人の感情は天気その物だ。順風満帆でいい事が続き、快晴の時もあれば、その逆で何をやっても上手くいかないどしゃ降りの雨が続いてしまう時だってある。しかも、それは一日中同じという訳ではなく、午前と午後でも全く違う感情を味わったりする。人間とは勝手な生き物で、晴れが続けば雨が恋しくなり、雨が続けば、その雨を恨めしく思ったりする。杉村だって「何気ない」日常を送っていた時は、それがずっと続くと思っていたし、視界に一点の曇り等無いと信じていた。ところが一転して激しい雨に見舞われた。強い雷を伴って。晴れのち大雨