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おはようございます。米国ノースダコタ大学で認識論を教えている、論理学者のトリです(普段から、理屈に合わないことばかりやっています)。以前テレビで、マツコ・デラックスさんが、「今、私のテーマは、全てに意味はないっていうことなのよ」と発言していた。全てに意味はない。深遠な言葉に聞こえる。とはいえ、これはマツコさんが初めて言った訳ではなく、以前どこかで芸人のカズレーザーも言っていたし、そもそも、虚無主義の思想家は、概ねこういうことを言いそうである。ショーペンハウアーなども、
サマセット・モームの短編『冬の船旅』のテーマは、「女性の過剰なお喋りは欲求不満の表れ」だ。こんな話だ。英国で喫茶店を営むミス・リードは冬の間は店を閉め、ドイツの貨物船で南米への船旅を楽しんでいた。他の船客が全て下船した後は、上級船員と同じテーブルで食事をするようになる。自分では社交と会話の達人だと自負していたが、ドイツ人の船長達は彼女の退屈なお喋りに苛立っていた。なんとか、あいつを黙らせる方法はないか?「必要なのは愛人だな」と船医は言った。その処方を先生が試されては、と船長が言うと、船医は
サマセット・モーム作、天野隆司訳、「昔も今も」(ちくま文庫)よりフィレンツェでの官職を辞し、サン・カシアーノの農場にひきさがったマキアヴェリが、息子がワナでつかまえたヒバリの串刺しを食べながら呟くこいつら、歓喜のあまり大空高く舞い上がり、ぴーちくぱーちく、心臓が破裂せんばかりに囀ずっていたが、ぐうたら小僧のワナにかかって、焼き鳥にされて食われてしまう。人間も同じだなあ。高邁な理想を追いもとめて、天空高く舞い上がり、美しい夢物語を思い描きながら、無限・永遠を切望して、ぴーちくぱーちく鳴きちらし
このまえ読んでいた小説です「コスモポリタンズ」サマセット・モーム著雑誌「コスモポリタン」に載せていたモームの短編小説のページをまとめた本でした。コスモポリタンズ(ちくま文庫―モーム・コレクション)Amazon(アマゾン)600〜3,190円全部が全部面白くもなかったけれど、印象的な話もたくさんありました。コスモポリタン、って最近ではあまり使わない言葉のように感じますが、世界主義、地球市民という意味。本当に世界中をみながから人を観察して、小説になりそうなエピソードを拾って。そ
まだまだ若輩者の私ですが不思議と心にこびりつくおはなしというものがあってそれがサマセット・モーム著『月と六ペンス』別に主人公に共感するわけでも語り手に共感するわけでも無いのに不思議とこびりつく好きとは少し違うこの感じこれは何なのかわかりませんいつもなら気になる理由をひねりだして自分なりに納得した気になるのですがこればかりはわからないとりあえずサマセット・モームという人がすごい作家なのだろうと思うことにしていますとっても有名なおはなしだし少し検
コロナが大切な人の命を奪った…サマセット・モーム著の「剃刀の刃」を、学生の頃に読み、深く感銘を受けたのを思い出す。主人公のラリーは戦地で、自分の身代わりになってくれた友人を亡くしてしまう。第一次世界大戦中の設定である。亡くなった友人のことから、ラリーは人生の意義について深く悩む。そして世界を旅して、その意義を求める。「人間とは」「善とは悪とは」「神とは」、人間の根源的な問いについて答えを求める。~あの書籍を読んだ頃、たしかに主人公と同じような問いに私は悩んでいたと思う。
早朝ウォーキングで気分すっきりなので、勉強も快調・・・まずは英語リスニング聞き流し【シンデレラ】イギリス人ネイティブスピーカーによる朗読(英語字幕付き)でウォーミングアップ!久しぶりに臨場感あふれる生?の英語に触れ【海外の反応】英国紙が「日本にはこんな美しいところが!」と感動&英語フレーズ今日のフレーズはAlwayswantedto~私はサマセット・モームの自叙伝か何かが高校三年生の英語教科書に載っていたのを覚えています。IwantedIalwayswan
このまえ読んでいた小説です「英国諜報員アシェンデン」サマセット・モーム著実体験に基づくフィクションのスパイ小説…ってかっこよすぎだな!モームが戦時中にイギリスの諜報員をしていたことを知らなかったので、この小説をみつけたとき何かの冗談か別の人なのかと思ったのですが、本当みたいです。英国諜報員アシェンデン(新潮文庫)Amazon(アマゾン)8〜3,996円世界中を飛び回って、小説の材料になりそうなエピソードを集めて回りながらスパイの仕事もする作家。頭が良くて冷静でユーモアがあ
こんにちは。甕孝子です。見つけていただいて、ありがとうございます。今月の名言から学ぶ過ごし方は、サマセット・モームさんの「人生とは面白いものです。何か一つを手放したらそれよりずっといいものがやってくるものです」を選びました。人は、一度手にしたものはなかなか手放せなかったりしますよね。それが本当は今必要がないと思うものでもです。私がそうです💦もう使わなくなったものや今必要のない過去の感情や習慣、固定観念見直したい人間関係などもですね。でも、断捨離するように
このまえ読んでいた本です「女ごころ」W・サマセット・モーム著モームは今年本当にはまっていて、全部読みたいです。女ごころ(ちくま文庫)Amazon(アマゾン)103〜4,009円この小説は女性が主人公でサスペンスっぽくて本当に面白かった!まだ若い未亡人が、かなり年上の高官からプロポーズされていて、返事を保留した間の3日間の間に2人の男が現れる…という話です。そう書いたら女性がモテる話みたいだけど、本当に大変な目にあうの。シニカルなんだけどあたたかくて、最後にあんな粋な終わり方
このまえ読んでいた本です「ジゴロとジゴレット」サマセット・モーム著最近ハマっている作家、モームの短編集。どれもびっくりするくらい面白かったです。ジゴロとジゴレット:モーム傑作選(新潮文庫)Amazon(アマゾン)50〜2,800円皮肉でどんな人にも裏があって、純粋ではなくて、ずるくて醜く描かれがちで、でもなんだかんだでいい面がそれを覆していて希望がある。ジゴロとジゴレットの話でさえ、もう若くなくてお金がなくてギリギリなカップルの話なのに、ロマンチックで女性の弱さと強さがみえ
ユーモアを持ちなさい。そうすれば、人間の矛盾性を楽しむことができるようになります。(医師、小説家サマセット・モーム)【ラッキーな干支】うし、たつ、へびうま、さる【するならこの日】取り壊し【しないほうがいいこと】醸造●春肌へ”ピンッ!”。【レピーク】“即効×持続”リアルスキンケアクリーム-アジアンコスメオンラインwww.asian-cosme.asia5,800円商品を見る●美髪はコーミングから。このクシかなり違います!ラッキ
劇団キンダースペースレパートリーシアターVol.47「手紙」の配信は、3月8日までです。https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=60225&[視聴券販売期間]3月8日(月)10:59まで[配信期間]3月8日(月)13:59まで是非、この機会にご覧ください。
こんにちは、たーぼーです。いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。🍎🌸🍎🌸🍎🌸今日は「こどもの不機嫌」はお休みし、「子育てに心配はいらない」について書いてみますね。最近、ベビーシッターの仕事でお会いした妊婦さんや経産婦さんの中に、「毎日不安を感じる」という方が何人かいました。妊娠中に不安を感じるのは当然です。まもなく出産という、大仕事を体験しなければならず、出産それじたいを、苦しいだろうな・・と予想しても不安になるし、その後の子育てが大変だろうな
このまえ読んだ小説です「月と六ペンス」サマセット・モーム著ロンドン、パリ、タヒチを舞台にした小説です。同じタイミングで読んでいた「たゆたえども沈まず」と同じで画家についての話ですが、これはイギリスの小説。月と六ペンス(新潮文庫)Amazon(アマゾン)170〜3,920円最初は妻と子供を捨てて突然出て行った、ひどいモラハラ男の話から始まります。でもその男がパリに渡ってひとりで画家を目指していて…ひどい男に違いないのですが、無骨でロマンチックでセクシーな話でした。小説ならね
20世紀の終わりごろ、初めてペナンを訪れたとき、改装前のE&Oに泊まった。気位だけはやたらに高い落ちぶれた貴婦人そのままだったけど、その後、世紀末の大改装で奇跡的に甦ったようだった。でもやっぱり、ぶらっと入ってコーヒー飲んでいると、サマセット・モームの時代に思いは飛んで行った。Eastern&OrientalHotel.シンガポールのラッフルズ・ホテルと並んでアジアを代表するコロニアル・ホテル。創業は1885年。1995年から営業を休止し、全面改装後の2001年
冬至の今日。1年も終盤ですね。することがいっぱい、という方も多いのでは。(お気に入りのリース^^)サマセット・モーム「月と6ペンス」より「毎日自分の嫌いなことを2つすることは魂のためにはよい」・・・・・・・・・。単純な入力作業。年賀状。風呂掃除。食器洗い。引っ越しの荷ほどき。メールの返信。モームさん、2つですよね。今日はもう寝てもよいでしょうか・・・(白目、なお昼寝中)嫌なのに、それでもすることは自分にとって大切なことを選んでいるのでしょう
村上春樹が読みたいが、再燃し、鼠三部作を読んでいた私。そこへ夫がこんな一言。「また村上春樹、読むんだったらこれ読んだ方がいい。」某日本人作家の某小説を薦められました。「あっ、これ…結構最近発売したばかりの本だよね?夫、読んだの?」「読んでない。」。。。芥川賞作家ですしその名はもちろん知っていましたが実は初めて読む作家さん。どんな内容だろうと読み始めたのですが…ダメだ~~~っ物語の筋書きも舞台設定も登
http://www.kinder-space.com/bekko/www/re47tegami/frame.html「手紙」サイトにご来場者のアンケート、snsやメールでいただいた感想、山田勝仁さんの劇評を掲載させていただきました。ご来場者のアンケートは本番中拝見しなかったので、改めて読むと、嬉しいのと面白いのと…………。ありがとうございます。
昨日は劇団キンダースペースの『手紙』の千秋楽を観に行って参りました!!今回も面白かったー!!ただ、今回の舞台は何だかいつもと違う感じにみえたので何故だろうと考えてみたところ自分なりの答えに行き着きまして…それは『舞台』を観ているというよりか『映画』を観ている感覚になってました何故『映画』を観ている感覚だったのか…きっと今回はキンダーには珍しく転換が多くシーンが切り替わることが多かったのが原因かと…しかし、その転換もブル転でセットチェンジだけではなく役者の行動も見えていたので転換が多く
地元川口にあるこの劇団とは古いつきあいになっています。このコロナ禍最中での公演はさぞ気苦労があったものと思います。お疲れ様でした。芝居は、ベテランと若手がいい感じて絡んで絶妙でしたw今回一番のインパクトは、古木杏子による中国未亡人。和田啓によるテーマ音楽とともに出てきたときはその美しさに息をのみましたwwしかも、台詞が全部中国語w楊貴妃という人はたぶんこんな感じだったのではと思いますwストーリーはモームの作品には必ずオチがあるということで、最後でまたなにか展開を期待しつつ終わってし
「手紙」幕をおろしました。このような状況のなか、ご高覧いただけましたこと、またキャスト、スタッフ全員元気に芝居に専念できましたこと、ありがたく、皆様にお礼申し上げます。明日からはワークユニット公演に向けて再発進です。厳しい状況は続きますが、応援の声を背負い、気を付けながら進みます。有難うございましたm(__)m
こんにちは、ブラッド・ピットと同じ年の57歳、群馬の朗読家の宇野紳一です。2年前から、空いた時間に小説を読み始め、今ではますます小説にのめり込み、古典から現代のものまで、日本、海外問わず様々なジャンルの小説を読んでいます。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』田中西二郎訳(新潮文庫)を読了しました。サマセット・モームが選んだ世界十大小説にも選ばれるくらい、名作としての揺るぎない地位がある作品です。映画では何度もリメイクされていて、僕も映画でばっかり見ていて小説を読むのは初
キンダースペースのアトリエ公演、「手紙」原作、サマセットモーム。見慣れたアトリエ公演ながら、その緊張感と演技の肉薄感は随一と思われた。透明シートで仕切られてはいたが、アクトエリアと客席が一体化した不思議な空間!見えない奥行きと、気配としての広がり。まさに受け手の想像力を喚起させるコロナ禍ならではの、透明シートマジック?照明も装置もプラスαな効果を発揮して、贅沢な演劇体験が用意されていた。しかも、シート越しであっても至近距離で体感する、役者の気配、息遣い…特に主演の瀬田の熟成した存在感は圧
芸術の秋①ここから芸術の秋が続く。第一弾は劇団キンダースペースのアトリエ公演「手紙」。ワークショップでお世話になっている劇団だ。劇場に入るなり、なにかが起こることを予感させるワクワクする空間だった。サマセット・モームの「手紙」1時間45分というステージを一気に見せた。冒頭のシーンの演出は、長くキンダーを見ているが初めてかと思う。客席を瞬間に引き込む。ベテラン俳優陣の安定した演技に、若手の成長が加わり、深みのある舞台だった。そしてマレーシア、シンガポールといったアジアを感じさ