ブログ記事68件
病院で医師から「転倒しないように注意してね!」って言われた事がある人もいると思います。でも、好きで転倒しているわけではないので、「注意して!」って言われても困ります。転倒にはいろいろな要因があるため、「〇〇をすると転倒しない」という夢のような話はありません。しかし、転倒リスクを少なくしていく方法はいろいろとあります。今回はその話です。普段は意識しない事ですが、「自分の重心を真ん中(土踏まず)に持ってきたとき、そこに違和感がないこと」が非常に大切です。どういう事
私の行っているオステオパシーの施術は非常に繊細な感覚を必要とします。・・・と言うのが、筋肉や関節のみではなく、臓器の動きや神経の動き、動静脈の判別など、それらの独特な動きを感じ分ける以前に、そこまで深くあるものを手の感覚で感じ取る必要があるからです。でも、これは練習でできるようになるのですが、それにはかなりの鍛錬が必要となってきます。稀に天才肌の方は1つ聞いただけで、「今感じているのは〇〇の動きで、このような動きをしていますね。なんか重い感じがします。」など、驚くほど感性の良い
今回は肩こり対策のスマホ編です。同じ姿勢をとっているとどうしても凝ってしまうので、あくまで負担を和らげるための対策です。前回、「肩凝り対策~パソコン編~」で、頭の重さは変わらないので・・・・と言う事を書きましたが、重さは変わらなくても首にかかる負担は減らすことが出来ます。それは、一言で言うと顎を引いた姿勢でスマホを扱う事です。顎を引いた姿勢の作り方①座った状態でまず顎を引いて正面を見ます。その時、姿勢が悪ければ、顎を引くので息苦しくなります。②息がしやすいポジショ
今回は、肩こり対策についてです。パソコンを多用する人は肩も凝りやすいと思います。同じ姿勢を続けていると肩は凝りやすいのですが、そう言われてもどうしようもないもの・・・姿勢の変化や時々肩回し運動などのストレッチ的な事は行わないといけませんが、減らすことのできる頚・肩への負担は対策すべきでしょう!みなさんはパソコンを使う時、キーボードをどのように使っていますか?手首や前腕の辺りは宙に浮いていないでしょうか?手が宙に浮いていると、腕の重さは当然のことながら首から肩の
私は大腸に憩室があり、これまで憩室炎で2回入院したことがあります。憩室は歳をとると出てくるものらしく、たいていの人にはあるようです。でも、憩室はあっても憩室炎にならない人が多くいます。それはなぜなのでしょうか?私は毎日、寝る時に自分の体の膜の状態をチェックしています。寝た状態で自分の手が届く範囲に膜の硬さがあると、そこをリリースしながら寝ています。これは、膜の感覚の練習にもなりますし、膜が緩む時には気持ち良くて寝てしまうので、寝る時に行うと都合が良いからです。
久しぶりの投稿になります。続ける事は難しいですね!今回は不眠、寝不足についてです。いろいろと不眠、寝不足について対策をしている方はいらっしゃると思いますが、それでも効果がない場合は脳脊髄硬膜が硬くなっているのかもしれません。脳や脊髄は神経の塊です。その塊を被っている硬膜が硬くなると、神経は刺激を受けるので緊張状態になってしまいます。これは、ヘルニアが外から脊髄を圧迫して神経症状を起こしてしまうのと同じで、脳や脊髄を被っている硬膜自体が硬くなると、何かしらの症状が出て
前回、筋肉に対してマッサージではなく、筋肉を緊張させている根源を良くしないとダメだという事を書きましたが、矛盾するように思われるかもしれませんが、筋肉へのアプローチが必要な場合もあります。それは、筋肉の緊張に関係する根源を施術しても、その反応を筋肉が受け付けない状態になっている時です。実はこの状態は多々あります。どういう状態かと言いますと、本当は滑り合わないといけない筋肉同士や筋肉と骨が引っ付いている事があるのです。この状態の筋肉は、両手で挟む感じで触った時、本当なら柔ら
前回、足ツボで問題がある部位をアプローチする時、足ツボの反応のあるポイントとそれと関係のある部位にラインが出来ると書きました。そんな中、ためしてガッテンでツボの事をやっていたので、少し気になって見てみました。紹介の一つに、ツボを針で刺激すると、そのツボから関係のある臓器などの部位に赤いラインの発赤が出る特異体質の人がいるとの事が紹介されていました。そのラインが経絡の存在の証拠であり、ツボと治療部位との関連がある可能性が紹介されていました。まさしく私が前回書いていたのが、こ
よく足ツボマッサージが紹介されることがありますが、足ツボは本当に利くのでしょうか?私の結論からすると、やり方だと思います。ツボの部位に突起があり、どの部位のツボなのかが解る絵が描かれた足踏み台なんかも売っていますが、この効果は怪しいものです。・・・と言うのが、足ツボの悪い所から前回書いた「膜」のラインをたどっていくと、不思議とその足ツボに関係する部位に行きつきます。なので、私が施術で使うときには、足裏のツボと肝臓や腎臓、腰椎や頸椎などなど、その2つのポイントのラインを繋ぎ
私の施術は、「痛い所に施術をするわけではない」とこれまで書いてきましたが、決して関係のない所を触っているのではありません。身体のバランスを崩している所を施術するのですが、そのバランスを崩している所と症状が出ている所には「膜」の繋がりがあります。それを断ち切ることにより、「症状が変化する」のです。よく身体の「膜」の繋がりを説明するのに、服のセーターを膜に例えて表現するのですが、セーターの右下を下方へ引っ張ると、右肩が挙がりにくくなると思います。また、セーターの右下のを
先日、妻から衝撃的な一言が・・・「施術院始めたは良いけど、患者さんは良くなっとるん?」実は私の施術は嫁からは信じられていませんでした。・・・なぜなら、いつも練習台で、実用化する前の、かなり自信のない不確かな技術だけを技術の練習台として行っていたからです。練習が終わるころには結構時間が経過しているので、私も疲れて「ハイ終了~っ!」って感じで、実用化レベルの施術を実はしたことがありませんでした。だから、この祝日は初めてガチ施術を行いました。症状は右の腰痛と右眼の痛
今回は専門職にしか本当に解らないと思いますが、施術の発展の為と思い、現在自分の行っている施術内容を書かせて頂きます。前回、坐骨神経の施術で脊髄硬膜を立体的に捉えてリリースするという事を書きましたが、自分の想像以上の効果が見られつつあります。(施術経過観察中のため、このような表現です。)それは足クローヌスの緩和が見られる事です。クローヌスとは、足部を反らす方向に勢いよくクイック的に動かすと、足部が底背屈方向にカクカクと動く反応のことですが、これは錘体路障害があるという事を現します
今回は最近、私の治療効果が飛躍的にアップした坐骨神経症状について書きたいと思います。これまでの私の施術は、後頭部の下(後頭下)に指を当てて、脊髄硬膜にテンションをかけることで、坐骨神経から足先までをリリースしていくものでした。なぜ坐骨神経に直接アプローチするのではなく、全然離れた場所にある後頭下に手を当てるか・・・と言う事ですが、それは、後頭下~頸椎の3番くらいまでの間に脊髄硬膜の繋がりが解剖学的にあるからです。しかも、坐骨神経に問題がある患者さんは脊髄硬膜にも必ず問題がある為
前回、「頭蓋骨の動き」という言葉を使ってしまいましたが、それを読んで「頭蓋骨って動くの?」って思った方が大半ではないでしょうか?私もオステオパシーを勉強する前の普通の理学療法士であった時には、「触っても動いてないやん!」って思ったものです。でも、それは触り方の問題です。実際やってみると解ると思います。まず、両手を頭頂から側頭部にかけて指を軽く開けて軽く触ります。押さえてしまうと解らないので、軽く触れるくらいです。そして、意識を手に持って行くのですが、「頭の関節
今回は頭痛についてです。頭痛への施術は、頭の付け根である後頭下のマッサージや頭に繋がる筋肉へのマッサージなど行う施術者も多いと思います。でも、マッサージではその時に気持ち良くても、良くなることはないのではないでしょうか?それは、前回のブログで少し出てきた頭蓋の動きが正常かどうか?なども関係があるのに、それはマッサージでは全く変化が出ないからです。私の経験では、仙尾関節(尾骨の所)の問題があることが多いように感じます。尾骨は背骨の一番下についていますが、ここに問題があ
前回の続きですが、通常の施術は問題がある部位が身体のバランスを崩している中心だから、そこを施術する。そうすることで、全体のバランスが改善し、本来の機能を取り戻すことで効果・変化が見られる。・・・といった施術の流れですが、これでは「膜自体が硬いため、反応が上手く出ない」だから、「先に身体全体の膜の質を変えておく必要がある!」と私は考えました。そこでピンポイントへの施術ではなく、全体を変化させることが出来る施術は何があるか?「頭蓋反射」を使った施術しか私は持ち合わせてい
数週間前、非常に身体の膜の硬い患者さんがご利用されました。膜が硬い人が多くなっているとは聞いたことがありますが、オステオパシーを初めて約9年!最強レベルの硬さです。膜が硬いとは、「膜の反応が非常に重く粘っこい」のです。私の施術は「膜の反応を読み取って、どこに問題があるのかを確認し、膜のバランスをとることで反応を起こしリリースする」ので、粘りと硬くて重い膜の状態の方はとんでもなく苦労します。どこに問題があるかをチェックしようとしても、膜の反応が非常にゆっくりのため時間
身体のエネルギーを使って施術を行うとき、そのエネルギーをしっかり感じる事が出来なければなりません。なぜなら、そのエネルギーを使って何かを変化させるのであれば、「施術中のエネルギーがどのような状態であり、どのように変化したから周囲の組織が変化した」ということが明確に解っておくことが必要だからです。そうでないと、施術を終わらせるタイミングも解りませんし、なにより「痛みのあった所は今どうですか?」なんて言葉は怖くて聴くことが出来ません。エネルギーを使う施術は多分いろいろとあるのでしょ
前回、「身体のエネルギーを使って施術する」という内容の事を書きました。自分もそうでしたが、「エネルギーを使って施術」と聞いただけで間違いなく「怪しい!」と思うのが普通だと思います。でも、それは多分「エネルギーが感じれないものであり、見る事が出来ない」と思っているからでしょう!私も「エネルギー」と聞いただけで、未知なる領域で心霊現象をと同じレベルと思っていました。でも、実際経験すると、「見る事はできませんが意識で感じることができ、手では感じることが出来るものである」と経験し
この土曜日・日曜日でオステオパシーの講習会に大阪へ行ってきました。今回から、勉強する協会を変えての参加となりましたが、場所が替われば同じオステオパシーと言っても得意分野と言いますか、手法が変わってきます。今までの講習会は、身体の「膜」に張力や合力、バランスなどの物理的刺激を加える事で問題となる部にアプローチすることが主体でした。でも、今回は身体の持っている自己修復のエネルギーを使っての施術です。難しい内容になるかもしれませんが、簡単に説明しますと・・・本来、身体はバ
とうとうこの話も4話目となってしまいました。本当はもっとあるのですが、今回が最終としておきます。熟練理学療法士のみではなく、最近の頭の回転の速い若い理学療法士にも言える事ですが、⑥技術の講習会に行っても給料は変わらない。それなら受けなくても良いのでは?⑦周囲の環境・・・と言う事が大きく影響しています。基本的に技術研修参加費は自己負担です。でも、学会発表となれば、病院の名前が出るため、援助してくれる所が大半でしょう!しかも、高齢化社会に伴い、社会保障費が
第三弾まで来ると、このお題は自分の理学療法士に対しての不満を訴えるだけになっているような・・・でも、もう少し愚痴に付き合ってください!続きまして~っ④学会参加や本を読む等、知識があれば治療はできると思っている。これは非常に多いです。理学療法士は理論づけた治療を行いますから、その説明の元となる知識の習得は非常に得意です。だから患者さんはその説明で非常に納得され、治療を受けてくれます。しかし、この説明はあくまで個々の理学療法士の技術レベルに応じた納得のいく説明に
最近見られる傾向ですが、昔に比べて練習をしない治療者が増えていると思います。いわゆる「悟り世代」というのでしょうか?聞いたら頭で解ったと思って練習をしないのです。これはせっかく一流の人に習ったとしても練習をしないと感覚を成長させることが出来ず、その状態で経験を重ねてもただの時間の無駄遣い!ただの年数がベテランと呼ばれる年齢になっているのではないか?という事です。私は20数年前に就職しましたが、その当時は先輩も少なく、自分で技術を身に着けるために研修に参加したものです
以前、施術には「研修と練習、感覚、経験などが必要となってくる」と書きましたが、では、どれくらいの治療者がこの事に取り組んでいるのでしょうか?一般の病院や施術院などでは、先輩が後輩に指導していくのが大半でしょう。それは良いのですが、それだけで終わってしまうのも大半となっているのが問題だと私は考えています。その問題の1つは、教えてくれる先輩がどこで習ったのか?我流ではないのか?本当にできる先輩なのか?という事です。後輩にとっては先輩はできる人です。場合によっては、先輩を
肩関節周囲炎という言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、四十肩、五十肩と呼ばれるものがそうです。なぜそう呼ばれるかというと、その年代に多いからです。これだけ身近な肩の障害なのに、実は原因不明なのです。どういう事かというと、肩に石灰が沈着したものは石灰沈着性腱板炎、腱板が断裂したものは腱板断裂などなど、明確な原因が特定されているものはその名前が診断名として付きます。では、肩関節周囲炎はどのような時に付けられるのでしょうか?それは、原因は解らないが肩の痛みがあり挙が
変形性膝関節症には「膜」の施術が必要と書きましたが、どのような「膜」の状態になっているのでしょうか?多くの場合、膝の内側に「膜」の締めつけが見られます。膜が引っ張るとその方向に力も流れやすくなるため、膝の負担もその方向に大きくなり、また、関節の動きもその方向に誘導されるようになるため、上手く関節が働かなくなります。このような状態を治療しないといけないのに、関節モビライゼーションで関節の中の動きのみを良くしても痛みの変化はなかなか出てきません。しかも、膝の「膜」のバランスの
前回、一般的な膝関節症の治療として、関節モビライゼーションと言われる施術の紹介をしましたが、実はこの施術のみでは関節の動く角度の変化は見られますが、痛みの劇的な変化というのはなかなか難しいです。私も以前はこの施術を中心に行っていましたが、痛みの変化が思うように出ていなかったと思い出します。「いやいや痛みの変化はでてるよ!」と言われる先生もいるかもしれませんが、それには何回の施術が必要でしょうか?施術を終わる時には、「これで痛みはないと思いますよ!」「まだ取りきれてないので、痛
一般的な変形性膝関節症のリハビリは、膝への負担を軽減するための筋力強化、柔軟性の改善、電気治療、これまでお話した脚の使い方改善、減量指導、その他動作改善など様々あります。私たち理学療法士の施術としては、関節の動きを改善させる関節モビライゼーションという施術を良く行います。膝関節で言えば、曲げ伸ばしの動きがあるのですが、これは自分の意識で行うことが出来ます。しかし、実はこの膝の曲げ伸ばしを行うためには、意識して動かすことが出来ない、転がり・滑り・回旋などの動きを伴いながら行われていま
最後に、骨盤の傾きです。骨盤の傾きと前日に説明した股関節の動きは実は関連しています。ためしに、立った状態で、骨盤をわざと後ろへ傾けてみて下さい(後傾させる)。股関節は外に開くガニ股となります。逆に骨盤を前傾させると内股になります。なにかお気づきになりませんか?骨盤を前傾させての内股!女性に多いですよね?変形性膝関節症が女性に多いのと関係があるかどうかは解りませんが、何か一致する点は気になるところです。前傾優位となっている骨盤を後傾できるようにする方法はい
前回に引き続き、2つ目の膝が内に入る要因は股関節です。股関節が内股(うちまた)傾向にある方は、もちろんそれにつられて膝が内に入ってきます。自分が内股かどうかをチェックするのは簡単です。トンビ座りは楽にできてもあぐら座りができない方は内股傾向という事になります。どの関節にも言える事ですが、内側と外側が均等な角度に動くことで、その真ん中が使えるようになるので、それを目標にしてストレッチを行いましょう。次回は最後の3つ目の要因です。==============