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着物収納部屋についてたくさんの反響をいただいております。着物を1枚ずつ板に乗せて収納するアイディアはワタクシ、それを可能とした構造設計は夫によるもの。毎日着物生活の経験から考えに考え抜いてつくったものなので、お褒めいただき嬉しいです♪それまでは、向かい合わせになっている桐箪笥から着物を取り出すという不便さで、出し入れによって着物がシワになったり、どこにあるのか探すのも手間だったり、またしまうのも億劫だったり…@@;着物生活をする上で、日々、畳んだりお手入れするスペースが必
「ふくら雀」は「福良雀」「福来雀」ともいい、縁起が良い吉祥模様竺仙の竹にふくら雀模様の綿コーマの浴衣にウージ染の半幅帯をコーディネート。雀は寒い季節に羽毛に空気を含んでふくらませるので、ふくら雀は冬の季語となっています。なので、寒い季節につかいたい模様だったのですが、雀の子もふくら雀♪この子たちの成長が日々の癒し顔つきがしっかりしてきた早朝と夕方に巡回するようにやってくる雀鷹のメスはじめて正面の撮影成功!どうやら雀を狙っているようで旋回中
寝間着、部屋着、外出着。1日3回ぐらい着替えると思いますが、着物生活でも同じです。たとう紙に入れて箪笥の中にしまってある着物は取り出したりしまったりが面倒…。取り出しやすいよう、しまいやすいよう、壁面3面を着物収納にした部屋をつくりました。着物を畳んだりお手入れしたりずらっと並べてコーディネートしたり畳みの部屋ならではの使い方です。棚柱にブラケットをさして着物を載せた板をおいても大丈夫なように、部屋の設計の段階から耐荷重計算をし、壁面に棚柱分の「柱
緊急事態宣言が解除になりました。とはいっても、まだコロナが収束したと言える状況ではありませんので、外出控えめ生活をつづけたいと思います。買物へでかけない=着物は買わない?いえいえ、今はオンラインショッピングが出来る時代。着物や帯は、反物で売られています。平面裁断でシルエットは定型です。後で自分サイズに仕立てるのですから、洋服のように試着しなくてもいいのです。じつは洋服よりもリモート販売に向いています。風合いや質感、色目は肉眼で確認しなければわかりませんが、
首都圏の緊急事態宣言が解除されます。アフターコロナというか…、コロナとの共存の生活のはじまりです。同調圧力と相互監視が根強くある「世間様」の中で穏やかに生きるには、着ているだけで目立ってしまう着物は向いていないと思います。着物を着ることが特別なことであると思っている人たちの中では致し方ないことでしょう。けれど、自分の人生です。無責任な人の意見に振り回されるのもまた無責任。着物は洋服と比べたら、決して簡単で便利なものではありませんが、染織品としての魅力を最大限に発揮で
野生の鳥たちに触ることはできないので、観ているだけ。こんな風に手乗りにはならないものよね…。この鳥は、エボシドリ。ベランダに、ツミ(雀鷹)がやってきました。最も小さい鷹、猛禽類です。早朝に現れた時は一瞬だったので、フクロウ?と思ったのですが…、夕刻に再びやってきたときはハッキリわかりました。鷹だ!!雀鷹だ!!!雀鷹の大きさは、ヒヨドリと同じくらい。かつては幻の鳥といわれていましたが、最近は都市部の公園での繁殖が確認されています。※雀鷹の写真は撮
初夏の陽気の5月に慣れすぎて…、今週は寒く感じました。山陰の倉吉で江戸時代末期から織られるようになった倉吉絣。厚手の木綿の絵絣です。七宝文様の倉吉絣に鴛鴦と花菖蒲の型絵染の帯をコーディネート。絵絣の柄合わせ、中々難しいのですが、お願いした希望通りにあがってきました♡素晴しい〜♪庭の紫陽花も色づきはじめました。そして今朝、久しぶりにオスのヒヨドリがやってきた〜♪ひとりぼっちじゃなかったのね。よかったよかった!
浴衣が心地良い初夏の陽気がつづいたと思っていたら、袷でちょうどいいくらいの寒の戻り…。「リラ冷え」ですね。結城紬に茜空にスズメが描かれた帯首都圏は緊急事態宣言がつづいています。籠城中の楽しみは、野鳥観察♪近くにスズメの巣もあるようで…、今はスズメの親子が盛んにやってきます。若くて経験値がないことを「クチバシが黄色い」と嘲る言葉がありますが…。鳥の子供はクチバシが黄色い!まじまじと親子をみて実感。三兄弟なのかな…。一昨日までは自分で餌
浴衣は夏だけのものじゃない。外出するときだけに着るものでもない。外出自粛の今、着物に慣れるためにも、浴衣生活おススメしています♪***綿100%の浴衣は、洗濯機で洗うこともできるし、アイロン入らずです。ただし、プレタといわれる仕立上がりの浴衣は、水通しされずに仕立てられていることがほとんどのようで、洗うと縮むことがあるそうです。長く大切に着ようと考えるなら、反物で購入しお仕立て前に限界まで水通ししてくれる呉服屋さんでの購入をおススメします。水通しをしてか
婦人画報デジタルの連載が20回目を迎えました♪ブログではバラバラとお見せしている日々のコーディネートですが、婦人画報の連載では、季節だったり天気だったり、素材だったり技法だったり、色や文様など、テーマを決めてコーディネートのバリエーションをおみせするようにしています。今回は、有松絞りの技法のひとつである「雪花絞り」です。透け感が少ないので、初夏から初秋まで愛用しています。自宅で洗濯機で洗うことができるので、ホームウエアとしても大活躍。浴衣としての着こなし、着物として
桜の花が咲く頃から籠城生活がはじまりました。部屋に閉じこもっていても、季節は流れていきます。季節の花をコーデであらわす。紫は、花菖蒲の色であり、紫陽花の色。もうじき梅雨がやってきます。四角の板をつかった底辺染めの板締めの雪花絞りがあらわす模様は紫陽花の四片にもみえる。張正の木綿の雪花絞りの浴衣にウージ染めの半幅帯をコーディネート。nuggoの紫陽花の晴雨兼用傘スズメの親子♪スズメの雛は、飛べるようになったけれど、餌は口まで運んでもらっています
ここで油断しちゃいけない。コロナもぎっくり腰も…。気を引き締めて、籠城をつづけます。凹凸のシボのたっている有松絞りの浴衣、何年経っても着心地最高です。ネットに入れて洗濯機で洗っています。そして、ただ干しておくだけ。アイロン入らず。旅先や夏祭りでちょっと余所行きとして着ていたものは、家着となり、最終的には寝間着にしています。長い付き合いの中で降格していく、着尽くすことができます。注連縄文様の有松絞りの浴衣に西表島の前津雪絵の交織の六寸帯をコーディネート。
雨上がりの清々しい朝を迎えています。ぎっくり腰はだいぶ良くなりました♪お出掛けしたくなるような爽やかな空気ですが、外出自粛で籠城中。張正の有松絞りの木綿の雪花絞りを家着の木綿着物として着ています。サトウキビの染料で染められたウージ染めの半幅帯をコーディネート。nugooの露草に蛍の晴雨兼用傘籠城中でも窓辺にやってくる鳥で季節の変わり目を知る。巣ごもり仲間!?「いいね!」いただけると喜びます「きものカンタービレ♪」のFacebookページ「
5月16日は「旅の日」「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也」今日は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ出発した日なのだそう。***今年の2月中旬、京都から戻ってすぐに沖縄へと向かいました。この時はまだ、夏にはオリンピックが開催、という空気感で、自然と疫病は収束するだろうと思っていました…。自己管理を徹底していたとしても、自分には症状がでていなくても、例え陰性だったとしても、お出かけする限り、ウィルスを運んでしまう可能性がないとは言切れないのだ。このことを自覚
葵といったら、三つ葵のモデルでもあるハート形の葉が印象強いですが、釣り鐘のような小さな花を咲かせます。上賀茂神社の社家のひとつ、井関家の奥様が手づくりされている、葵の香飾り。「いいね!」いただけると喜びます「きものカンタービレ♪」のFacebookページ「きものカンタービレ♪」のInstagram「きものカンタービレ♪」のTwitterありがとうございます*:.。.o(≧▽≦)o.。.:*☆!!!
今日は葵祭です。葵祭は、天皇陛下の勅使の代役である近衛使代と随員が京都御所から下鴨神社と上賀茂神社へ御幣物と御祭文を奏上するための道のりの行列である「路頭の儀」と、実際の勅使である掌典職の掌典が祭文を奏上する「社頭の儀」があります。しかし今年の葵祭は、疫病の蔓延を防ぐために、路頭の儀は中止となりました。そして、斎王代も選ばれませんでした。社頭の儀のみ、関係者のみで執り行われます。***葵祭の起源は、飛鳥時代の欽明天皇のとき(「賀茂縁起」によると567年)に風雨
外出自粛で籠城中+ぎっくり腰で巣ごもり中。有松の張正の雪花絞り。雪花絞りの着物に雪花絞りの帯をコーディネート。長襦袢を着てなごや帯を合わせた着物としての着こなし。三角の板をつかった底辺染めの板締め絞りの雪花絞りの着物に、四角の板をつかった頂点染めの板締め絞りの雪花絞りに帯。昨年の夏、張正さんへいったときに実演でみせていただいた頂点染めと同じ柄。「いいね!」いただけると元気がでます「きものカンタービレ♪」のFacebookページ「きものカンタービレ
「浴衣と着物の違いは何でしょう?」とご質問いただきました。洋装が入ってくる前、「着物」は着るものの総称でした。ゆえに浴衣は着物の中の一つの形態です。どちらも13mの反物を8つに直線裁断した平面仕立てで形状は同じです。素材は、昔は浴衣は麻か木綿といわれましたが、絹紅梅のような例外もありますし、ポリエステルやセオαなどどちらにもつかわれる素材もあります。浴衣は撥衿、着物は広衿で仕立てられることが多いですが、これも好みがあります。ワタクシは厚手の木綿や紬は撥衿で仕立てます。
外出自粛で籠城中+ぎっくり腰で巣ごもり中今日の最高気温は30℃を超えそうです。湿度も高い。浴衣には半衿付で着物風に着ることもできるものと、浴衣本来の着方で素肌にサラッと着たほうが様になるものがあります。長板中形や注染の浴衣は衿なしで着てこそカッコイイと思う。竺仙の波に千鳥の長板中形に西表島の高市弥生の八重山ミンサー帯をコーディネート。長板中形の生地は厚地でしっかりしているので、ミンサー帯との相性も良し♡夏の意匠に多い「波に千鳥」ですが、千鳥は俳句では冬の季語
5月10日は「コットンの日」5(ご)10(ten)の語呂合わせだそうです。糸は、繊維を引き出して績んで繋ぐものと、引き出して紡ぐものがあります。木綿は、綿花から種を取り出して綿を弓で打って柔らかくほぐし篠巻きをつくり糸を引き出して紡ぎます。指で弓の弦を弾いて綿をほぐしていくと、どんどん綿あめのようになっていきます。空気を入れることで柔らかくなるのですが、まるで命を吹き込んでいるよう。この作業を知り、より、手紡ぎ木綿の魅力を知りました。綿の実から種を取り出
日本人にとって一番身近な鳥といったら、雀でしょう。春から初夏は繁殖期です。雀の親子の意匠の古布を籠にコラージュしたバッグこの子たち、よく見るとヒョウ柄…。カメラ目線?伸びると細長い…。はばたき飛び去る雀の意匠は和装に似合う♪「いいね!」いただけると元気がでます「きものカンタービレ♪」のFacebookページ「きものカンタービレ♪」のインスタグラム「きものカンタービレ♪」のTwitterありがとうございます*:.。.o(
緊急事態宣言がでてからというもの、お買い物にはいっていませんが…、「いつでもいいですよ〜」と、お願いしていた、お誂えやお仕立てやお直しのものが続々とあがってきました。栗山工房の双鳥の京紅型のバッグも出来てきました♬この双鳥の意匠は、帯でみて素敵💕、欲しいなあ〜と思っていたのですが、バッグも可愛いかも!と思い立ち、いつでもいいので〜っと、オリジナルの彩色でお願いすることに。片面は無地に「きものカンタービレ♪」オリジナルエンブレムを入れて欲しいとお願いしました。
緊急事態宣言は延長され、ゴールデンウィークが明けてもかつての日常はやって来ず…、巣ごもりがつづいています。ワクチンが開発されるまでは今までのような生活はできそうになく、展示会やイベントでの買物は難しくなるわけで…、オンラインショッピングか、呉服商の方にもってきてもらうという買物スタイルになるかもしれませんね。お茶会やお香席なども難しい状況。季節のものを纏い、お茶を楽しみ、香を聞く。それには変わりなくとも、もてなし、もてなされるということがなくなるというのは、わびしいもので
外出自粛で籠城中+ぎっくり腰で巣ごもり中この機会にじっくりとと思って、はじめは心の畑を耕してくれるような重めのものを読んでいたのですが、緊急事態宣言の延長がつづき、鬱屈した気分になってしまったので、心が深みに嵌まりすぎぬように、サクッと読めるオトナ恋愛小説を読み返してみた。着物の描写がでてくる小説は多々ありますが、立原正秋と渡辺淳一は、纏う着物の産地の特性までもが情感にそって書かれていて、今読み返すと、本塩沢のシボであったり、結城紬のふわっとした暖かさだったり、越後上布や能登上布の涼
5月5日はこどもの日。そして「端午の節句」です。菖蒲が尚武と音が通じること、菖蒲の葉が剣の形に似ていることから、「菖蒲の節句」ともいわれます。●菖蒲(サトイモ科)●菖蒲には食欲増進、疲労回復などの薬効成分があり、菖蒲湯は冷え性にも効果的といわれています。この薬効成分が邪気を払うとして古代中国の浴蘭節につかわれたのが、菖蒲湯の始まり。菖蒲湯につかわれる菖蒲(サトイモ科)と花菖蒲(アヤメ科)は全く別の植物ですが、菖蒲の花は蒲に似て余りにも目立たないので、菖蒲に草姿の似て
5月4日はMay4th「MaytheForcebewithyou.」「フォースと共にあらんことを」よって「スターウォーズの日」なのだそう。子供の頃、映画館でみた字幕ではフォースは「理力」と訳されていて、「理力」という字面にすごくワクワクしたのでした。「理力と共にあれ」理力という言葉がつかわれていた時のほうが、知的なスペースオペラだった気がするのは子供だったからだろうか…。端午の節句にちなんだ鳥の紅型付け下げ小紋に鎧縅の織なごや帯
端午の節句がやってきます。〜♪甍の波と雲の波重なる空の中空を橘薫る朝風に高く泳ぐや鯉のぼり〜↑2018年新国立博物館「こいのぼりなう!」より橘薫ると唄われています。我が家の蜜柑の花も5月になって花開きました。「橘」は吉祥文様の由来となっているヤマトタチバナの木だけではなく、柑橘類の木の総称としてつかわれます。ヤマトタチバナの花ヤマトタチバナの果実京都御所にある右近の橘※タチバナ関連の写真はWikipediaより人の性質は環境や境遇に
外出自粛で籠城中+ぎっくり腰で安静中染の高孝で自分で染めた墨流しの綿麻地の浴衣に西表島の高市弥生の竹富ミンサー帯をコーディネート。墨流しのいいところは、下手でもそれなりに味になるところかな♬墨流しができる体験はよくありますが、染の高孝のすごいところは、着尺の反物でできること!14mの水槽をつかって丸々1反の反物に水槽へ落とした顔料を転写させることが可能なのです。レポはこちら↓墨流しで反物1反を染めました!at染の高孝/お江戸新宿紺屋めぐり
疫病が流行っているとは思えないぐらい、清々しい五月晴れ。ベランダの蜜柑の花が咲きました♬なぜか、花弁が4枚のものと5枚のものがある@@;さて、蜜柑の意匠について。現在、蜜柑として流通しているものは温州蜜柑のことで、和漢三才図会(1712刊)で「温州橘は蜜柑である。温州とは浙江の南にあって柑橘の産地である」とあり、甘い橘という意味です。日本では「橘」の意匠は吉祥文様となっています。吉祥文様は中国由来のものが多いのですが、橘は「非時香菓(ときじくかくのこのみ)」といわれまし
外出自粛とぎっくり腰で巣ごもり中。ぎっくり腰…。ゆっくりだったら動けるかな…と思って油断したら、アタタタッ。溜っているレポをガンガンあげていきたいところですが、今は長時間座っていられず断念。***この春は着る機会に恵まれなかっためいっぱい春らしい装い。染織作家の原千絵の花織。13枚綜絖で織られています。染料はインド茜。良い色〜💕れえすの花の藤にツバメの刺繍帯をコーディネート鉢植えの藤の花が満開「鬼滅の刃」では、鬼は藤の花を嫌うという。