部屋の外から音がする。ガサガサよりは軽めな音がした。気になって開けてみると猫がいた。人馴れしているのかドアの隙間から部屋に入ってきた。そして冷蔵庫の前に伏した。ここに牛乳があるのがわかるかのような素振りだった。僕は冷蔵庫を開けると牛乳を取り出し何かに使おうと思っていたコンビニ弁当の空皿に注いで猫に差し出した。もちろんここが動物禁止なのは知っているがどう見ても野良猫には見えない白いペルシャ猫なのである。首に赤いリボンと鈴があった。猫は警戒するわけでも無く舌で舐めていた。僕は週の真ん中で明日も仕事が