認知症を患う妻(92)と無理心中を図ったとして承諾殺人未遂罪に問われ、広島地裁で7月に執行猶予付きの有罪判決を受けた男性(78)が毎日新聞の取材に応じた。妻に症状が出始めた約2年前から一人で介護を続けて疲れ果て、妻に「死にたい」と言われたのを機に心中を決意したという男性。妻を死に追いやろうとした行為を深く悔やむ一方で、「どうすればよかったのか」と今も自問自答する日々という。事件は今年4月12日夜、広島市中区の旧太田川で起きた。判決などによると、男性は認知症の妻との将来を悲観し、妻の承諾を得た上で