3月末の世界選手権を最後に、フィギュアスケートの2018/19シーズンが幕を閉じた。フィギュアは、美しさや物語性といった芸術性を点数で競う特異なスポーツだ。だが審査員の採点によるだけに、高得点が予想されそうな古典的なパターンを前例踏襲しがちで、クラシックバレエの流麗な踊りを踏襲した振り付けがほとんどを占める。そんな中、昨季からの坂本花織の振り付けはコンテンポラリーダンス風の個性的な振り付けで存在感を発揮している。今後、特に女子選手で、ロシアの牙城を崩す戦略として、こうしたコンテンポラリー的な振り