①調所広郷(笑左衛門)は薩摩の武士、1776年城下士・川崎主右衛門基明(兼高)の息子として生まれ、天明8年(1788年)に城下士・調所清悦の養子となる。茶道職として出仕し、寛政10年(1798年)に江戸へ出府し、隠居していた前藩主・島津重豪にその才能を見出されてその後は藩主・島津斉興に仕え、使番・町奉行などを歴任し、小林郷地頭や鹿屋郷地頭、佐多郷地頭を兼務する。藩が琉球や清と行っていた密貿易にも携わる。天保3年(1832年)57歳の時には家老格に、天保9年(1838年)には63歳で家老に出世し、