一般的にゲニウス・ロキは地霊と訳されています。この本でも題名は「日本の地霊」となっており、地霊にふりがなとして「ゲニウス・ロキ」が付けられています。しかし地霊というと何か霊的存在のように考えられますし、辞書にも「地霊」という言葉でで引くと、土地の神という解釈が載っています。しかしゲニウス・ロキとはそうではなく、土地と人間との関わりによって生まれる歴史的・文化史的なその土地特有の匂い・雰囲気といったものを指すと考える方が正しいと思いますし、実際に著者の鈴木博之もそうした意味で用いているようです。じ