バッファロー'66を観た。めちゃくちゃ面白い。なんじゃこりゃ。ダメな人間を主人公に作劇しようとすると大抵うまくいかない。観客は登場人物のダメな部分をスクリーンで見せつけられ、同時に自分自身をも振り返ってしまうからだ。ところが本作はそれを見せられるも、全編が終わる頃には、ほんの僅かだけ気分が上昇に向かう。ヒロインはまたしても通りすがりの巻き込まれパターンだが、どうした事か、このダメチンピラを好きになった挙句、その愛でこの男を救ってしまうのだ。そしてそれが自然に流れる。見事な脚本と演出。自主映画さな