東京都の築地市場の土壌調査でベンゼンが検出されたことが11日、明らかになった。今回は地表近くのガス成分の簡易な分析。都は実態把握のために詳細な調査に入る方針を決めた。築地市場は豊洲市場と同様に地面がコンクリートやアスファルトで覆われているため、人の健康や生鮮食品への影響はないとみられる。調査は市場敷地内の約110カ所で実施し、ベンゼンやヒ素、水銀、鉛など23種類の有害物質の濃度を分析している。第1段階の地表近くの調査でベンゼンが出てきたことから、地下10メートルを掘削する本格的な調査に移行する。