究21(08-Ⅱ問題)→参考:一橋大論述新研究22(08-Ⅱ問1を考える)➋大戦景気中における鉄鋼業の様子を、簡潔に説明せよ。→参考:一橋大論述新研究21(08-Ⅱ問題)→参考:一橋大論述新研究22(08-Ⅱ問1を考える)➌1917年に実施された金輸出禁止とは何か、簡潔に説明せよ。
*問題は、「一橋大論述新研究21(08-Ⅱ問題)」で確認してください。解説大戦景気に関する論述問題。輸入面・輸出面は容易なはずだが、国内市場面を正確に指摘するのがやや難しい。解答例では、海運・造船・鉄鋼業の活況→成金の登場、電力消費量の急増→電力業の発展、の2点を指摘した。後者(電力業)については問題ないだろう。ここでは、「海運・造船・鉄鋼業の活況」と、輸入・輸出・国内市場の「3つの側面」との関係について説明しておきたい。➊海運業第一次世界大戦中、海上運
*問題は、「一橋大論述新研究15(05-Ⅱ問題)」で確認してください。解説大戦景気の時期に、「国内生産を拡大した産業諸部門」を3点指摘し、その理由をまとめる問題。下線部➊とその前後が「民需でも欧米市場向けに国内生産が急拡大した」という表現になっているところに注意したい。重大な問題の限定が付されている。教科書には、「拡大した産業諸部門」として、⒜綿紡績業・綿織物業、⒝製糸業、⒞海運業、⒟造船業、⒠鉄鋼業、⒡化学工業、⒢電力業、などがあげられている。順に検討していこう。