帰る前に家の中の点検をしました。まずは奥座敷です。奥座敷はこの部屋の上部のみ2階が無く、高天井になっています。天井はこの当時の民家には珍しい吊天井です。奥座敷の床の間は、普通の家の座敷は二間ですが、我家は二間半あり、五尺七尺三尺という配置で、日本の代表的な真の床の間の様式となっています。床の間の飾り戸棚の絵は全部で14枚ありますが、すべて世外伝次郎さんが描いたもので、大正13年の昭和天皇の御成婚を祝って、「大正甲子御成婚記念」と記されています。我が家は大正9年築ですが、内装は建築後も数年間続いて