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先回まで「BARREAUX」についてしつこく書いてきましたが。ファッションの世界はホントに移ろうもので。「BARREAUX」などはむしろ比較的世間の記憶に残っている方ですが、多くのブランドは消滅と同時にこの広いネット上でも完全に消え去ってしまいます。もうひとつ、デザイナー・前田誠氏が興された、あるいはデザインを担当されたブランド…ではないですが、「関連した」ブランド。「BERGMAN」に前田さん、村岡さんとともに在籍した、宮崎隆博氏のブランド「BRAINS」です。これは上級
前回スーツのシルエットを選ぶには3通りあるという話をしました。①「流行」を常に敏感に追う②常に「英国トラッド」に代表されるクラシックスタイルを纏う③常に「変な服」を着る…といった話ですw①は比較的簡単です。ファッション雑誌の言うとおりか、セレクトショップの店員さんの言うとおりに服を買って着ていれば良いですからね。(お金は掛かるけど)今のお手本はビームスの中村達也氏が一番じゃないでしょうか。世界的なトレンドをある意味ストイックなまでに追いかけて発信しています。中村達也氏のブロ
デザイナー・前田誠氏が最初のデザイナーだった、「BARREAUX」ブランドについての続き。1982年頃~1984年頃が前田さんの関わった時期と思われます。当時の特徴としては、色彩の美しいカジュアルと、英国調の確かな仕立てのテーラード。「BERGMAN」のスーツでも見られた、「ノッチドラペルのダブル」のコートがありました。「INCENSE」の物に近い、ブラウンのヘリンボーンの、細身のシングル3ボタンスーツも記憶にあります。創成期の「GALAMOND」に通じる、やや固めですが高い技
…良いのかこんなタイトルで。「BARREAUX」と言うのは「BIGI」から独立したデザイナー・前田誠氏が「BERGMAN」を設立、その後「BERGMAN」を離脱して後にデザインを担当したブランドです。「ニコル」系のレディースブランド「スクープ」から派生したメンズブランド「スクープマン」の、恐らくは上級ブランドとして企画されたものと思われます。設立年が曖昧ですが、1981年頃は「BERGMAN」だったと思いますし、1985年頃が「GALAMOND」の創成期だと思いますので、前田さんの
最近暑くなって…、連日飲んだくれてしまい、今日は変な時間に起きました…。ものくそ地味な内容です。地味変ドリクス。個人的に、「良いスーツ」の「最低限の条件」と考えているものがいくつかあります。①「裾の裏地取り付けが手纏りである事」これは傍目から見ても(私のような縫製オタクには)わかってしまいます。ミシン縫いだと表地に影響が出てしまうんですよね。↓某エーボンハウスのトリプル(三重)手纏り。やりすぎか。②「肩部分での袖付けが手仕事である事」袖付けと袖先の裏地取り付けが手纏りで