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最近暑くなって…、連日飲んだくれてしまい、今日は変な時間に起きました…。ものくそ地味な内容です。地味変ドリクス。個人的に、「良いスーツ」の「最低限の条件」と考えているものがいくつかあります。①「裾の裏地取り付けが手纏りである事」これは傍目から見ても(私のような縫製オタクには)わかってしまいます。ミシン縫いだと表地に影響が出てしまうんですよね。↓某エーボンハウスのトリプル(三重)手纏り。やりすぎか。②「肩部分での袖付けが手仕事である事」袖付けと袖先の裏地取り付けが手纏りで
また回顧ネタです。2011年に「㈱ライカ」というアパレルが事業停止し解散しました。バブル期には「ブルーノート東京」を作り、安藤忠雄デザインの本社ビルを建て、勢いのあった会社です。2004年に既に民事再生法の申請をしており、その後伊藤忠商事の傘下に入っていましたので、倒産と言うよりは事業回復の見込みなく、ブランド事業を他社に譲渡しての事業停止・解散という形です。「ヴィヴィアン・ウエストウッド」や「ランバン」「ドリスヴァンノッテン」等々を扱っていた会社ですが、それらブランド
デザイナー・前田誠氏が最初のデザイナーだった、「BARREAUX」ブランドについての続き。1982年頃~1984年頃が前田さんの関わった時期と思われます。当時の特徴としては、色彩の美しいカジュアルと、英国調の確かな仕立てのテーラード。「BERGMAN」のスーツでも見られた、「ノッチドラペルのダブル」のコートがありました。「INCENSE」の物に近い、ブラウンのヘリンボーンの、細身のシングル3ボタンスーツも記憶にあります。創成期の「GALAMOND」に通じる、やや固めですが高い技
…良いのかこんなタイトルで。「BARREAUX」と言うのは「BIGI」から独立したデザイナー・前田誠氏が「BERGMAN」を設立、その後「BERGMAN」を離脱して後にデザインを担当したブランドです。「ニコル」系のレディースブランド「スクープ」から派生したメンズブランド「スクープマン」の、恐らくは上級ブランドとして企画されたものと思われます。設立年が曖昧ですが、1981年頃は「BERGMAN」だったと思いますし、1985年頃が「GALAMOND」の創成期だと思いますので、前田さんの
大晦日にもかかわらず・・・もはや恒例の「消えたブランドシリーズ」w「allegri(アレグリ)」は、以前書いた「フランコ・プリンツィバァリー」と同様、2017年にブランド終了した三陽商会の(ライセンス)ブランドです。本家の歴史はかなり古く、1954年にレインコートメーカーとしてイタリアで創業しています。日本へは1976年から1983年までの、ジョルジオ・アルマーニがデザイナーとして関わったあたりで上陸したのではないでしょうか。「DCブランド」の出始めの頃には既にブランドがあ
さて、やっとスーツの「仕立て」について。そうとう以前からですが、「お台場仕立てが至上のものである」というような風潮が、主にメンズファッション誌の記事では顕著にあると思います。「良いスーツの見分け方」として、「お台場仕立て」である事を目安とするような。ただですね。「お台場仕立て」にも色々あります。本当の、「生地も多く使うのでコストも高い(から高級)」と言うのは、前身頃の裏を一枚の生地で仕立てる、いわゆる「R台場」だけです。実はこれはあまり見かけないんですよね。↓「本台場」