私は周囲の人材に恵まれたおかげで王たるに相応しい人格を偶然にも拾っただけの主人公アルスラーンが賛美される『アルスラーン戦記』が大嫌いです。アルスラーンの義母タハミーネはバダフシャーン公国の宰相の婚約者だったのをその国の公王カユーマルスが奪って宰相を自殺に追いやって公妃とし、バダフシャーンを滅ぼしたパルス王国の当時は王子だった兄オスロエス5世と弟アンドラゴラス3世がタハミーネを奪い合い、オスロエスの事故死によりアンドラゴラスが王位を継ぎタハミーネを王妃としたのでした。しかし、彼女が産んだ子は王位継