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これほど多くの人がなぜ心療内科や精神科に通院しているかといえば、治療を受けた方が苦痛が少ないからである。もし治療を受けたため、あるいは向精神薬を服用したために苦痛が増したとしたら通院は続けない。治療を続けている人たちのほとんどは、何らかの副作用があったとしてもそれを上回る効果を実感できているということになる。これらは精神医療の進歩に負うところが大きい。ただし、このような理解ができるのは自らの精神疾患を洞察できる人たちに限られる。一般に外来通院レベルの人々の多くは、内科薬ほどではないが
(前回の続きです)今回は「触法精神障害者」に対する、セラピストの役割をテーマとしています。「触法精神障害者に対するセラピストの役割」(録画時間/39:52)ホリスティック医療の可能性として、「触法精神障害者」に対する全人的ケアが、今後の精神医療と、犯罪者の更生に大きな役割を果たすことが期待できるとともに、我々、代替・相補・補完・伝統療法士が担う役割について、幅広い視野から、彼らに「癒し」を提供することの重
本日は午後、前橋保護観察所から講師をお招きして医療観察制度に関する職員研修を行いました医療観察法の目的や制度の仕組み、対象者の治療の経過や県内の状況などを教えていただきました。私自身、別の機会での研修会等で法律・制度の対象者・対象行為(犯罪行為)を見た時には正直おどろおどろしい印象も持ちました。しかし、実際にリカバリーで接していると、他のメンバーさんや私たちともさほど変わりません。関係機関と協力しながら、対象行為に至ったリスク面だけでなく、その人の力や頑張ってるところを見ていくことが肝要か
こんにちは。昨日は就労支援連絡会主催で開かれた勉強会に、当事業所からは芹川と杉野と松井の3名で参加してまいりました。テーマは「知ってますか?医療観察制度~精神に障害を持つ人の社会復帰を促進するための制度を学ぼう」。講師は法務省福岡保護観察所の社会復帰調整官・梯氏でした。「医療観察法」。聞き慣れないと思いますが、正式名称は「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」です。他害行為(この場合殺人・放火・強盗・強制性交等・強制わいせつ(←以上五罪種は未遂も含む
昨日は、第17回の過去問「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」後半の長文事例問題12問をしました今日取り上げる問題は……正文直しをすると……①「医療観察法」の対象心神喪失等の状態で重大な他害行為(殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害(軽微なものを除く))を行ったもの↓Cさんが犯した犯罪行為は万引き(窃盗)であるため、「医療観察法」の対象ではない②指定特定相談支援事業者障害者の日常生活及び社
科目名は「更生保護制度」(PSWは必須で知っていなければならないこと)↓医療観察制度の出題基準の小項目にでてきます。http://www.sssc.or.jp/shakai/kijun/attachment.html#syakai19<精神保健審判員>医療観察制度において裁判官と一緒に審判を行う人で精神保健指定医のなかから処遇事件ごとに地方裁判所から任命される。<精神保健参与員>精神保健福祉士や精神保健福祉の専門知識を有する人たちであり裁判官と精神保健審判員の審判において精
触法精神障碍者の更生に関して、医療観察法が施行されている。ただ、危険思想を持っているだけでは永久に入院とはならない。切迫した自傷他害の恐れがない限り措置入院は継続にはならない。医療観察法は殺人、放火、強盗等の重大な他害行為を行ったものが、拘留、起訴、公判中などの段階で司法から医療へと切り替えることができる制度である。この場合、危険思想を持っているだけでは医療観察法の対象とならないため、精神福祉法による措置入院になるが、先に述べたように切迫した他害の恐れが消失したと思われる場
医療観察法は、社会福祉士国家試験の19科目のひとつ、「更生保護制度」の出題範囲に含まれる比較的、新しい法律です。2001年の大阪池田小学校事件を契機に小泉内閣の下、2003年に野党と多くの市民の反対の中、強行採決で成立し、2005年7月に施行されました。(ちなみに、池田小学校事件の犯人は犯行前に抗うつ薬・パキシルを服用していた)医療観察法の対象となるのは、次の6種類の重大な他害行為、「殺人」「放火」「強盗」「強姦」「強制わいせつ」「傷害」のいずれかを行った者で、心神喪失、心身耗弱により不