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芥川龍之介は先鋭的にズバッと切り込むような作品もあれば、皮肉がこもった作品もあり、神経質で不安定な作品もあったり、色々な作品を生み出す作家という印象です。代表作を持たない作家と読みましたが、その通りで、今回読んだ短編だけでも全て代表作と言ってもいいのではと思えるものばかりでした。きっと誰もが知っている作品の数々です。今回読んだのは以下です。出版社によって収録作品が違っていたりダブっていたり、全集欲しくなっちゃうな。大川の水羅生門鼻芋粥地獄変蜘蛛の糸奉教人の死
芥川龍之介・作「地獄変」第7章をYouTubeにアップロードしました「地獄変」第7章のあらすじ・・・良秀は半年近く、屏風の絵にかかりきりになっていました。昼も夜も閉じこもりきりで秘密の絵の具を合わせたり弟子を着飾らせて、丁寧に写したり・・ある日、良秀は弟子に「己が昼寝をしている間は枕元に坐っていてもらいたい」と頼み、屏風の前で昼寝を始めると、気味の悪い声で寝言を言い始めました・・・《7章私の朗読のポイント》ホラーの始まり秀逸なホラー映画の始ま
「ママは渾身の朗読!って言うことがあるけど渾身じゃない朗読もしてるの?」と、娘に突っ込まれて凍り付きました「いやいや、取り組む作品は全て真摯に取り組んでますよ~」と、しどろもどろにいや、キッパリと答えました娘はホント、キビシイんです。私のYouTube朗読も「ママの声が聴けて嬉しい」などと、と、させてくれる一方で「アクセント、イントネーションに関しましては気を付けておりますが、間違っている箇所がありましたらご愛嬌ということでご容赦
芥川龍之介・作「地獄変」第6章をYouTubeにアップロードしました「地獄変」第6章のあらすじ・・・大殿様が良秀に命じた「地獄変」の屏風とは…他の絵師が描いた地獄図とは全く違いました。一帖の屏風の一面に猛火が渦を巻いていました。業火に焼かれ、逃げまどっているのは貴人から乞食まであらゆる身分の人間達でした。その中でも際立って凄まじいのは燃え盛る牛車の中に悶え苦しむ女人でした。見る者の耳の底に叫喚の声が伝わるほどの入神の出来栄え。これを描くために起こった恐ろし
ども、蝦読weeklyです。今週も一日遅れました。今週読了した本はこちらでございます。平野啓一郎著『本の読み方』スローリーディング推奨の書。私自身は速読に憧れる人ですが、この本を読んでみるとスローリーディングもいいなぁと感じます。本著に書かれているようなことまでじっくり考えながら読むのが自分に合うかどうかは正直言って微妙ですし、何といっても力不足。でも読書は趣味の世界。少ない時間に追われるようにガーっと読むよりは自分の読みたい本を自分のペースで読む方がいいのは間違いないと思いま
芥川龍之介・作「地獄変」第5章をYouTubeにアップロードしました「地獄変」第5章のあらすじ・・・良秀は一人娘をとても可愛がっていました。そのため娘が殿様に召し抱えられた時は不満気で苦い顔をしていました。良秀は見事な絵を献上し、褒美を取らせようとした殿様に「娘を返して欲しい」と言ったことがありました。このような事を言うのは大変な無礼であり、機嫌を悪くした殿様は怒って断りました。元々良好だったとは言い難い良秀と殿様の仲は、これを機に更に険悪なものへ
芥川龍之介・作「地獄変」第3章をYouTubeにアップロードしました。「地獄変」第3章のあらすじ・・・良秀の娘と猿はいつも一緒にいるようになりました。殿様や御邸の者たちも段々と猿の良秀を可愛がるようになりましたが、親の良秀は嫌われたまま猿呼ばわりされていました。《3章朗読のポイント(私見です)》この章は、語り手の一人語りです。正直、あまり面白い部分ではない・・・朗読するには難しい前の2章のエピソードの若殿様が猿の良秀を追い回しているのを良秀の
「青空文庫朗読コンテスト」主催の一般社団法人日本朗読検定協会様の公式メルマガで「朗読検定準1級認定者にリクエスト」のアンケートを募集したところ、6月22日の時点で2位に選出された芥川龍之介・作「アグニの神」を私が朗読させていただきました。【準1級認定者にリクエスト】Vol.1芥川龍之介「アグニの神一」「朗読検定準1級認定者にリクエスト」シリーズ第一弾は、第14回青空文庫朗読コンテストで銀賞を受賞され、準1級認定者となった、須山里華さんによる、芥川龍之介・作「
19日は、名古屋でした~1ヶ月ぶりの名古屋ですね。今回は、日帰りコースここからJRで名古屋往復だと、二川駅までの往復切符を買って二川駅で一旦降りここで名古屋往復切符を購入した方がお得お得のために、1本電車を待たなきゃいけないのどう思うかだけども駅で時間潰しに見た、流石なデヴィ夫人この後しばらく、脳内でデヴィ夫人の笑い声が響いてました…
芥川龍之介・作「地獄変」第2章をYouTubeにアップロードしました。「地獄変」第2章のあらすじ・・・地獄変の屏風を描いたのは高名な絵師・良秀です。良秀の人柄は卑しく傲慢な性格で外見も醜くいので、口の悪い人からは猿のようだと言われていました。若殿様は献上された猿に「良秀」と名付け、城内の者は面白半分に「良秀、良秀」と猿をいじめていました。良秀の娘は御邸で働いており、父と違って優しい心を持ち器量も良いため、御台所様にも大層気に入られていました。ある日、若殿
kindleで購入した「宇治拾遺物語」。6章目に載ってた「地獄変」の元ネタと言われる「絵仏師良秀家ノ焼ヲ見テ悦ブ事」の脚注に古今著聞集巻11「弘高の地獄変の屏風を書ける次第」と共に芥川龍之介「地獄変」の素材にされたとの、文言を見つけで、古今著聞集を購入しようかと迷い中です。kindleはないようです。387弘高地獄変の屏風を書きけるに・・・古今著聞集画図第十六387弘高地獄変の屏風を書きけるに・・・校訂本文弘高、地獄変の屏風を
ウイキペディアには「地獄変」は説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀」を基に、芥川が独自に創作したものである。と、書いてあるので検索してみると大学受験対策向けのような古文の解説のサイトがいくつも出てきて「宇治拾遺物語の絵仏師良秀」の原文と現代語訳が出てきます。…ホントに便利ですね!「受験問題でも人気の」って書いてあったけど。もはや、全然覚えていませんまぁ、それはいいとして。それがあんまり短い文章なので「え~たったこれだけ」と、疑わしい思いが晴
芥川龍之介・作の「地獄変」は1918年(大正7年)5月1日から22日まで『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』に連載されました。その1918年大正7年ですが「地獄変」が発表された5月まででも戦争関係・・・1月フィンランド内戦勃発(5月まで)2月リトアニアがロシア帝国から独立宣言2月エストニアがロシア帝国から独立宣言感染症・・・3月アメリカカンザス州で世界初のスペイン風邪の症例が確認今に続く会社、大学の設立・創立・・・1月並木製作所(後のパイロ
今週から芥川龍之介・作「地獄変」を20週にわたってアップロードします。「地獄変」第1章のあらすじ・・・堀川の大殿様はこの世に二人といないほどの権勢を誇った人物。数々の逸話のなかでも恐ろしいのは、家宝となっている「地獄変の屏風」の由来。20年大殿様に仕えた家臣が語り始めます。まずは地獄変の屏風を描いた良秀の話から・・・《朗読のポイント(私見です)》この章は語り手の一人語りです。つまり、全部「地の文」。ちょっと工夫をしなくては、単調で退屈な朗読になってしま
次の月曜日6月13日よりYouTubeで「地獄変」芥川龍之介・作を毎週1章ずつ全20章をアップロード予定です。終了する頃には10月を過ぎてます。私にとっては大作!!まだ、最終章まで朗読完了していませんが全編を通してのプランはできていますので以下、覚え書きです。《作品紹介》作者芥川龍之介1892年〈明治25年〉3月1日生まれ1927年〈昭和2年〉7月24日没享年35「地獄変」初出は1918年(大正7年)5月1日から22日まで『大阪毎日新聞』『東京日日
7月より募集が始まる「第16回青空文庫朗読コンテスト」。課題作品として鼓くらべ山本周五郎・作地獄変芥川龍之介・作の、2作品が主催の日本朗読検定協会より発表済みです。それで、「鼓くらべ」から1章づつ、毎週YouTubeに載せています。公開予約すべく日々せっせと録音に励んでいます。現在、「地獄変」に取り組んでますが昨日、気付いてしまいましたなんか、お経に聞こえてきますこ、これは、いかんわ~7月からはコンテスト応募の準備をしたいの
「地獄変」1969年9月20日公開。芥川龍之介の同名短編小説を映画化。原作:芥川龍之介「地獄変」脚本:八住利雄監督:豊田四郎キャスト:中村錦之助(堀川の大殿)仲代達矢(絵師・良秀)内藤洋子(娘・良香)大出俊(弟子・弘見)下川辰平(弟子・成岡)内田喜郎(弟子・金茂)中村吉十郎(公卿)鈴木治夫(側近の者)天本英世(家人)大久保正信(使者)音羽久米子(女房)猪俣光世(小女房)沢村いき雄(大史)今福正雄(老人)あらすじ:平安朝時代。
「鼓くらべ」全4章は読み終わって毎月曜日の朝6時半に公開予約済み。今は「地獄変」全20章をガシガシ録音しています。・・・と、言いたいところですが結構つまづいてます例えば「御憎み遊ばしました」をず~っと「おうらみあそばしました」って読んでました。先生に指摘されるまで気付かず。反省点は「黙読が足りなかった」気がしています。芥川龍之介の格調高い文章はホントに声に出して楽しいの!特に古典を基にしている作品は音調に飲まれてしまい録
E-StageTopiaプロデュース劇団エムキチビート15周年記念第15廻本公演『地獄変』【劇場】すみだパークシアター倉2022年7月16日(土)~7月24日(日)【原作】芥川龍之介【脚本・演出】元吉庸泰【あらすじ】地獄変相の図あらましの物語は、ある炎の夜から語られる。その男は紅蓮の炎を見つめ、ただただ涙を流していた。男は絵師であった。男には美しい娘がいた
好きなものを好きでいることや、愛を伝えることはかなり疲れる。しかしそれ怠けてはいけない大切なことだろう。この小説は、絵描きとしての才能はあるものの思考がずれている老人が、大殿様の命令で地獄変の屏風絵を作り始める。しかし肝心の、燃える檳榔毛の車に乗った苦しむ女性は見たことがないから描けないと相談したため、悲劇が起こる話だ。この話の主題は「愛を伝えないこと」の脆さと罪深さだろう。絵描き老人の良秀は娘には幸せになってほしいと願い、あらゆるものを娘から遠ざけようと努める。娘の方は良秀が人から馬
2月17日(木)放送「美メロにココロ踊る!チャイコフスキー」|NHKMUSIC|NHKブログNHKクラシック・バレエの代名詞ともなっている、「白鳥の湖」は不評だった?...〇バレエ音楽「くるみ割り人形」から花のワルツ(チャイコフスキー作曲)ROKKO森の音ミュージアム約100年前の自動演奏ピアノが2年ぶりに復活!2022年2月25日(金...atpress.ne.jpクラシックから現代曲まで約70曲のレパートリーからスタッフオススメの1曲を自動演奏します。□時間
僕がブログにて頻繁に使っている「代名詞」なる言葉、「名に代る詞だから、代名詞と言う。ね、代名詞。よろしいかね…」(芥川龍之介『蜘蛛の糸・地獄変』より)おそらく作品の中では「毛利先生」に扮しているのであろう芥川龍之介先生、改めて「文豪」と呼ばれる方々の文学作品は時代を越えて私達に色々なことを教えてくれます。私は福岡県在住の「社労士」こと社会保険労務士です。私は2012(平成24)年の11月から4年間に渡り「合格基準が透明な社労士試験」「受験生の努力が報われる社労士試験」の実現
読んだが私には重たい重たすぎるので感想文を書こうか書くまいか、ぐずぐずと一ヶ月ほど悩んだ。ちょっと私の反応がいまいち病的だったと認めざるを得ない。そして今日目覚めたのかもしれない。ロシアにも秋は来るのか。真っ赤な紅葉の秋は来るのか?そしてあかい紅葉の葉が一枚私の心に舞い落ちてきた。それは「悪霊」の主人公スタウ゛ローギンだ。私はなぜここでかれがうろついているのか知らぬ。ここは日本なのになぜか彼がいる。……ロシア人が。話は「地獄変」に戻りましょう。p117大殿様は突然良秀を御召になっ
メルマガ/メニュー/プロフィール/営業時間/お問い合わせ人生ぜんぶ思い込み♪自分の思い込みを知りたい方はぜひご相談くださいね♪読書とモノ作りとB’zが好きな、心理カラーセラピストアトリエMANO(マーノ)Kiyomiこと、真野姫世美(まのきよみ)です♪本日は読書紹介です~。芥川龍之介さんの「地獄変」地獄変(ハルキ文庫)[芥川龍之介]楽天市場293円楽天市場で詳細を見るAmazon(アマゾン)で詳細を見る
僕が2年前にタイのバンコクに訪れた時、強烈に印象に残ったことがある。それは、人通りの多い歩道で、物乞いをしているホームレスの母子だった。そんな母子が何組もいた。0時前後の真夜中だ。バンコクは夜になっても蒸し暑い。片側は車道で車がひっきりなしにビュンビュン通っていって、反対側の歩道は行列のように人が歩いていく。歩道橋の下なんかに、粗末な服を着た母子がいて、4~6歳の子供がアスファルトに寝転がって寝ていたり、或いは母親に抱かれて寝てたりしてた。子供がスヤスヤ眠ってるんだ。安心しきった様
観劇に行ってきました。場所は中目黒にあるキンケロシアター初めて行く劇場です。キンキンケロンパの劇場ですね(キンキンケロンパをご存知ない方の方が多くなってきたかな)事前に口コミで客席の椅子が痛くなくて良かったと言うとおりお尻が痛くなることはありませんでした。小劇場だと時々あるのです。長く座ると痛くなる椅子パイプ椅子のこともありますもんね流石キンキンケロンパです。後はコロナ対策も徹底劇場入口にもちろん除菌スプレー足元は除菌マットチケットの半券の裏には名前と電話番号
最近、色々と新しいカタカナが増えてきて、アラフィフには覚えるのが大変だ。「サブスク」もその一つ。何かの学校や、オマケ的なものの略では断じてない。「サブスクリプション」といい、商品を買うごとにお金を払うのではなく、一定の期間、サービス等を利用し放題になる商品のことだ。僕が良く映画を観ている、AMAZONプライムもその代表的なひとつ。そんなの、僕が書かなくたって知ってるよね。アメブロなんか読んでるアラフィフの人は。動画サービスなら他にもNETFLIXやHuluほか、有名なサブスクも多
~【地獄変】は、短編小説です。~~物語は平安時代、地獄の様子を描いた屏風を、高名な絵師、主人公(良秀)が、権力者の持つ大きな力について語る場面から始まります。~《あらすじ》堀川の大殿様のような方は、これまでは固(もと)より、後の世にも恐らく二人とはいらっしゃいますまい。噂(うわさ)に聞きますと、あの方のお誕生になる前には、大威徳明王(だいとくみょうおう)のお姿が御母君(おんははぎみ)の夢枕にお立ちになったとか申す事でございますが、兎に角お生まれつきから、並
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