良弁塚は、南蔵院の発展に中興として貢献した僧良弁が立てたという経塚です。現在の南蔵院と良弁塚は直線距離で300メートル程離れています。全国を行脚し霊場に法華妙典を納めて回った良弁は、南蔵院を止宿の地と定めました。良弁の生い立ちは不明ですが、南蔵院では霊法に通じた僧として伝えられます。塚は南蔵院が管理しています。(南蔵院の伝記によれば良弁は本尊である薬師像を得、秘薬「白龍丸」を「夢の中で感得した」とされます。「白龍丸」は江戸時代に市井に好評を博しましたが、薬の宣伝のためにも良弁の「霊力」が大いに活