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「ヌナはさ……僕が芸能人だって知って友達辞めようと思ったんだよね?きっと…」彼はたぶん私の最近の言動を見てそう勘づいたのだろう。「うん…………。ごめん…なさい……。怖かった…から……」「……怖い?」「芸能界って未知の世界だし……今の平凡な生活が幸せ……だから……」「そっか………………そうだよね……」彼はトーンを下げてそう呟いたからなんか傷つけてしまったかなと焦った。「なんかごめんなさい………。傷つけた……よね…」彼が悪い訳ではないのになんか申し訳ないなと謝ると
「そうだったんだ……」一連の話での彼の表情は嘘をついているとは思えないような感じだったからきっと本心なのだろう。やっぱり彼は悪い人じゃなかったんだなって安心したし彼に対する恐怖心は消えていた。「僕は……芸能人っていう肩書きなしでなってくれる友達が欲しかった…。みんなもう……僕を芸能人っていう目で見て一人の人間として見てくれないから……。僕だって普通の人間なのに……だからなんか……すごく息苦しくて……。メンバーには本音で話せるけどみんな疲れてるから躊躇うこともあっ
こんにちはユナです。お寄りくださり、ありがとうございます。JIMIN、美しすぎるビジュアル「BTS(防弾少年団)」JIMINが魅力的なビジュアルでSNSを熱くした。「BTS(防弾少年団)」は22日午前0時、公式インスタグラムやTwitter経由でシングルアルバム「Butter」のメンバー別ビジュアルコンテンツを公開した。その中で前髪を上げたブラックヘアのJIMINは高級ブランドサンローランのジャケットを着用して、強烈なレッドペンダントのポ
「ヌナは………僕のこと知らなかったけど…笑顔で………優しく声を掛けてくれたから……。僕はすごい無愛想にしてたはずなのにね。それが僕にはすごく嬉しかったんだ……」私はそれを聞いてえっと思った。そんなこと…………?って……。「ヌナはすごく暖かい人だろうなって直感的に思った。仲良くなってみて……思った通り…優しくて……話をしててもすごく楽しくて……。そうやって芸能人扱いしないで普通の人間として接してくれることが僕にとってはすごく貴重で……嬉しかった……」私は驚いて思わ
「影響って?」彼は事の重大さを本当に分かってないのかな……彼のとぼけたような発言に少しイラっとした。「写真撮られたりあることないこと言われたり……芸能界ってそういうこととにかく多いじゃないですか……」私が少し呆れてそう言うと彼は一瞬黙ったけどマグカップを取って一口飲みコップを置いて、私の方を向いた。「ヌナ。僕あの時さ……なんでヌナにお友達になりたいって声を掛けたと思う?」彼は穏やかな表情だった。彼の問いはまさに私が気になっていたこと。なんで?とずっと一人で自
「ただ………もし僕が本当のこと言ったらさ……距離が生まれるだろうなって思ったから……。ヌナには……普通の友達として接して欲しかったんだ…」理由をそう話す彼に私は驚いていた。でも表情からしてどうやら本当のようで……本当にそう考えてたんだとしたらなんか……責めるように言ってしまったことは悪かったなと思った。「………………………なんかごめん………」「ヌナが謝らないでよ。嘘をついたことは悪いことだから……」「でも………ジミンくんは私を気遣ってくれてた……のに…」そう言
「隠し続けるつもりはなかった。……いずれバレるとは思ってたし……」彼は私をチラッと見て伺うようにそう言った。「でもじゃあなんで………私に嘘ついてたじゃん……」「それは……………ごめんなさい……」私は思わず溜め息をつく。あぁ……なんかこれじゃ私が虐めてるみたいになってる……。でも「知らない人がおかしいんだろうけどなんで言わなかったの?本当のことを。知らない私が面白かった?」ショックだったからまた嫌味に言ってしまった。そしたら彼は慌てて「違うよ!そういう風に思って
でも部屋に人を入れたのは家族以外初めてだったから自分の部屋なのに妙に緊張した。「……………何を見て知ったの?」彼にお茶を出してソファの彼から少し離れた位置に座ると彼はそう問い掛けてきた。「テレビ。普段見ないんだけど買い物してる時に偶然見かけて……」そう言ったら一瞬沈黙になった。彼をチラッと見ると彼は下を向いていた。彼は何を考えているんだろう……彼が今何を考えているかは全く想像も出来なかった。
部屋の中に入ると彼をソファに案内する。まさかこんな展開になるなんて……。「入れてくれてありがと」彼はソファに座りキョロキョロと部屋を見回していた。「掃除してないからあんま見ないで…」「あ……ごめん……。でも良い部屋だな~と思って…」私の部屋は決して女の子らしいという感じじゃないけどナチュラルで落ち着いた雰囲気の部屋にしていて私のお気に入りの空間。だから彼に褒められたのは素直に嬉しかった。「ありがと…」
でも彼は引き下がらずにすぐ「大丈夫だから」根拠もなくそう言ってくるから困る。どうしよう……と戸惑っていると「ヌナとこのままここでバイバイなんて僕出来ないよ……」彼は悲しそうにそう言った。彼の立場上周囲に誰かいないかとかすごく不安になって気になってしまうけど確かにこのままだとお互いにずっとスッキリしないままでいなきゃいけない気がした。今日が最後………私は周囲をキョロキョロと確認すると小さく溜め息をついて「………少しだけ」鍵を開けた。
「やっぱり……そうだったんだ……。嘘ついてたんだね」知らない私が悪いんだけど良い関係になれるかもって期待してた分突き落とされたことが悔しくて少しだけ嫌味に言った。そしたら彼は「ねぇ………少し中で話さない?」私の部屋を指差してそう言ってきた。この人は一体何を考えてるんだろう……人気アイドルがこんな一般人のアパートに入るなんて……そう思ったから「見られたらまずいから……」彼の提案は断った。
「この前もご飯行ったりしたのに?」そう問い掛けてくる彼に私はチラッと目を向けて呟く。「ジミンくん……本当は……私といれるような人じゃないでしょ……」私の言葉を聞いて彼は少し目を見開いた。「……………どういうこと…?」彼は私に一歩近づいてそう問い掛けてきた。「………人気アイドルなんでしょ?練習生なんかじゃなくて…」それを聞いて彼は一瞬私の目を見て反らし下唇を巻き込むように口に含んで下を向いた。やっぱり私の見解は当たっていたみたいで彼の反応を見て確信に変わった。
そう呟いて恐る恐る彼に目を向けると薄暗い中でも分かるくらい怒った表情で私をじっと見ていた。「なんで無視すんの?ただ無視されるこっちの身にもなってよ…」彼の言うことは何ら間違っていない。その通りだ。気分が悪くなるのも当然だ。私は周りを少し確認して彼に目を向けた。「………私なんかと話して大丈夫なの?人に見られちゃまずいはずなのにこんな所まで来てさ…」小さい声でそう呟くと彼は少し怪訝な表情を見せた。
ジミンくん……帰ってなかったんだ……あれからずっと待ってたのかな…………。かなり動揺してたけどだからといってどうしようもなくてただひたすら早く家に着くことを願って歩いてたけど足音から彼が私の後ろを着いて来てるのが分かってすごい焦った。バス停からアパートまでそんなに遠くないからすぐに着いてタタタと階段を駆け上がって部屋の前まで行くと鍵を鍵穴に刺して急いで開けようとした。でもずっと後ろをついてきた彼が私の横に来てドアを強く押さえてくるからドアを開けることは叶わなかった
少しだけ残業をした後仕事が終わってバス停に着くと頭の中は罪悪感で一杯で思わず深いため息が出た。でも絶ち切った方がお互いの為だから乗り越えなきゃいけない……これで良いんだ……。そう言い聞かせて少し夜風で肌寒い中ぼーっとバスを待った。バスに乗り最寄りのバス停で降りてとぼとぼと歩き出すと背後から足音と共に「□□ヌナ」という声が聞こえた。そんな呼び方をする人は一人しかいないからビクッとして一瞬だけ立ち止まったけど振り返るのも怖くて変にドキドキしながらも気づかない
私は試食用のチョコの準備に集中するように手元に目を向けて彼は視界に入らないようにした。「なんか最近ヌナ冷たい……。僕なんかした?」ジミンくんはそう言って私を覗き込もうとしてきたけど私は顔を反らして「ごめん今仕事中だから……」そう言った。そして丁度良くお客さんがお菓子コーナーに入ってきてくれたから助かった……と思いながらお客さんに声を掛けてそのうちジミンくんは去って行ったから難は逃れた。でもジミンくんは悪い人じゃないのに私は何やってんだろう……ってそんな罪悪感
その日は突然ジミンくんが私の目の前に現れた。私は接客に夢中で彼が隣に来ていたことにすぐには気づかなかったから接客が終わって振り返って彼がいた時はびっくりし過ぎて心臓が止まるかと思った。彼はカゴに沢山チョコを入れてニコニコと微笑みながら話し掛けてくる。「ヌナ今日も頑張ってるね~お疲れ様~」私は彼にどんな顔を向けたら良いか分からないし変にドキドキしてる感じで……苦笑いに似たような気遣いの微妙な笑みを浮かべるのが精一杯で「………」何も言葉を返すことが出来なかった。
世の中どうしてこうも上手くいかないもんだろうか……そんな溜め息をついて私はテレビを消した。明日から切り替えよう……。ジミンくんとのLINEは通知がならないように設定して気分を変えようと好きな音楽をかけて夕飯の準備とか普段通りの生活に戻った。それから2日。偶然にも仕事が忙しかったから色々忘れられて良かったんだけどまぁそんな時に限って皮肉なことに忘れかけてたことを思い出すようなことが起きてしまうのだからホント嫌になるよね……。
私はこの番組で彼の本当の姿を見て1つ決意をしていた。彼は芸能人しかも有名なアイドルと分かった今彼との関わりはもう終わりにしようということ。何を思って近づいてきたか分からない彼とこのまま友達でいるのは怖いし彼と居るのは幸せかもしれないけどリスクが大きすぎる……。まだ1回しか外で会ってないし今ならまだケリをつけることだって出来るはず。せっかくの出逢いがこんなに呆気なく終わることに悲しさを感じられずにはいられないけど短期的な幸せよりも先の長い幸せを願うべきだ……そう
彼の歌声は少し癖のあるハイトーンで会話をした時の優しくて柔らかい声と印象は違うけど色気があってそこにもすごく惹き込まれる。やっぱり私と会っていた時の彼とはまるで違うな……。ニコニコしてふにゃっとした愛くるしい表情を見せていた彼とは似ても似つかない……。このステージ上では私に見せていた表情や声は一切なくて本当に同一人物?とも思ってしまう。でも名前も同じ顔つきも身長も普通に話した時の声の感じもそっくりだし本人なんだともうほぼ確信してたけどどこか信じたくない自分がいた
仕事が終わって家に帰ると普段ほとんどつけることのないテレビをつけた。昨日見たサイトに今日방탄소년단がMCOUNTDOWNという番組に出るという情報が載ってたからなんか気になって……。番組が始まるとすぐに방탄소년단の出番になった。そのステージはライブ放送でトークよりもパフォーマンスメインのステージだった。ジミンくんはセンターで踊っていてキレが良くて本当にカッコ良かった。前までは男の人の化粧になんとなくの抵抗があったけどジミンくんは化粧をしていてもただ美しいと
結局そのまま返信せずにその日を終え翌日の仕事のお昼の時間。結局彼のことが頭から離れない私は昨夜に引き続き彼の活動についてずっと調べていた。来歴、これまでの実績、メンバー、近日の番組スケジュールなど……。そんな時、再び彼からLINEが来てビクッとする。同一人物なんだろうけどそんな人から連絡が来ること自体やっぱ変な感じだしなんか怖いし……。そうやって心配してくれる優しい彼に返さなきゃという気持ちもあるけど動揺がまだ収まってないから返す言葉が見当たらなくて今は厄介な存
変な時間に寝てしまったから今日はもう眠れなそうだな…と思いながらピカピカと通知で光っているケータイの画面をつけると通知はLINEで相手はジミンくんだった。正直、見る気分ではないけど……何回も来るから何かあったのかなと恐る恐るLINEを見てみた。本当は今だって収録とか色々忙しいんでしょ……?どうして私に嘘ついてそういう素振りを見せないの?私は段々イライラもしてきて彼に返す言葉が見つからず返すこともなく黙ってLINEを閉じた。
彼とももう会わないようにしようと心に決めたからLINEは見ることなく通知を待ち受け画面から消した。我ながら彼との夢のような出逢いは呆気なかった……。でもこれは後悔しない為。自分を守る為。そう言い聞かせてショックをかきけそうと布団に潜ってそしていつの間にか眠った。気づいた時には夜になっていてちょっとお腹空いたな……と体を起こす。
芸能人と友達というだけであらゆることに巻き込まれる可能性がある。知り合いだと知られれば連絡先を教えてとせがまれたり時には脅されたり恋人だと疑われれば知らない人から誹謗中傷を受け最悪の時には自殺に追い込まれることだってある……そういう側面を私は知っていた。練習生だからと思っていたけどこれだけ有名人となれば話は変わってくる。彼ともっと仲良くなりたかったけど……でも彼と会えばきっと私とのことを噂する人とか有りもしないことを言って傷つけてくる記者がいるだろう。平和なこの
私は無意識にそう呟いていた。ホントになんでジミンくんは正体を隠して私に近寄ってきたの…あなたのような有名人が……「私なんかに……連絡しないでよ……」普通は皆彼のことを知ってるのだろうし芸能人と友達になれるなんて飛び跳ねたいくらいに嬉しいことだろう。でも私はもし彼が芸能人だと最初から知っていたのなら友達にはならなかったと思う。なぜならこの穏やかな生活も芸能人自身の生活も報道……スキャンダルによって全てが狂わされる……テレビの報道でそれを嫌というほど見てきて
調べる指が止まらないままバスに乗って歩いて家にたどり着き買い物袋をドサッと床に置くとソファに身を預ける。この数ヵ月のことはやっぱり夢だったんだ……。こんな夢……見続けれる訳にはいかない……だからもう覚めて……。目を閉じてそう祈っていると手に持っているケータイからLINEの通知音が鳴ってビックリしてケータイを床に落とした。慌てて体を起こして拾い上げて待ち受けを見れば通知が『ジミン』と表記されていた。「なんで…………」
疑問符を沢山浮かべながらもこれまでの彼の行動を振り返っているとちょっと不思議だった言動も彼がアイドルだとすると腑に落ちる。ソウルで会いたがらなかったこと……レストランに行くまでにも挙動不審でどこか急いでいたこと……練習生の話を避けていたこと……"ヒョン"って言ってたのももしかしたらメンバーのことを言ってたのかな……。こんな有名な人を知らない世間知らずで馬鹿な私をきっと内心笑ってたよね。私と遊んだのはそれで面白がってただけ……?彼が私と知り合うことで得られるメリ
しかもかなり有名なアイドル……。妖艶に舞う君は美しくて………私には眩しすぎる………遠すぎる存在だった……。私はかなりのショックを受けて家路についた。どうして………じゃあどうして………そんな人が私なんかに近づいてきたの?どうして嘘ついたの……?目的は……?私はジミンくんの今までの行動の意図が全く分からなくて段々恐怖を感じ始めていた。
JIMIN……『本名はパク・ジミン』……………………。本名は知らなかったけど…調べれば次々に出てくる写真は違う人なのではと思うくらいのものが多いけど笑った顔の写真…目が細くなる感じが明らかに彼で……信じたくなかったけどこのアイドルはジミンくんなのだとほぼ確信していた。ジミンくん………もうアイドルだったんだ………。※イメージをしやすいように画像をお借りしています。