何故キリスト教がローマ帝国の事実上の国教となったのかの説明がとても印象に残りました。すなわち、まず、広大なローマ帝国を統合するには、宗教の力は不可欠でした。最初、ローマ帝国は、皇帝崇拝によりローマ帝国を統治していくことを目指しましたが、皇帝は次々に交代していきますし、複数の皇帝が併立する状況も続いて、上手くいきませんでした。それに比較して、キリスト教の神は人間界を超越し、世界を創造した存在とされたわけですから、そのキリスト教の神を信仰することでローマ帝国をまとめ上げていく方法をとれば、皇帝崇拝よ