ブログ記事926件
なんて大胆なことをしてしまってるのだろう。チェギョンはシンの端正な顔を見つめながら、己の行動力に呆れていた。彼の方は難しい顔をしていた。眉間に皺が3本も寄っている。ハンサムな顔が台無しなはずなのに、それさえも素敵に見えるなんて神は不公平だ。気が付くとチェギョンは手を伸ばして彼の眉間の皺を人差し指で押さえていた。「―――――皺があっても、シン君は魅力的ね。でも…私のせいでそんな顔してほしくない」「こんなしかめ面をさせているは、目の前に座っている麗しの王女様だからね」「そう?私、そんな顔、
連れてきてよかった。シンはアトラクションの列に並びながら、自分にもたれ掛かって来たチェギョンを見下ろしていた。何分も列に並んでいる時間は、手持無沙汰になるだろと考えていたけれど、そうではなかったらしい。恋人たちが人であふれている人気のテーマパークに遊びに来る理由は、“そこ”にあるのだと彼は初めて知った。今まで彼が付ろき合ってきた恋人とは、二人きりで過ごせる静かな空間ばかりだった。こんなにごみごみと人が溢れている場所でデートをする気にはならなかったから。「洞窟のなかって本当にこんな感じ
新しい企画にAPRILからチェギョン、チェウォン、ジンソルの3人がファン投票による番組予選に参加のようですね!!APRIL公式のツイッターにはこんなツイートが>>[#APRIL]エイプリルユンチェギョン、キムチェウォン、イジンソルtvNガールグループのボーカルNO.1サバイバル<V-1>に挑戦🎤チェギョン、チェウォン、ジンソルの歌を聞いて投票してください!これは是非とも予選突破して、本戦のステージに進出してほしい!そして多くの人たちを魅了してもらいたい(><)
去年の秋のお話。11月の頭に三清閣へ。紅葉がめっちゃ綺麗だった韓流ドラマでよく使われているけど、一番のお気に入りは「宮」の最終回。↓この坂でのシーン「シン君」と叫びながら追いかけるチェギョン。チェギョンを抱きかかえるシン君。挿入歌の素敵さが重なり、何度見てもウルっと‥韓屋(ハノッ)がたくさんあり夏は緑がいっぱいで、これまた素敵。コネスト記事
「チェギョン!これはどういうことだ」「ユル君、どういうことって言っても…」例の会見の後しばらく途絶えていたユルとの連絡だったのに、ほとぼりが過ぎたころになって、やたら頻繁に連絡をしてくるようになった。それはそれで喜ぶべきことなのかもしれないけれど、チェギョンの本心は迷惑に感じていた。最近ではときどき着信を無視することもあった。ほんの少し良心が咎めるけれども、かつてあれほどまでに想っていたはずの相手が、面倒に思えるなんて自分でも信じられない。ユルを愛していると思っていたけれど、本当のとこ
7月7日キラキラ輝く笑顔が魅力のチェギョンの生まれた日ステキなお嬢さんも、気がつけぱ立派なレディに!誕生日おめでとう\(^o^)/ステキなお年頃になりましたねw身近な23歳(日本年齢)なら、まだまだって感じですけど。。。やっぱ芸能人は大人びた感じがしますwチェギョンは特別なのかもしれませんね、いろいろあったから。練習生期間が長く、その間に企画物の期間限定グループとして参加したり、助っ人としてコンサートにも出てたり。華々しいステージ経験もその期間が終わるとまた練習生の立
チェギョンの父である国王と関係者たちは、ユルの会見に対して、王室からの公式のコメントは出さないと判断したようだ。そもそもが王室が公認した会見ではない。というか、ユルそのものが王室では認められた存在ではないのだから。聞かなかったことにすればいい、つまりは、王女の婚約者というものは存在しないという国王の態度を示したということだろう。ただひとつ厄介なことがあった。ユルが例の会見で堂々と「今日のこのことは、チェギョン王女と相談して決めたことだ」と口にしたことだった。そのことについて、父に聞かれたがチェ
腕の中にいる儚げで守りたくなるその人が、身を震わせて嗚咽を漏らしている。シンは彼女を抱きしめながら、「大丈夫だ、僕がいる」と囁き続けた。自分でも意外だけれども、その言葉に嘘偽りはなかった。知り合ったばかりの若い女性で、ましてや自国の王女である彼女を、どうして自分がここまで執着しているのか分からない。事実、シンには彼女の身を守る義務などないのだ。それでも―――。「ほら、もう泣き止んで」薄い肩の丸みを撫でると、彼は彼女の頬に手を添えた。溢れ出てくる涙を親指で拭い、濡れた長い睫毛を見つめた。
「チェギョン、これは一体どういうことなんだ?」「私だって、わけがわからないのです」チェギョンはおずおずと父と視線を合わせた。こんなふうに顔を赤らめて、怒りを必死に抑え込んでいる父を見るのは初めてかもしれない。温厚で優し気な国王陛下だと内外に思われている。実際、父は家族にも側近にも国民にも、慈悲深い『父』であった。その父がこんなふうに握った拳を震わせているなんて、驚くべき状況だ。ひどく恐ろしい。そして、その矛先が自分に向けらえているのだから、この場から逃げ出さないようにすることで、チェギョンは
「これかな?」「あ、そ、そうです…」チェギョンが探していたもの――――楽譜が窓から入る風で部屋中に飛んでしまったのだ―――がぴらりと目の前に現れた。白い楽譜から順に視線を上にあげると、随分首をあげたところでやっと楽譜を摘まんでいる相手の顔が見えた。「イさん…あなただったの?」彼女が口を開くと、ハンサムな彼が目を細め眉間にしわを寄せた。そしてチチチを空いている方の指を一本立てて、顔のまで左右に振っている。「なんだい、『イさん』って。そんな他人行儀な態度は、ひどいじゃないか」親切な人だと
完熟で甘いパイナップルだとシンが言っているけれど、チェギョンにはその味が分からなかった。急に味音痴になってしまったようだ。自慢ではないが、年齢の割に舌は肥えている方だろう。「甘い?」彼が身を屈めて覗きこんできたから、ライトの光が遮られた。薄暗闇の中で二人きりで居るような奇妙な錯覚に陥ってしまう。チェギョンは瞬きを繰り返した。「お気に召さなかったですか」「え…?」どこか面白がっているような彼の顔を見て、チェギョンは彼の問いかけについて初めて考えることにした。「あ
「これだから見なきゃよかった…」チェギョンは手にした端末を乱暴に手から滑り落した。分厚い絨毯が敷かれていたおかげで、落とされたそれは傷一つつかなかった。それさえも今の彼女にとっては忌々しい出来事でしかなかった。―――チェギョン王女の“とんでもない”フィアンセ!!大々的な見出しが頭から離れない。彼女は曲げた膝の上に腕と顎を載せた。大好きな彼との結婚はどうなってしまうのだろうか。ことの発端はよくあるスキャンダルだった。一国の王女であ
「おはようございます」チェギョンが朝食の席に着くと、兄と母が一瞬目くばせをしたような気がした。「もう少し寝ているのかと思ったぞ」ソンジュンが焼きたてのパンにバターを塗りながら、いきなり話を切り出した。チェギョンは食べていたパンを上手く飲み込むことができず、ぐぅっと喉が変な音を立てた。「あら、チェギョン、大丈夫なの?」母がが心配そうな振りをして声をかけてきたけど、内心はそうでもないことは顔を見ればわかった。面白がっているのだ。「この時間に起きるのが私の日課よ」チェギョンは紅茶を一口飲
6月17日OGNバラエティ番組「GAMEDOLYMPIC2019:ゴールデンカード」の収録が行われたようですレッドカーペットイベントには、イェナ、レイチェル、チェギョンが登場!3人のポーズはゲームキャラクター「ゼニヤッタ」のポーズとのことですAPRILのポーズのイェナが考えたゼニヤッタ(アイドルバージョン)イェナのハニカミ笑顔がたまらんです(*^^*)こんな一幕も!って、デモで大ハンマー叩いたんですけどねwこういうのが一番似合うのはチェギョンかもしれ
「こんなに近くにオフィスがあったの?知らなかった」チェギョンは思い切り口を尖らせた。ランチタイムの後、シンと一緒に時間を過ごすのが2人のルーティンになっていた。自然にそうなったことについてチェギョンはあえて二人の話題にする事を避けていた。何となく気恥ずかしい事と、二人の仲が曖昧なままだったから。シンとチェギョンの関係は他人から見ると恋人同士だろう。チェギョン自身も「そうだったらいいな」と思っている。彼には内緒だけれども。男女の仲というのは摩訶不思議だ。一体いつから二人の仲がオフィシャルな
もう何年まえになるかな。韓流ドラマを観て刺激を受けていた私。日本のドラマとは違う刺激と感動、人間味あふれるストーリーにどはまりしていた。その頃の自宅はBS放送が観られる環境では無かったので、TSUTAYAに何度も足を運んだ。韓流ドラマは日本のドラマとは違い1作品の話が長い。短いもので16話とか。だからなのか内容も濃い。細かい所も演出されていて面白い。韓流ドラマは決してドロドロ系ばかりではない。時代劇もあればラブコメディ、学園ものもあればミステリー系もある。とにかくどの作品を観ても面
チェギョンには本当に分からないのだろう。駆け引きでそう言っているのではないことは、彼女の表情で一目瞭然だった。彼女の優しい眉は下がり、大きな瞳は潤んでいるようにも見える。「答え方が分からない?それとも、他の理由?」シンは掴んだままの彼女の手をミルク色のドレスに乗せ、上から包み込むように自分の手をかぶせた。フルフルと頭を振る彼女。「あなたのことばかり頭に浮かぶの」ぽつりと彼女が小さく零した。ドキンと彼の胸が跳ねた。希望がジワリと広がっていく。「それなのに、あなたの姿を見たら、胸が苦しく
「あ、あの。ここでいいです」そう言うと、チェギョンは地下鉄の入口に一直線に走って行ってしまった。気づくと雨は上がり、シンは一人傘を畳むこともせず、その場に立ちすくんでいた。「傘はこれからも1本で良さそうだな」彼女と二人で雨の中を歩くのなら、傘は2本も必要ない。シンはチェギョンが消えた地下鉄の入口をしばらく見つめていた。彼女の連絡先も自宅も何も知らない。焦って彼女に警戒されるのはごめんだ。明日も図書館へ行けば彼女に会えるのだ。焦りは禁物だろう。彼女は純粋で深窓の令嬢ようなところがある。あま
「ふぅ」チェギョンは本を数冊抱えたまま、窓の外をぼんやりと眺めた。外はいつものようにすっきりしない。まるで彼女の気分のようではないか。理由は分かっている。その“理由”に落ち込んでいる自分自身に、余計に腹が立っていた。「チェギョンっ」控えめな声で名を呼ばえ振り返ると、同僚のユナがクイクイと手招きしている。チェギョンは気を取り直して、彼女に近づいた。「なぁに?」最近彼女たちの話題の一つになっている小学生のカップルの話だろうか。仲良く二人で同じ本を読み、感想を述べ合っている姿ははたから見ても
庭園に面した大きな窓から差し込む日差しで、図書館の脚立に長い影ができている。逆光になっていて、顔は見えない。長い栗色の髪が、光に反射してキラキラと光り、イ・シンは目を細めた。脚立の段に腰を下ろし、本を見つめる彼女。聞こえるのは、チクタクと時を刻む時計の音と彼女がページをめくる音だけだ。一歩、彼女に近づく。音をたてたつもりはなかったが、空気の流れの微妙な変化を感じ取ったのだろう、彼女が顔をあげた。「チェギョン、ただいま」脚立の前に立ち、彼は彼女の脇の下に手を伸ばす。柔らかな体。
ふっと爽やかな春の風が開けた窓から入ってきた。チェギョンはパソコンの液晶画面から顔を上げて、窓に顔を向けた。そよそよと春風が流れ、レースのカーテンが揺れている。耳を澄ましていると、チュンチュンと小鳥の鳴き声が聞こえてきた。彼女は椅子から立ち上がり、窓に近づいた。自宅はお屋敷と呼ぶにふさわしい大きな邸宅が立ち並ぶ一角にあり、街からそう離れていないけれども、とても静かだ。チェギョンの自室の窓は中庭に向かっていて、バルコニーに出ると中庭が見える。大きく伸びをした。顎を上げて空に顔を向けて、太陽
この部屋に時計が無くて良かった。チェギョンは鏡の中の自分を見つめた。どれだけ日差しを浴びても、赤くなるだけですぐに元の肌に戻ってしまうほど色白の彼女だけれども、今日は一段と白い。白いと言うよりは青いと言った方がいいだろうか。ほんのりとつけたチークがやけに赤々と見えた。純白のウエディングドレスを着ているせいで、血の気の無い顔はますます陰気に見えていた。今日花嫁になる女性の中で、自分が一番、“不幸せな顔をした花嫁”であることは間違いないだろう。伝統と格式のあるこの大きな教会は、参列者で
屋外での撮影実習の最中、ふと思い立って望遠レンズを取りに教室まで戻ろうとした。下駄箱から上履きを取り出し履き替えたとたん、事件は起きた。後ろから女子生徒にぶつかられ、あろうことかそいつが手にしていた汚いバケツの水を、足元にぶちまけられたんだ。「ふざけるなっ!」「ひっ…すっ、すみません。ごめんなさいっ。すぐ拭きますから…」冗談じゃない。そんな汚いエプロンで拭くんじゃない…ってか、触るなよっ!「ちっ…触るな!捨てておけ」跪いているそいつの前に、汚れた上履きを蹴飛ばして
僕はバスケットボールが得意だ。決して大柄とは言えない両親から、奇跡のように授かったこの身体…長身な上に長い手足、そして秀でた敏捷性を遺憾なく発揮出来るバスケは、まさに僕のためにあるようなものだ。そして今日も僕はコートを縦横無尽に駆け巡り、立ち塞がる敵を交わしてゴールネットを揺らす。僕には、高校に入学して以来2年間ずっと密かに片思いしている女の子がいる。シン・チェギョン…美術科の彼女は、伝え聞く情報によると結構人気者だ。クルクル動く大きな瞳と、プルンとさくらんぼのように瑞々しい唇
おはようのキスで目覚めた。チェギョンは生まれてから一番素敵な目覚めだと思った。目を開けてみると、シンの筋肉質な肩が見えた。「おはよう、起きた?」彼が声を掛けてくれたけれど、チェギョンはまた瞼を閉じ、それから彼にすり寄った。温かな彼の腕の中に潜り込みたくて。そして気づいた。自分たちが裸のままであることに。―――どうしよう。今更ながらに羞恥心が沸き起こる。昨日はあれから3度も彼に抱かれた。クタクタになり、フワフワになり、夢を見る余裕さえないほどぐっすりと眠ってしまった。「チェギョン、耳が
「夕食は別荘で取ろう。料理人が腕を振るうはずだから」「うん」王室のプライベートな別荘であるここには、普段は数名の使用人たちが管理をしている。今日は、宮殿の調理人の中から、シンが贔屓にしている若手がひとり派遣されてきた。「前日からこのあたりの特産物を物色してたらしいから、きっと美味しいはずだよ」「楽しみね」ツリーハウスの大きな窓から、夕日がさしこんでくる。秋の森は色とりどりの木々で埋め尽くされ、まるでおとぎの世界に迷い込んだようだ。チェギョンはシンの肩にもたれ、目の前の自然が織りなす幻
ウフフ。ニコニコと笑い、時折何かを思い出してるのか―――ほぼ100%婚約者の事だろう―――チェギョンは頬を染めている。ソファに座りながら窓の外ばかり気にしているチェギョン。彼女の母のスンレはそんな娘を見て見ぬふりをしながら、手元のデザイン画に手を加えた。チェギョンには内緒にしているけれども、今、スンレがデザインしている一連のジュエリーは娘のためだ。チェギョンの誕生日に結婚することが決まった。学校を卒業したタイミングで、という声もあったけれども、シン皇太子が「どうしてもエリカの誕生日に」と強
おまけ~(^^♪(yuutube)
雪が降っているのだろう。チェギョンは目を閉じたままでもそれが分かった。部屋の中は適温に保たれている。でもそれだけではない。自分を包むこの“心地よい温かさ”の理由は。自分の腰からお腹に回されて重みを感じる太い腕と、背中からかすかに聞こえる寝息。―――シン君の部屋に泊まったのね昨晩はベッドに入り手を繋いであれこれと、とりとめもない話をした。チェギョンの方が早く眠たくなったのを覚えている。もう瞼がくっついてしまい開ける気力がなくなり、それでいて、現実と夢の間をゆったりとたゆっていたとき、シンが優
しびれを切らしていた。バスタイムだからとそれぞれの部屋に分かれてから、ゆうに1時間がすぎていた。男のシンにとってバスタイムなど、ものの15分程度で終わってしまう。だから辛抱強く1時間待っていた。それなのに、一向にチェギョンが姿を見せない。それから1分ごとに時計とにらめっこ。寝室を抜け、クローゼットルームを抜け―――シンと妃のクローゼットルームは半分繋がっている―――チェギョンの寝室に繋がるコネクティングドアの前で10分は行ったり来たりしていたのだ。―――まるで忠犬だな。ウロウロと歩き回り、