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まいミュージック
愛の光で輝くあなたへ今日は、私の息子の誕生日!生きていれば、30歳です。21歳で、出産した息子。ほぼ、予定通りに産まれ、オギャーと元気よく泣いて元気いっぱいでした。可愛くて、可愛くて出会えた、喜びに満ち溢れていました。でも・・・先天性の病気があり手術もしました。毎日、病院に通いましたが集中治療室にいるので、面会時間はわずが5分。保育器の中、産まれたばかりの小さな小さな、手を握りお互いのぬくもりを感じ言葉ではない、「愛」を、めぐらせる。私は、あなたを産むことができ
うずらのファビラス。アーモンドの木の下に埋めました。ファビラスが退院して元気になったら食べさせてやろうと思って、収穫せずに取っておいたトマト。ついぞ食べさせてあげることができなかった。熟してうれうれになってた。一緒に埋めてあげた。ファビラス、トマトと一緒に芽吹いて戻っておいで。
今朝、目が覚めたら琉夏がそばにいませんでした。亡くなったあとに肉体はなくとも魂はそばにいた話しをブログに書きました。まったく影がなくてわたしの右側にあった小さな魂は跡形もなく消えていました。旅立ったんだな…と思うのと、寂しいけれど立ち上がって生きて欲しいと、彼に背中を押された感覚です。そしてわたしは、琉夏の住まいだった籠をバラして熱湯消毒をしてベランダに干しました。今日は、気温も低くて作業するには梅雨が明ける寸前の丁寧な形で洗って、彼の命を天から授かった感謝を込めてゆっくりでき
琉夏が居なくなって3回目の月曜日。週末は彼が消えて以来のみっちりのお仕事でした。朝起床が5時の生活が再開しました。わたしの脳は、目覚ましが要りません。ぴったりと4:45に目が覚めてしまいます。最後の闘病前は昼夜逆転生活をしていましたが、夜中に起きているということが考えられません。月9の始まるころは、眠る準備だからです。琉夏も朝はいっしょに起きていました。寝坊しそうなときは、籠を嘴でとんとん叩いて起こしてくれていました。籠をとんとんする目覚ましは、いつのまにか覚えていた彼の行動学
KissMeGood-Bye(キスミーグッバイ)は2006年3月に、スクウェア・エニックスよりプレイステーション2用に発売された、ロールプレイングゲームファイナルファンタジー12の挿入歌。作詞:アンジェラ・アキさん編曲:アンジェラ・アキさん/松岡モトキさん作曲はいつもの植松伸夫さん◆涙をさそう曲ユーチューブのコメント欄では、歌詞の意味はわからないけど聞いているだけで、涙が溢れてくるといった感想を多く見かけました。アンジェラ・アキは歌詞がわからない人が聴いても、泣かせて
昨日は田舎dinnerでしたが今日は都会のlunchで、まだまだ推しのバンコク動画や写真が数多く上がって来るのだけどやっぱり美しすぎて.+*:゚+。.☆もはや、ガイコツになってもカッコイイんじゃ無いかと…想像してみる←ヤメレしつこいお月です今日のランチは博多へ何年も会わなくても、会えばつい先日会ってたかのような錯覚に陥るwww同級生.+*:゚+。.☆私の父が亡くなった時に顔を合わせたけどこうやって集まるのは2年振り位かな久しぶりに飲む昼間のビールが上手い波乱万丈な話も
琉夏は心の臓が動きを止めてしまうその寸前まで飼い主と遊ぶつもりでいたことに確信を持ちました。亡くなる30分前に彼の名前を呼ぶと肩をパタパタペンギンの仕草を見せて止まり木から降りて籠から出てきました。わたしは、抱きしめて話しをいっぱいしました。そのとき彼の身体は重かった。先月よりひと回り肥えたように彼の胴体をぎゅうと握って持ち上げると、足をバタバタしながらこちらを見ていました。おむすびの具が少し増えたようになっていました。そして彼は嬉しくて高く飛びました。すると発作が起きました。はあ
『拝啓――逢坂部賢梧様。本当は、直接口で想いを伝えるつもりだったのですが、勇気が出なくて結局は手紙になってしまいました。まずはそれを謝ります。ごめんなさい。でも、文章でだったら、言葉にするのは躊躇われるような恥ずかしい台詞も、すんなりと言える。そんな気も、しています。臆病者ですね』結論から先に言ってしまうと、俺が白木沢帆夏と面会をすることを許されるようになってから六日後。彼女は奇跡的に意識を取り戻した。但しそれは、ほんの僅かな時間――そう、恐らくはほんの五分程。た
白木沢帆夏が目を開いて最初に感じたことは、自身を取り巻く景色に見覚えがあることだった。幼少期から高校を卒業するまでの間に何度か訪れた、浄土ヶ浜の海。母親の実家がある岩手県宮古市にある、全国的に有名な景勝地だ。季節は夏。眩しい太陽に目を背けつつ自分の姿を見下ろしてみると、何時もと特に変わらない自分がいる。友人と比較しても少し豊満な胸。中学生時代のセーラー服でも高校の制服でもなく、短大生になってから購入した白いブラウスを着て膝上のスカートを履いていた。不思議なこともあるもので、間違
次の目的地は、流石にスクーターバイクで辿り着けるような距離ではない。盛岡駅から新幹線に乗り換えた俺は、約半月振りに、埼玉県さいたま市を目指していた。向かっているのは、荷物も纏め、がらんどうのようになっている自宅アパート。その場所に、なんとしても今、確認しておかなければならぬ物があった。新幹線の心地よい振動に身を委ね、飛ぶように流れてゆく車窓の景色に視線を向けながら、バス事故があった日の記憶に思いを馳せる。欠落していた記憶は、観光バスを運転して埼玉を出発し、高速道路に乗って長野を
病院へと至る道の両脇には、桜の木が植えられていた。今年の春に、白木沢帆夏の病室を訪れた時は桜の花が満開だったのだが、今は季節も八月だ。降り注ぐのは桜の花びらではなく、強い陽射しと蝉時雨。やがて真新しい病院の姿が見えてくる。比較的こ綺麗な白い建物は、あまり生活感を感じさせない。通常の生活から切り離された人達で溢れている空間なのだから、そう感じるのはむしろ、自然な感性なのだろうか。本来であれば、受付に行って面会の意思を伝えるべき所だろうが、それが無駄な行為であると真冬から聞かされて
こうして13日間滞在した民宿をチェックアウトした俺は、スクーターバイクに跨がり、再び盛岡市を目指していた。白木沢帆夏が入院している病院は、盛岡医科大学病院の610号室だ。完全に記憶が蘇った今ならば分かる。俺は彼女の病室に向かうのは初めてではない。ただ単純に、忘れてしまっていただけだ。何故、事故があった日から後の彼女に関する記憶だけが、ぽっかりと穴を穿つように頭の中から抜け落ちていたのか、今になって思うと合点がいく。心因性記憶障害――。俺が抱えていた精神疾患によって部分的に欠落し
──白木沢帆夏。何故俺は、彼女の名前を忘れていた!?背後から真冬が叫んでいる声が聞こえてくるが、その呼びかけにも応える事なく逢坂部は、民宿の中に駆け込んだ。靴を乱暴に脱ぎ受付から鍵を受け取ると、階段を駆け上がって勢いもそのままに自分の部屋の中へと飛び込む。和室の片隅に置かれていた旅行鞄を引き寄せ一息に開け放つと、一番底に押し込まれていたスクラップブックを取り出した。そこに収められているものは、逢坂部賢梧の名前を全国区で有名にした事故の詳細。当時報道された週刊誌や新聞の記事
鳥の囀りで目を覚ました。柔らかい朝日が、窓から射し込んでいるのが見える。逢坂部は布団に横たわったまま、ゆっくりと視線を巡らせていった。布団もシーツも妙に乱れている。その様子に違和感を覚えて身体を見下ろすと、下着を履いていない事に気が付いた。なんだろうこれは?そんなにも昨夜は、寝苦しかったのだろうか?目が覚めた時には記憶に残っていないが、何か不安を煽る、そんな夢を見ていたような気もする。何処となく頭も重かった。この感覚を言葉で表現するのは難しいが、一番近いのは二日酔いの朝の感じだ
白木沢帆夏は夢を見ていた。季節は晩秋。場所は、さいたま市にある賃貸アパートの一室。耳障りな携帯のアラーム音が部屋中に響き渡っているのに気がつき、私は眼が覚めた。ブラインドの隙間から、朝日が射し込んでるのが見える。瞼も身体も重く感じる。まだ眠いよと呟きを零しながら、ベッドの上で寝返りをうった。アラームを止め、なんだ、まだこんなに早い時間なのか……と一度瞼を閉じてから、慌てたように跳ね起きる。「――忘れてた。今日から30分早く起きると決めたんだった」誰に言うでもなく呟
西に傾いた陽の光が和室の窓から射し込み、畳の上が橙色に染められていた。部屋の中にあるすべての物の影が長く引き伸ばされている。光と影。二つの色にくっきりと塗り分けられた様子は、二人の行く末を、暗示しているようでもあった。八月十二日。今思い出そうとして心の中の|抽斗《ひきだし》を探ってみても、この日の記憶は実に曖昧なものだ。民宿の自室で、帆夏と二人きりで過ごした最後の一日。しかし、テレビで流れていた番組の内容も、帆夏と二人で食べた昼食のメニューも、穏やかな声で長い時間会話を
「何?もしかして知り合い?」旦那の問いかけに美奈子は笑って頷いた。「少しだけ時間良いかな?」と彼に承諾を取ると、娘と目線を合わせてから、こう、伝える。「パパと先に、民宿のお部屋行っててね」娘が肯いたのを確認した後に立ち上がると、彼女は、逢坂部のほうに向き直った。「久しぶりね賢悟君。これから少しだけ話せる?」「大丈夫だよ」彼はただそんな風に、殊勝に頷くことしか出来なかった。一方で帆夏は、張り詰めた緊張感でも感じ取ったのだろうか、「私、先に宿行ってるね」と告げると、擦れ
その日の夜。逢坂部は民宿の部屋で、今日の出来事を日記にしたためていた。月の綺麗な夜だった。窓からは控えめに月明りが射し込み、外からはコオロギの鳴き声が聞こえていた。浜辺で交わした初めてのキス。だが二人は直ぐに何度も唇を重ねると、次第に気持ちが昂ぶっていく。やがて人目のない岩陰に場所を変えると、二人だけの逢瀬を楽しんだ。お互いにしっかりと、強く、長く抱き合った。耳たぶを指で弄びながら唇を重ねると、僅かに開いた口元から舌が差し出されてくる。二人の舌が絡み合うたびに響く、淫らな水
砂の上にレジャーシートを敷いてビーチパラソルを地面に刺すと、控えめながらも日陰が出来上がる。傘の下に逢坂部は横になりながら、彼女の到着を待ち侘びていた。今日の天気も悪くない。やや筋状の雲が出てはいるものの、真夏の太陽は十分過ぎる程のエネルギーを発散している。一歩傘の外に出ると、容赦なく降り注ぐ太陽光に射ぬかれそうな程だ。やがてレジャーシートの上に別の影が差し込んだのに気が付いて瞼を開けると、覗き込んでいる帆夏と目が合った。「待たせちゃったかな?」「いや、そんなこと無いよ」
宮古の駅前でレンタカーを返却した逢坂部は、料金を支払った後、そのまま近くにある小さなバイク店に向かった。どういう風の吹き回しだろうと自分でも思う。彼はそこで、110ccのスクーターバイクと、序でにヘルメットも二つ購入すると、帆夏と二人乗りで浄土ヶ浜にある民宿を目指した。帆夏の豊満な胸が背中に密着する。速度を上げる度に、背中から回された両腕に力がこもる。ブレーキを軽く掛けると、より強く胸が押し当てられる。そんな一挙一動に、彼の胸は自然と高鳴っていた。宿に着くと、タンデムシ
けれど帆夏は、強い拒絶にも臆することなく逢坂部の隣に座った。花火の後、涙した彼を慰めた時のように。「ハイ、知っていますよ。その上で……逢坂部さんに近づいたんです。変わってるでしょう?でも、隠してた事を怒ってるのなら謝ります。ごめんなさい」「どうして……」と彼は質問する。「俺はテレビや新聞で何度も実名報道され、日本中に名前が知れ渡ってる男だぞ?もちろんあれは事故だが、それでも俺は紛れもなく人殺しだ。何故それを知っていて――」「――関係ないよ」と帆夏は彼の言葉を遮った。「そんなの、
その後バケツに汲んであった水を捨てると、花火の残骸や、後片付けをして発生したゴミを、一纏めにしてレンタカーのトランクルームに積み込んだ。時間を確認すると、既に20時を回っていた。花火をした河原は、宮古の駅前迄30km以上離れた場所。どうやら今日中にレンタカーを返却するのは無理そうだな、と逢坂部は判断する。重くなった目蓋を擦りながら、運転席に乗り込んだ。車を発進させた後も、堪えようとすればするほど、大きな欠伸が漏れてしまう。助手席に座っている帆夏も、欠伸をしながらシートを深く倒すと、微睡
ホームセンターに着くと、安物の花火のセットを2パックと、プラスチック製のバケツと、チャッカマンに蝋燭を購入した。再び車を走らせると、川沿いの空き地を探して車を停める。ドアを開けて降りると、松虫の鳴く声が聞こえた。買い込んだ花火やバケツを手分けして持つと、堤防を下って砂利の多い川原まで並んで歩く。川面の上を蛍が数匹、光の尾を引きながら飛んでいた。二人はその光景に、感嘆の声を漏らした。周辺に、家の灯りは数える程度しか見えない。暗い足元に気をつけるよう帆夏に促しながら川の側まで向かうと、バケ