ラ・ジュテを観た。世の中にスチールだけで構成された映画はたくさんある。また、画面をモノクロにして貧相なSF描写を誤魔化す作品もたくさんある。しかし、これほど評価の高いスチール作品は少ない。しかも、SF小道具が信じられないほど少なくシンプルだ。時間を越えるのに使うのは、何と眼帯とリード線のみだ。映画ファンとしてはどうしても、連写のようなカットを期待してしまうが、映画的なのはラストのみ。後は優れたラジオドラマに挿絵が入っているかの様だ。どうも、原版は日本語版より説明が多いらしいが、大塚明夫ナレーショ