天明3年(1784年)の浅間山大噴火は、その1ヶ月ほど前、ほぼ同時に噴火したアイスランドの2大火山と共に大量の火山灰・火山ガスを吹き上げて太陽光をさえぎり、地球規模の低温と冷害を引き起こした。運悪く、東北諸藩は前年の米価高騰を好機と見て、飢饉に備えた備蓄米まで江戸・大坂で売り尽くしたため領民の飢えを救う手だてがなく、最悪の被害を出した青森弘前藩では死者と土地を捨て他領へ脱出した逃散人が合計10数万人に上り、人口のほぼ半数が失われた。その後4年間に亘って東北の農民を飢餓地獄に突き落とした「天明の大