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普段話してる言葉づかいのまま文章を書く人もあまりいないと思いますが、活字にするとなると、妙にかしこまってぎこちない文を書いてしまう人もいます。ブログなどでは、話し言葉をふんだん織り交ぜて書いても良いと思いますが、たとえば履歴書などフォーマルなものの場合は、口語を用いないように気をつける必要があります。どれが口語か口語でないか迷う場合もあるかもしれません。たとえば、「好き」という表現。これは必ずしも口語とは言い切れないとは思いますが、フォーマルな文書ではあまり用いないほうがよいです。「私
簡潔な文章を書く上で、注意すべきことがあります。それは「~という」と「~こと」という言い回しを、なるべく使わないようにすることです。作家の井上ひさしも、著作の中でこのように言っています。「生きるということ」のように、文脈によっては「~という」と「~こと」があったほうがよい場合もありますが、基本的には「~という」と「~こと」を減らしたほうがスッキリして読みやすい文章になります。ただし、文脈によっては「~という(こと)」としたほうがよい場合もあるので、見極めは必要。●<お問い合わ
第30回自分の意見がない場合→良いと思う人の意見を引用するという記事を書きましたが、「自分の意見がない」のは実は普通のことなんです。自分にしか考えつかない、自分のオリジナルな意見など、ほぼないと言ってよいです。ノーベル賞を受賞する人のように新たな発見や開発をした人は別ですが(それに関しても先人が築いてきた知識や技術がベースとなっています)、自分が思いつくアイデアは、既に誰かが考えたことがあるという場合がほとんどです。昨日(当時)、2016年のノーベル文学賞の受賞が決まったボブ・ディ
マーケティングでもよく言われることですが、商品の機能やデザインがすぐれていたとしても、消費者に知られなくては売れません。いかに広めるか、いかに伝えていくかが大切なのです。文章についても、どのような文体、表現方法を用いるかで、読み手の印象はかなり変わります。伝わる文章とは、すなわち読みやすい文章です。ただし、いくら読みやすくても、内容がある程度充実していて、読み手の感情を揺さぶるものではないと、本当の意味で伝わる文章とはみなされない場合もあります。●<お問い合わせ、ご相談フォーム
想いがこもると、ついつい長々と話したくなります。文章も同じで、伝えたいことがあると、ついつい句読点も打たずに、書き連ねてしまう傾向があるのではないでしょうか。けれど、一般的に、読み手は簡潔明瞭な文章を好みます。短い言葉で済むなら、それに越したことはありません。少量の文字であれば、読む手間も省けます。ただし、書くときには、少ない文字でも伝わるよう配慮し、工夫して書く必要があります。読点が多くなり過ぎても読みにくくなりますが、読点が少なすぎても読みにくいです。適切に読点を打つ必要があり
「一躍スターになる」とは言いますが、一夜にしてスターにはなれません。たくさんの人気を獲得するには時間がかかります。小手先のテクニックで一時的な人気を集めても、長続きはしないと思います。今(*この記事を書いた当時)、山本七平氏の「徳川家康」という本を読んでいます。戦国時代ですから、生き残るために、相手を出し抜く作戦を考え、実行することはあっても、家康は、いざ戦うとなった場合は正攻法で戦ったと評しています。つまり、家康は、暗殺のような謀略は用いなかった、とのこと。時間はかかるかもしれませ
「~することができる」という表現は回りくどいので、「~できる」というように書くようにしましょう、とあるライターが、自身の書籍のなかで述べていました。確かに、どちらでも意味は通じます。しかしそれもケース・バイ・ケースです。たとえば、「文章を書ける」と「文章を書くことができる」のどちらがしっくりくるかは、文脈によって異なります。見極めが大切です。ちなみに、「文章を書くことができる」というように動詞につく”デキル”は漢字(出来る)でなく、ひらがなで書きます。●<お問い合わせ、ご相談フ
昭和21年3月、文部省教科書局調査課国語調査室が作成「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」◆これは、昭和二一年三月、文部省教科書局調査課国語調査室で作成したもので、文部省で編修又は作成する各種の教科書や文書などの国語の表記法を統一し、その基準を示すために編纂した四編の冊子のうちの一編です。◆この案は、発表以来半世紀を経ていますが、現在でも公用文、学校教育その他で参考にされています。◆なお、漢字の字体は、便宜上、現行のものに改めました。くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)
「行かなくてはいけない」「行かなければならない」この二つの文にどのようなニュアンスの違いが感じられるでしょうか?「行かなくてはいけない(行かなくてはならない)」、つまり、「~(し)なくてはいけない」という言い方だと、言い手がそのようにしなさいと命令するようなニュアンスが感じられます。また、この言い方は、口語(話し言葉で)よく使われます。一方、「行かなければならない」、すなわち、「~(し)なければならない」は、話者がそのようにしろと命令するというよりも、そうしなければ法律違反になったり、
文章を書いていて、文末が、「~と思う」「~と思います」となることが多いですよね。英語で、「思う」「考える」は、"think"で同じですが、ほとんどの場合、それぞれ「思う」か「考える」で置き換えられます。厳密に区別しようとすると、ぱっと思い浮かぶことについては文字通り「思う」で、多少時間をかけて出した感想や意見に関しては「考える」とするのが適切にみえます。「感じる(feel)」については、頭、脳内でひねり出したものでなく、皮膚感覚で、あるいはハート(胸の中)、または第六感で捉えたことを「感じ
「~と思う」「~と思います」という表現はよく使いますが、「~と思います」というと、やや冷淡に聞こえる場合もあります。それを和らげる方法があります。それは、「か」を付け足すことです。「~かと思います」とすると、少しマイルドになると思います。また、少し回りくどいと感じられるかもしれませんが、「~ではないかと思います」とすると、さらに柔らかくなります。●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間受付中【添削専門】人を動かす文章添
文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。適切な位置に読点を付けるか付けないかで、読みやすさに違いも出てきます。やたらに読点が多くても、少なくても読みにくい文章になります。ということで、以前書いたこちらの句読点に関する記事のアクセスが伸びています。↓↓↓句読点の使い方-助詞の「や」と「と」の後ろの読点「、」について助詞「や」と「と」の後ろの他に、もう一つ気になるのが、助詞「を」の後に読点を付けるかどうかです。文を読み進めて「を
「行ったり来たりする」複数の動作を表現するのに、このように「~たり」と書くことがあります。「公園で歩いたりした」というように、「たり」を単独で用いて書く人もいるかもしれませんが、基本的に「たり」を使用する場合は2回以上使用します(後ろの動詞も「~たり」とする)。例えば、「公園で歩いたりした」とすることで、散歩以外のことをしたことを言外に表したい書き手もいるかもしれませんが、例えば、公園で読書をしたのならば、「公園で歩いたり本を読んだりした」と他に具体的に何をしたのかを、「~たり」
当方は、英文での添削サービスも提供させていただいております。日本語にない英文法の表現方法に、現在完了(過去完了)があります。have(has)+過去分詞で表現する例のあれです。日本語にないので、現在完了を理解するのに時間がかかったという方も多いと思います。現在完了といいながら、完了以外に経験や継続を表現することもあるのがややこしいところです。日本語で経験を表現する場合、「○○を△△年間経験しました」とすることもできますが、「○○を△△年間経験してきました」と書くこともできます。前
「あなた」を使いましょう。心理学的には、「佐々木さん」などと相手の名前を呼ぶと、より親近感をもたれやすいとされていますが、名前がわからない場合は、「あたな」とすると訴求力がアップします。CMでも、「あなた」という言葉よく耳にします。「ニキビにお悩みの方」と言うより、「ニキビにお悩みのあなた」と言われたほうが、ニキビに悩んでいる人がピンときて反応しやすくなります。あなたはどう思いますか?●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間受付中
今では、以下の表現は、特に話すときには許容されているようにも思いますが、この表現を聞いてどのように感じるでしょうか?「違和感を感じる」「感」と「感じる」では使用される漢字が同じで、意味が重なるので、なるべく避けたほうがよいという説があります。それでは、どのように表現するか。文脈により、「違和感がある」「違和感を覚える」「違和感を持つ」「違和感を抱く」のように使い分けをするとよいでしょう。●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間
何かを行う場所を示すのに、「渋谷において」「新宿にて」という言い方がすることがありますが、どちらも、「渋谷で」「新宿で」というように、“で”、で言い換えられます。特に改まったニュアンスを表わす必要がなければ、簡潔さを期すためにも「~で」として構いません。特に小論文等、文字数制限がある場合は意識したいところです。●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間受付中【添削専門】人を動かす文章添削サービ
文章は読みやすいほどよいです。簡潔であればあるほどよいです。当たり前と思われるかもしれませんが、それが容易ではありません。特に小論文など文字数の制限がある場合は、なるべく文字数を節約する努力をします。例えば、「~であった」はたいてい「~だった」に置き換えられます。全体としてスッキリした文にするには、このような細かいところにも注意を払う必要があります。●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間受付中【添削専門】人を動かす文章添削サー
文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。絶対にこうしなきゃならないというルールはありませんが、一定の決まりはあります。「しかし」「一方で」「それでも」のような接続詞や「は」「が」「に」などの助詞の後ろに打つことが多いというのは、何となくわかると思います。読点の打ち方で気になることがあり、調べましたが、こんなサイトを見つけました。↓↓↓http://www.tjf.or.jp/hidamari/3_migakou/manabika
英語では、こちらの記号→“?”「クエスチョンマーク(疑問符)」やエクスクラメーションマーク(感嘆符)→“!”が使われますが、本来、日本語にはないものです。ですので、ビジネスメールや試験の際の小論文などでは使用を控えたほうがよいのですが、小説やSNSなど日常のカジュアルな文章では普通に使用されています。これらのマークを使う際にもルールがあります。それは、「?」や「!」の後には、スペースを入れるということです。「このやろ!」というように、文がそこで終わり改行する場合にはスペースは不
ブログの文章は質より量とのこと。これは、SEO、検索エンジンの観点です。更新回数を増やして、ある程度まとまった記事を作成する必要があります。検索エンジンが、更新の多いサイトを評価するからです。ただし、今はツールにより自動作成した記事はあまり見かけませんが、質が大事であることは言うまでもありません。自動作成した意味の通らない記事は検索エンジンから排除されている可能性高いです。●<お問い合わせ、ご相談フォーム>LINEID:bunsyoka24時間受付中【添削専門
文章を書く上で、「が」は曲者だといわれています。接続助詞の「が」です。「が」より前にある句(節)が、「が」の後ろにある句(節)と相反することを示したいか、あるいは、単に前後の句(節)をつなげているだけなのかが、わかりにくい場合があるからです。次の文の「が」は、どちらでしょうか。今日は寒いが、気温は10℃だ。わかりづらいですね。シチュエーションによって解釈が異なります。季節が夏なのか冬なのかいつなのか、場所はどこなのかによっても判断が変わってきます。最終的には、話者がどういう思いで述べてい
文章添削(文章リライト)は、既にある文章に手を加え、修正することです。文章作成といっても、まったくゼロから文章が作られることはありません。シチュエーションにより、使用されるべき言葉はたいがい決まっています。読んでいて不自然にならないように、状況に相応しい言葉を選んで、組み合わせていきます。キャッチコピーなどでは、普段聞きなれない言葉を組み合わせることで、人の気を惹く効果を生むことをねらう場合もありますが、それ以外の告知のための文章は、読み手が理解できるように意識して書くことが必要ですね。
作文や感想文、小論文でもそうですが、文章を書くとなると、自分の意見を書くものだというイメージを持っている人も多いと思います。となると、「自分の意見がない」場合は、書くことが難しく感じるかもしれません。それで困ったときは、自分以外の人だったらどう考えるかと想像してみましょう。ジョン・レノン的に言うと、イマジンしてください、ということです。自分の親、子ども、夫(妻)、兄妹、教師、生徒、隣人だったら、この問題(事象)についてどう感じるだろうかと考えるのです。それは人間だけでなく、役所、企業、
読書感想文でも修学旅行の感想文でも、「感想を書け」と言われても困る人も多いと思います。文章を書きやすくするための方法を一つご紹介します。それは、テーマを設定することです。私は、大学に入るまで特に書くことに興味を持ったことはなく――日記を数か月間、書いた記憶はあります――どちらかと言うとなるべく早く片付けてしまいたいというタイプの人間でした。作文でも小論文でもあまり深く質を追求することはなく、必要な文字数に達して、相応の点数なり評価なりがもらえればそれでいいと考えていました。小論文に関し
文章を書いていて、文章のつなげ方が難しいと感じる人が多いようです。これで解決します、と一口に言える方法があるわけではないのですが、一つヒントを提示できます。それは、今あなたが目にし、書きあぐねている文とその前の文、あるいはその次の文を一つにまとめられないかとチェックをしてみることです。文を長々と続けて書くよりは、文字数の少ない短い文のほうが簡潔で読みやすいところはありますが、「そして」や「しかし」など接続詞を多用して短い文ばかりを連ねても、散漫な印象を与えてかえって読みにくくなる場合があり
「婉曲」(えんきょく)という言葉があります。Googleで検索してトップに表示される解説を見ると婉曲とは、「表し方が、遠まわしなこと。露骨にならないように言うこと」とあります。直接的に表現しないのは日本人ならではと思われがちですが、実は英語でも、特にフォーマルな場面では直接的な表現は避けるのが一般的です。それはさておき、文章を書いていて思うのは「~だ」「~です」と言い切れることというのは、実は少ないんじゃないかということです。例えば、空気に酸素が含まれていて、地球が太陽の周りを回って
カギ括弧の中にも、普通のカギ括弧(「」)と二重カギ括弧(『』)があります。二重カギ括弧を何気なく使用している人もいるかもしれませんが、二重括弧にもルールがあります。二重カギ括弧を使用するのは、次の2つの場合です。1.書名・雑誌名・新聞名・芸術作品(映画、演劇、楽曲、彫刻など)を括る例:『吉田茂伝』、『読売新聞』、『ベートーベン交響曲第9番』2.会話文の中で、別の会話文を引用するなど、カギカッコの中でさらにカギカッコを使いたいときに使用します。「彼は『足が痛い』と言っていたよ」ちな
文末の表現方法に悩んでませんか?断定調(常体)の通常の文では、「~(の)である(のであった)」「~だ(だった)」「~のだ(のだった)」これらのいずれかになることが多いですね。同じ言い回しを連続して使用するのはなるべく避け、上のような表現をローテーションするとよいでしょう。ただし「~のだ」は、読み方によっては筆者の少々強めの主張が感じられることもあるので、少し注意が必要です。前述の文末表現だけであると、選択肢が限られて、冗長になってしまう可能性がありますが、他に、「~だろう」「~ではないか
一つの文章の中では文体を統一します。文末を「~です」「~ます」といったですます調(敬体)か、「~である」「~だ」という断定調/断言調(常体)にするかを書く前に決めます。どちらが適切であるかは、文章の内容にもよります。一般に論文、新聞等は断定調(常体)を用いますが、企業団体等が顧客に向けて書く文章はですます調(敬体)、つまり丁寧語であるのが普通です。ネットでは、読者との交流を深めたいと考えているようなサイトでは、ですます調(敬体)で書かれていることが多いです。政治やさまざまな社会問題など