ブログ記事126件
sideN俺を避け続けるリーダーに、最初の方は少しお互い冷静になるためだと言い聞かせることが出来た。時間がたてば俺の言ったこと理解してくれるかも、なんて。甘かった。リーダーはとことん俺を避け続け、連絡もとれなくて。俺はリーダーの事が大切で、リーダーしかいらなくて、だから物わかりいい俺を演じてるのに。俺以外見ないで。やたらと触れたりしないで。そんな笑顔を他の人に見せないで。ずっと俺だけを抱いていて。そんなのリーダー、、嫌いでしょ?束縛染みたのはリーダー嫌だもんね。俺だって
sideO仕方ないってなんだよっ!なんでニノが責任を感じる必要があんの?愛し合うことは一人じゃ出来ない。上手く事を進めてあげられない俺にだって責任はあるはずだ。なのに、ニノは俺を責めるどころか浮気自体を黙認してる。それ、何?愛なの?俺を本当に愛してくれてるなら、泣いてわめき散らして怒鳴り付けてほしかった。一度の過ちを隠しておけなくて素直に話した俺がバカみたいだ。あれから俺はニノと連絡を取らなくなった。というより、俺が避けてる感じ。正直、どうすればいいのかわからず、解決へ
N俺の腕の中で泣き崩れて、それでも自分のしてきた過ちに気付いたリーダーが必死に俺に縋りついて謝ってくる。俺の事を愛してるって言ってくれてたリーダーは、俺の事を見てはくれなかった。今思えば、俺を好きだって想いに翻弄されてただけなのかもしれない。俺を好きだってことで頭をいっぱいにしてしまい、周りを見る余裕も俺への配慮も自分自身に問うこともしなかった。見えないウイルスのように日を追う毎に増殖していく。俺が初めを間違えたばっかりに。ここまで追い詰めさせたのは俺。リーダーにやっと俺の言葉で
sideN家でゲームをしていたらリーダーから電話がかかってきた。何となく沈んだ声だったけど、来てくれることが嬉しい。それに今日は恥ずかしかったけど薬局でローションを買ってきたんだ。いつも上手くいかなくてリーダーには我慢ばかりさせちゃって。あんまり素直に言えないけど大好きだから。ずっと好きだったリーダーと、これからも一緒にいたいから。こんなの買うくらいどうってことない。ずっと二人でいたいから、、二人で気持ちよくなりたい。だけど、、、「ニノ、、、ごめん、、、俺、昨日浮気しちゃっ
O俺を抱き締めてくれたニノから伝わる温もり。初めて俺からじゃなくニノから抱き締めてくれた。さとしと呼んでくれた。俺の想いに、、、けりをつけた。「かずっ、、かず、、、ごめ、、、ごめんなっ、、」振られようが何されようが俺がニノを好きだって想いは消えない。出来ることならこのままニノを連れ去ってどっかに閉じ込めてしまいたいけど、、そうすることで傷付き、悲しむのはニノだから。俺の大切なニノだから。俺に残された道は、ニノの想いを受け止めて新たな道に進むしかない。「今までっ、、ホント、ご
sideO「あっ、、ぃ、、ちょ、、まって、、」「はぁ、、ムリ?」「、、、ん、、ごめ、ん」ニノと付き合うようになって、初めは手を繋いだりキスをしたり、それだけで満足してた。でもそのキスが深くなればなるほど、ニノをもっと欲しくなって。欲しいって。素直に伝えたら、ニノが真っ赤になって小さく頷いてくれた。二人とも初めての事で手探りで事を進めていき、とりあえずは結ばれた。でもそこに快感なんてなくて、繋がったことの喜びだけ。その後も何度か肌を重ねたけど、負担になるのはニノばかり。俺は
N「、、何してるの?」ビクッと動いた背中。その背中に近付いて肩に触れるとヒヤリと冷たかった。「いつからいたの。」抱き締めようともう片方の肩に手をおいたらリーダーが振り向いて俺の手を振り払った。「リーダー」「もう、、、無理するな。」泣いたみたいな、、真っ赤な目で俺を見たリーダー。初めて見る顔。「俺のせいでニノは倒れたんだ。、、、俺の事、、好きじゃないのに無理するから、、」「え、」「俺がいなくなれば、、、ニノは自由に、なれるよ。」なんだよ、いなくなるって。そう言ったリーダ
N「、、ん」「ニノ?気付いた?」ぼんやりとした頭、ゆっくり開けた瞳に相葉さんが映る。「ニノ」翔さんと潤くんも心配そうに覗いてる。「俺、、」「貧血だって。倒れたんだよ。心配掛けんなよな。」潤くんが俺の頭をそっと撫でる。相葉さんも翔さんも安心した顔になったけど、、もう1人いるはずの人が見えない。俺の事、、愛してくれてる人。「リーダー、、リーダーは?」3人の顔が曇っていく。「ねぇ、、リーダーは?」何かあったのかな。「ニノ、リーダーは後で来るから。今は休んで。」作り笑い
O「、、ニノに、、ニノに会わせて、、」「今点滴で眠ってる。起きたら連絡するから帰って。」「相葉くん、、」「相葉ちゃん、、お願い、、会いたいんだ。」「帰れ!!」いつも傍にいた相葉ちゃん。子供の時からニノと一緒に切磋琢磨してきた相葉ちゃんはニノの性格も全部知ってる。すぐ我慢してしまうとこも。天の邪鬼な性格も。甘えん坊なとこも。俺との事をニノからは聞いてないはずだけど、きっと俺たち二人を見てて相葉ちゃんはずっとニノの事を気にかけてたんだ。俺が気付きたくなかった、、、嘘の笑顔も。
O撮影現場に向かう途中、マネージャーに連絡が入った。ニノが倒れた、と。詳しいことはわからないと言われ妙な胸騒ぎを覚える。すぐに行けって言いたかったけど、撮影をすっぽかすわけにもいかずなるべく巻きで巻きで頑張って終わらせた。マネージャーに飛ばしてもらって教えられた病院へ行くと、メンバー3人が病室前の椅子に座っていて、俺を見るなり相葉ちゃんが立ち上がって俺に近づいてくる。「相葉ちゃん、ニノは!」倒れた理由もわからず、ただここに来るまで不安だったため俺も相葉ちゃんに駆け寄った。「来るな
Nそれからはずっと、ずっと傍にいた。仕事が終われば、休みが合えば。ずっと、リーダーと寄り添っていた。リーダーはいつも笑ってて幸せそうで、時に俺を抱き、時にただ抱き締め合うだけで眠って。リーダーにとって幸せの日々が続いてた。俺は、、、心にある違和感を何とか消そうと毎日必死だった。リーダーが好き。リーダーを愛してる。それは呪文のように、いつも繰り返し心で唱えてた。「ニノ、、ちゃんとご飯食べてる?」「え?」今日は相葉さんと二人の撮影。楽屋でただ、ぼぉーっとする俺に相葉さんが
N「リーダーっ、、やっ、、ぁ、」「かず、、はぁ、、かずっ、」こんな風に優しく愛してくれるリーダー。俺を守るように抱き込んで眠るリーダーを見つめ、視界がぼやけ始める。彼女が好きだった。彼女と幸せになりたかった。でも、リーダーは彼女の本性を見抜いて俺を守ってくれた。本当なら写真に撮られていたのは俺のはずだったんだろう。それでも、良かったのに、、。だけど、リーダーは俺だけじゃなくてメンバーも守ったんだよね。その優しさは本物でしょ?信じていいんだよね。こんなにも、、こんなにも
O仕事が終わって事務所に寄った。幸い撮られたのはさっき見た数枚で、俺は全部話した。ニノを狙ってたことも、写真を撮られるように仕向けたのもきっと彼女のせいだと。体の関係は一切ない。彼女が二度とニノや俺、メンバーに近付かないようにしてくれるなら二度と会わない、と約束した。俺は自分のメンバーを守りたかったんだって嘯いた。本当にニノを盗られたくなかった。それが本心。事務所を出て、俺はニノのマンションに行った。「リーダー、、ごめん。俺、今日疲れてて、、。」ニノは俺と目を合わせようとしな
N「今回はここで揉み消すことが出来た。お前らもよく聞いとけ!遊ぶのは構わない。付き合うのも。ただ自分たちがアイドルって事を自覚しろ!撮られることはもっての他だ。大野、後で事務所に来い。説明してもらう。」「了解。」すました返事をするリーダーに沸々と怒りが湧く。握った拳が揺れ、経験したことのない感情が俺をおかしくさせる。「ニノ?」そんな俺の異変にいち早く気付いた相葉さんが俺の拳を握った。「、、リーダー」「ん?」「、、どういうこと?」握られた拳から相葉さんの温もりが伝わって少しだけ
Nリーダーが楽屋に来る前に、俺は彼女にメールした。(最近連絡くれないね。忙しいのかな?)テレビじゃ散々、自分を自由にしてくる人がいいとかメールはあんまり返信しないとかそんな風に言ってるけど、実際やっぱり気になったり好きになったりする子が出来れば俺だって普通の男。会いたいし、触れたいし、連絡をとっていたい。けど、その子からの返信はなくリーダーがやって来て彼女に似た香りを纏って俺に愛を囁く。リーダー、、ごめんね。俺はきっと、貴方の愛を受けとることは出来ないんだよ。拒まなきゃ、断らなき
O「、、リーダー、、香水、、つけてる?」いつものようにニノの隣に座ったら、そんな事を聞かれて。「いや?つーか、俺最近つけねぇし。」「、、そう、だよね。、、ごめんね。」俺と目を合わせることなくニノはゲームを再開した。ニノは、、俺の今の臭い、わかるんだな。ここに来る前に、彼女と一緒だった。俺の家で。前の日に俺の家で酒飲んで、ヤル気満々のあの女にキスだけ贈って俺は寝たふりしてそのまま朝を迎えた。出来なかった事が悔しかったのか次に会う日をしきりに聞いてきたから連絡すると囁いて帰り際、
N最近気になる子がいる。自分達の番組で共演してから何かと色んな番組で一緒になることが多くなって。屈託なく笑うその子に少しずつ惹かれてる自分がいることに気付いた。収録が終わってからその子と番号の交換をした。その子は嬉しそうに、、恥ずかしそうに俺に教えてくれて。そんな可愛い素振りが、ここのところ疲れていた心に温かく染み渡って自然と俺も笑みがこぼれた。リーダーとのこと。本当にどうにかしなきゃいけないのに。あの人は俺のことよくわかってるんだろう。離れていきそうな俺にあの人は何の躊躇い
Oニノのスマホから見えた女の名前は俺も、見覚えがある。ていうより、確か俺も番号交換したんだ。だからアドレスには入ってるはず。一度も連絡したことないけど。俺も前に番組で共演したことがあって、打ち上げのときにその子に交換してくれと頼まれた。興味もなかった俺は社交辞令として交換したんだけど。こんなところで役立つなんて。「あ、もしもし。大野です。突然ですいません、、なかなか勇気でなくて、、、よかったら近いうちにご飯とか行きませんか?」ニノ。やっぱりお前は俺じゃなきゃダメだ。「はい。
O楽屋にいても、スタジオでも俺はいつもニノの傍にいた。隣にいられないときでも近くには極力いるように。なんでって?ニノを他のやつから守るため。ニノは急に可愛い素振りするからそれにヤられるヤツ多いんだよ。翔くんから聞いた話だけど、ちょっと前翔くんと二人の撮影のときにカメラに向けて笑顔を送るニノがそのカメラマンに撮影が終わったあと迫られたって言ってた。人気のない死角スペースに連れられて。たまたまそんな後ろ姿を見てた翔くんがおかしいと思ってついてったらニノの頬に手を添えてたって。ニノは
Oセットチェンジのちょっとした休憩、ニノと相葉ちゃんが楽しそうになにかを話して笑ってるのが見えた。そんな光景をみながら、微かに俺の手がピクリと動く。相葉ちゃんがニノの肩に腕を回した。雑談のなかのたった一コマ。流れるように相葉ちゃんの肩に頭を乗せ笑うニノ。いつの間にか松潤も翔くんも会話に交ざってる。「さとしくん!」こっちにおいで、と言わんばかりに翔くんが手招きした。皆が俺を見て、輪の中にいれようとしてくれる。優しい人たちだから、一人でもかけるのを嫌う。みんなの笑顔が嬉しいけれ
「雨かぁ。」「、、、」「雨降ってんなぁ。」「、、、」「雨、」「わかったって!」ざぁざぁ音をたてて降る雨に、リーダーの何度目かもわからないため息と愚痴にいい加減ウンザリする。何を言ったって止まらないのはわかってるからシカトを決め込んだのに、俺の反応が無ければ無いほどリーダーは悪化の一途を辿る。夢中になってやってたゲームも気が削がれるよ。「来週またオフがあるんだろ?その時に行きゃいいじゃん。」「、、来週はお前と一緒にいるって約束した。」来週、、も。だろ?「、、いいよ。行って
N俺、最初で間違っちゃったんだ。本当はリーダーの想いがわかったときにちゃんと突き放して、断らなきゃいけなかったんだ。尊敬してたし大好きだけど、俺とリーダーの想いは明らかに違っていたのに。切羽詰まった真剣な顔で俺を好きだって言ってくれたリーダーを、目を真っ赤にして俺に縋るリーダーを突き放すことができなくて。戸惑う俺をリーダーは抱き締めて、押し倒して欲望のままに俺を貫いた。好きだって、愛してるんだって、触れるその手は温かくて。何をされるのかわかってたのに拒みきれなかった俺だから。リー
Oside桜が咲かなくても俺の中には咲き誇ったあの季節が今でも色褪せず残ってるよ。仕事が終わって楽屋を出れば俺の前を歩く、いつもの背中があった。「ニノ。」声を掛ければ、あの頃よりも大人になった顔で俺に振り返る。「大野さん。今終わり?」「そ。ニノは?」「俺もこれで終わりですよ。」同じ時間に終わった俺たち。二人で、飯でも行きたいな。なんて、、絶対言葉にしないことを頭で考えながら吐き出す言葉は全く違うこと。「早く帰んないと。久々だから今日、待ってんだよ。」「へぇ。私もですよ。
O好きって想いは俺をダメにする。誰かに笑いかける。ゲストに寄り添うように近いとき。隣にいる俺じゃなく反対の俳優さんとコソコソ話す。俺を黒くする。ニノのその行動、仕草、全部。俺がいるのに。ここにいるのに。いつも俺にちょっかいだしてんだろ。なんで来て欲しいときに来ない。こんなに、こんなに俺はお前を愛してるのに。俺の心を受け入れてくれないニノにイライラする。同時に。ニノに近付くヤツが憎くなる。ニノは、、、そんな俺に気づいてるんだろ?ニノの俺を見る目、、時々怖がってるよ
「おはよう。」「おはよっ」次の日、かずと一緒に現場入り。迷惑をかけたメンバーに謝るため少し早めにやって来た。3人も俺たちの事が気がかりで早めに来ていてくれてた。「二人一緒ってことは、、」翔くんの言葉に俺は頭を下げた。「ご迷惑おかけしましたっ!」深々下げて謝る。隣のかずは、まったく、、と言いたげにため息をついてる。「何で記憶無くしたの?」頭をあげたら潤がかっこよくコーヒーを飲みながら聞いてきた。なんか恥ずかしい俺は、、何て言っていいかわからなくて口ごもる。「知り合いに貰っ
また今年もこの季節がきたんだな。「開花したって~、桜。」楽屋に入るなり相葉さんの声が室内に響き渡る。「おはよう、相葉くん。気温は安定しないけど、もう春なんだな。」新聞を読みながらそう言った翔さんに、忘れてたって顔をした相葉さんはおはようって言った。「ニノ、おはよう。」「おはよう。」「桜見た?」「俺がそんな情緒ある事すると思う?」「思わない。車で走ったときに見えたかなぁって思ってさ。」「満開にでもならないとわかんねぇよ。」他愛もない会話のなか、俺は記憶の糸を辿っていく。桜が
記憶を取り戻したあと、俺たちは久々に燃え上がった。喧嘩のあとの仲直りHって燃えるって言うでしょ?確かにその通りで。かずのやつ、俺に縋りついてもっとって言ってくれるし前ならほとんど言ってくれなかった愛してるもすげぇいっぱい言ってくれたから。俺自身嬉しくて、求められるままガッツいて突き上げてしまった。(さとし、、だめぇ、、やぁぁっ、、)飛ぶ前のかずのあの声。思い出すだけで俺のものがまた元気になりそうだ。飛んで意識のないかずをベッドに寝かせ、俺はキッチンにやって来た。記
運命人、如何だったでしょうか?いやぁ、、軽い気持ちで始めた運命人。某動画サイトで私の好きなBL映画とBLマンガのコラボした動画の歌のタイトルが運命人でした。なんとなくフレーズだけでインスピレーションを受け、軽い気持ちで書いた運命人。このお話でかなりアメンバーさんが増えました。続きが気になるっ、とか。このお話私のストライクゾーンです、とか。そんなに気に入ってもらえて嬉しい反面、途中もラストも固めていなかった浅はかな自分を殴りたくなった中盤。乗り越えられて良かったラストはありきたり
「さとしー、これこっちに置いていいの?」「いいよ。なぁ、昼飯食おう。」それからかずはすぐに俺の家にやって来た。俺はすぐに二人で暮らせる場所を探して、1ヶ月ほど前の家で暮らし、今は新しい二人の新居で荷ほどきをしている真っ最中。「かず。」「ありがと。」コンビニのおにぎりとペットボトルのお茶を渡しかずの隣に座る。晴れた日の昼下がり。陽当たりのいい部屋は太陽が燦々と入り込み、明るくて心地いい。無言の食事も悪くなくて。隣のかずはお茶を飲んで、口の端からお茶がタラリ。喉元を通りすぎてい
やっと全部の記憶を取り戻して俺はかずを抱き締めた。今まで本当に辛かったよな。そんな言葉だけじゃ足りないほど。喧嘩しただけでも辛いのに、仲直りもないままに勝手に俺が訳わかんなくなって、恋人じゃないって離れていっちゃったり。そんなかずの心、どれ程傷ついたのか。傷をつけた俺がちゃんと癒してあげられるかはわかんないけど、、もう二度と、離したくない。「、、か、、バカ、バカっ!バカヤロウ!!何なんだよ!俺のこと忘れたり、急に思い出したり!どれだけっ、、俺が、ツラくて、、寂しかったか、、、」「ん