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※高校生物のレベルでの解説になります「電子伝達系」は呼吸の反応の最終段階です。前段階の「解糖系」と「クエン酸回路」は、何のために起きているのかが分かりにくいけれども、「電子伝達系」の幕で最後のオチまで聞くと、呼吸のストーリーの全容が分かってようやく腑に落ちます。「ミトコンドリアはこれがやりたかったんだ…」、と、いうのは「ATP合成酵素を回す」ことなんですよねー。だったら最初からATP合成酵素の話をしてくれりゃあいいんですが、教科書や参考書の紹介は最後です。まあ、順に説明す
※この記事の内容は、高校生向けの解説であることをお断りしておきます。「呼吸の反応」は難しいけど、「高校生物」の教科書ではちゃんと高校生に分かるレベルに簡単にしてあります。ただ、簡略化しすぎてかゆいところに手が届かないもどかしさはあります。だから、こんな鉛筆描きの落書きでも受験生の役に立つかもしれない。今日は、クエン酸回路を取り上げます。呼吸は、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の3つの反応系に分けて理解するので、2番目になりますね。解糖系については、過去記事の「解糖系を分か
先週の土曜日が学校公開日で出勤だったので、今日は代休でした。もう、ね、この日を楽しみに2週間ずっと頑張ってきたんです。で、朝6時に起きて、今までずっと、「カルビン・ベンソン回路」の学習プリントを描いていました。出来上がったので記事にして、花の月曜代休を締めくくりたい。前の記事の「チラコイドで起こる反応を分かりやすく」の続きです。高校生物の範疇での説明になることをお断りしておきます。チラコイドで起こる反応によって用意されたものは、ATP18分子と、NADPHと
高校生物では、「タンパク質を主成分とする酵素は、高熱を加えると変性して働きを失う(失活する)。」、と教わります。タンパク質の変性とは、生卵がゆで卵になるときとか、肉を焼くと味も見た目も全然違うものになるときなどに起きています。そして、成分は変わらないはずなのに、もう元に戻すことができないのです。つまり、変性すると化学的な性質が変わってしまうということなのですが、こうした現象を簡単に説明できないかしら、と、思って、たとえ話を作りました。タンパク質は生体を構成する有機物