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『大野さん。ニノさん。風間くん。松岡さん。忙しい中、お呼びだてしてすみません…』大「・・空くんと海くんは?」『あ…。今、奥の部屋(寝室)にいます』二「何か、あったの?」松「そうだよ。いきなり集まってくれ、って言うもんだから慌てて飛んで来たんだぜ」風「空くんと海くんの…こと?」『いや。そうじゃなくて…』松「じゃあ、何だ?勿体ぶってねぇで早く教えろよ、翔」『・・実は、、、戻ってきたんです』ニ「戻って、きた??」『ええ』松「(キョロキョロ)誰が?どこに?」きっと話しても信
マサキの姿は視えなくなってもマサキはいつも側にいて俺や空や海を見護ってくれた『えぇ〜と、冬用セーターってどうやって洗濯するんだ?』分からない時や困った時はマサキが残してくれた家事ノートを開く『おっ、こっちの洗剤を使うのか』マサキの料理レシピは俺なんかでも簡単に作れるように、野菜の切り方から調理方法まで分かりやすくイラスト付きで書かれてておかげで我が家の食卓はそれなりに品数もあり空と海は野菜とかの好き嫌いもなく、食べてくれているただ…『あーっ、また少し焦げちまったかぁ』相変
もしかしたら…と思っていたオレの体質を受け継いでしまったらそうなってしまうかもしれない、と「どうしよう…。海が…Ω(オメガ)だなんて…」『海なら大丈夫だよ』「でも…」『心配か?』「ぅん、、」壮絶だった過去の自分を思い出すΩだったせいで差別の目から身を隠すように暮らし、思春期の頃からヒートの発情に苦しみ、大切な両親の命も奪われたさらに愛する人(翔ちゃん)の命までも危険にさらしたことも…目の前が真っ暗になる『マサキ!』よろける体を翔ちゃんが支えてくれた「ゴメン…」
「オレね、空と海を無事に産めたら、それでいいっと思っていたんだ」マサキは空と海の寝顔を見ながら、俺には明かしてこなかった胸の内を語ってくれた「どんだけ危険で大変なことかは、大ちゃん先生や栗原先生に言われてわかっていたから」『・・・・』「だから、オレの使命はこの子たちを自分のお腹の中でできるだけ大きくなるまで育てて、産む。それだけを目標にして生きてきたの」『マサキ…』「産んだらもう自分の命までは助からないと覚悟していたから。オレには時間がなかった。空と海の親としてしてやれる時間が。
背後から添えられた手の感触も、耳をかすめる息づかいも、少し鼻にかかった甘い声も、マサキそのもので…これが夢でないのだとしたら幽霊…か?それとも幻?・・それでもいいもう一度マサキに逢えるなら目をつぶり振り返りその体をそっと抱きしめる手についた泡のように消えないでくれと願いながら・・・そしてゆっくり瞼を開けた『マサキ…』「翔ちゃん…」『マサキっ…』「翔ちゃんっ」この世にもういないはずのマサキが今こうして消えずに俺の腕に抱かれているその表情はまるで花がほ
『最後…なんて言…』言葉が止まる。これ以上言ってはいけないマサキの気持ち想えば想うほど唇を噛み、言葉を飲み込む遺される方より遺して逝く方がずっとずっと辛いはずだから…俺はマサキの最後の願いを受け入れた熱い口づけをしキスの雨で真っ白な肌に愛の花を咲かせた微かに放たれるヒートの甘い香りマサキがΩである証そしてその微かな香りにでも痺れるほど感じてしまうのは俺がαでお前が俺の運命の番(ツガイ)である証『愛してる…うっ…愛してるよマサキ』「オレもっ…はぁ…ぁあん…し
『空と海は俺が、、』「ううん。大丈夫。抱っこしてたいから」そう言って、マサキは二人を両腕に抱いたままその場に正座したマサキの腕に抱かれている空と海はぐずり泣き一つせずご機嫌だやっぱり安心するよなずっとマサキのお腹の中にいたんだもんなそんな様子を大野先生、ニノさん、風間くん、松岡さんがジーーッと見つめている「ビックリ…したよね?オレ自身も最初は信じれなかったから…ずっとね、しがみついていたの死んじゃったあとも、自分の体に。。オレにはまだやりたいこといっぱいある翔ちゃんや
あの感動をもう一度…!偉伝或本公演『生贄姫~黄泉比良坂~』のアフターイベントが決定しました!是非足をお運びください。(最終更新20204.5.2)********2024.06.07(金)生贄姫~黄泉比良坂~アフターイベント『生贄姫~よみがえり~』@吉祥寺スターパインズカフェ→偉伝或X←※ご予約※→[宮本京佳扱い予約フォーム]←【日時】2024年6月7日18:00開場19:00開演【チケット】チケット3,500円+drink【キャスト】和泉學人・宮園