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”またエンジン焼き付き・・・”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。今は草刈機の修理に追われています。この機械は使っていたらエンジンが止まってしまって、そのあとかからなくなってしまったという症状です。以前はお父さんが使っていて、そのお父さんが亡くなって、自分が使い始めてしばらくしたら故障。ピストンとシリンダをチェックすると深い縦傷が何本も入っていました。カーボンが原因の焼き付きです。ガソリンの混合比を間違っていたり、ガソリンが古か
藤枝市の農機具店、静岡農機情報センターの中村です。これは先週、輸出用に買取りしたイセキのトラクターTH253-Bです。電気系のトラブルがあり3年ほど動いていませんでした。エンジンが掛からなかったため、弊社のクレーン付きトラックで引き取り作業を行いました。このように故障しているトラクターでも買取りできる物がいろいろあります。お気軽にお問い合わせ下さい。------------------------------------------農業機械整備1級技能士がいる藤
”まさかの水漏れ!”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。昨日のことです。イセキのトラクターのウォーターポンプを交換しました。新しい冷却水を入れてから、最終チェックをするためにラジエーターテスターで水回りを加圧すると、ピューっとラジエーターから水が噴き出したからびっくり。まさかの、ラジェータ穴開きだったんですね。これは想定外でした。。。おそらく、錆か、水漏れ防止剤で穴がふさがってたんだと思います。ウォーターポンプを交換するにあたり
”オーバーヒートの意外な原因”こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。冷却水がしっかり入っていてもオーバーヒートするトラクターがある。そんな話をすると「え、うそでしょ」と思うかもしれません。しかし、盲点は意外なところにあります。写真を見てください。これは冷却水のサブタンクです。手に持っているのはキャップなんですが、、、よく見るとホースが付いてないことに気づきませんか?わからない人もいるかもしれないので説明すると、本来このキャップには
”ミニ耕運機のエンジンが掛からない”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。本日の朝一さんは、修理で入庫したホンダのミニ耕運機「プチな」。・エンジンから煙が出てた。・オイルが漏れている。・エンジンが掛からない・・・。という症状。スターターの紐を引っ張ると重たいのと、エアクリーナからオイルが漏れています。オイル量を確認すると多い。燃料コックが空いたままで入庫したので、ガソリンがオーバーフローしてエンジン内に回っ
「新品のキャブレターでも1年でダメになる。ミニ耕うん機を故障させない秘訣とは?」こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。エンジンの調子が悪くなったミニ耕うん機の修理をしています。ホンダプチなFG201です。9年前に、弊社で新品でご購入いただいたものです。使うのは年に2回ほどなので、エンジンオイルも新車時の慣らしで1回交換して以降は、一度もこうかんしていませんでした。症状は、エンジンはかかるけど、アクセルを吹かすとエンジンがすこっと止まってしまう。ガソリンが正常
故障原因が分からないのは気持ち悪いです。こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。夏になり草刈りが忙しい時期になりました。静岡農機情報センターには、連日、修理依頼の草刈機が入庫しています。今日はニッカリの草刈機。「エンジンはかかるけど力がない」という症状。早速、故障診断を開始します。いきなり分解をはじめてはいけません。まずは目視で全体の様子を確認。場合によっては、目視だけで故障の原因がわかる場合もあるからです。例えば、スパークプラグのキャップが外れかけていたり
”動噴が水を吸わない原因”こんにちは静岡農機情報センターの中村です。「動力噴霧器が水を吸わなくなった!」と修理で入庫しました。分解してみるとピストンパッキンがダメになっていました。「買ってから20年くらいたつけどまだ1度も修理したことがなかった!長持ちするね!」さすが一流メーカーの丸山ですね。パッキンを写真の新品に交換。無事に復活!お客様に喜んでいただけました。動力噴霧器の修理は、私たちにお任せくださ
こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。店頭販売する中古トラクターを整備しています。イセキのTHS20です。現在ヘッドライト部分はぶつけて割れていますが、新品の部品で交換します。このトラクターは定期的にメンテナンスしていたトラクターで、昨年はロータリーの爪軸オイルシールとベアリングを交換、左フロントタイヤ軸のオイルシールを交換しています。これからタイヤを外して、各部を点検し、必要に応じて修理をします。オイルやフィルターなどの消耗品も合わせて交換して、グリスアップをしたのちに店
”ロータリーのカバー曲がり修理”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。曲がってしまったロータリーの整地板を修正しています。「シャコ万」という道具を使います。直線を出すために下に鉄の板を当て、バーナーで炙りながら少しずつ曲がりを修正しています。整地板を新品で交換するとなると、部品代だけで8万円くらいします。大きなものになると、もっと高い。修正なら工賃とガス、塗料などの部材代だけの負担で済むので出費を抑えることが
”ミッションに泥水混入”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。「ギヤが入らなくなっちゃった!」と修理で入庫した耕耘機、三菱MMR50。ハンマーでコツンとシフトレバーを叩いても全く動きません。ミッションを分解しないと原因がわからないためバラバラになりました。開けてみるとびっくり、、、中が錆び錆び、、、泥水がドバッと出てきました。ロータリー軸のオイルシールが摩耗してそこから水が入ってしまったようです。ベアリングもガタガタ、グ
”エンジンの調子は良いけど、土の中で負荷がかかるとローターが回らなくなってしまう・・・”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。写真は、ホンダのミニ耕うん機「プチな」のエンジンから下の部分です。固い土になるとローターが回らないという症状で入庫しました。店の前にある畑でテストすると「あれ?」普通に使えてしまいます、、、店の畑の土は、決してふかふかではありません。石があって少し粘土質で粘りがあります。「このお客さんの畑はよほど土が重た
オーレックスパイダーモアSP850「エンジンの調子が悪い」の修理こんにちは!農機具の救世主静岡農機情報センターの中村です。「エンジンの調子が悪い」ということで、オーレックのスパイダーモアSP850が入庫しました。新規のお客様です。「他の農機具屋でなんども修理をしているけど、いまいちエンジンの調整が良くない」とおっしゃったので、原因は何かな、どこかな、と頭の中で想像しながら点検を開始。まずは、現状を確認します。ガソリンを
”草刈機が壊れる原因”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。春が来て草が伸びるようになりました。草刈機の修理が増えています。今日ご紹介するのは、通気口の詰まり。草刈機のエンジンを冷やすための空気の取り入れ口ですが、使いっぱなしだとこの穴が草のカスで詰まりまります。詰まったままだと空気が通らないのでエンジンを冷やすことができません。そしてオーバーヒートします。オーバーヒートはエンジンを焼きつかせる原因になります。ピストンとシリン
”草刈機の刃が回らない3つの原因”こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。「使っていたら急に草刈機の刃が回らなくなった。少し前までは普通に使えていたのに、だんだん空回りするようになって・・・」という症状で草刈機の修理依頼がありました。共立の「SRM-2501」という機種です。早速、点検することにします。”草刈機の刃が回らない3つの原因”その1:刃を止めるボルトが緩んでいる草刈機の刃は、抑え金具とボルト(または、ナット)で固定されています。ボルトは逆ネ
”反抗期のトラクター”グローのランプがついたり、消えたり、全くつかなかったり、さらにカチカチ音が出たりして正常に動かない。「大丈夫かな、このトラクター、、」こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。写真は、ヤンマーのトラクターAF16のボンネットを開けたところです。なぜこの写真の説明をしたのかというと、指で指しているのが今回の故障の原因だからです。この小さな”ブラックボックス”のような部品。名前を、グローコントローラーと呼びます。トラ
「リコイルスターターが重い・・・」こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。昨日修理で入庫した刈払機。「エンジンが掛かりにくくてリコイルも重たいんです」とのこと。これから分解して故障箇所を見つけていきます。その前の初見で気づいたのですが空気の取り入れ口が切った草のカスでふさがっています。これでは冷却ができないのでオーバーヒートしてしまいます。リコイルが重たいと、焼き付きと思う人も多いのですが、いがいと故障は別のところに原因
こんにちは!藤枝市の農機具店静岡農機情報センターの中村です。さて例年通り7月は修理が続きます。今回は、イセキのトラクターTHS18のロータリーの修理です。ロータリーは田んぼの中で泥水に浸かりながら回るので、どうしても使っているうちに泥がオイルシールの隙間に入ってきます。ダストリップが付いていて泥やゴミが侵入しないようにする構造をしていますが、それでもオイルシールは消耗品。定期的な交換が必要です。さて今回のトラクターですが、ロータリーの爪軸を分解してみるとオイルシー
”トラクターが前に進まない”こんにちは。藤枝市の農機具店、静岡農機情報センターの中村です。5日前のことです。「こんにちは。大畑です。トラクターが前に進まなくなっちゃった。どうしてだろう。深く耕そうとすると、うんうん唸るだけでちっとも進まない。力がない感じなんだよ」と、出張中にお客様から電話がありました。お急ぎの様子でしたので、運転していた車を止めて電話で状況を確認することにしました。このトラクターは深さのオート装置が付いているので、ボタンや操作レバーの状態を確
こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。ホンダミニ耕うん機FF300を修理しています。「9年前に当店で新車で購入。その後、自分でエンジンオイルの交換は1度だけ。エンジンが時々止まるようになってしまった。スターターの紐も切れ掛かっているので交換して欲しい」というご依頼です。今回は一通りメンテナンスをすることになりました。『FF300のエンジンが止まる3つの原因』その1:キャブレターの詰まりFF300は構造上、尾輪を一番下にした移動時の状態では、キャ
”トラクターのブレーキが利かないのなら、このプレートが磨耗しています、、、”おはようございます!静岡農機情報センターの中村です。写真は、イセキのトラクターTU237Fのブレーキを分解したところです。ブレーキの遊び調整では処置できないほどプレートが磨耗しています。パット部分が完全になくなっているプレートもありました。写真のようなプレートが片側に4枚、左右を合わせると合計8枚入っています。これらを今回は全て交換します。このトラクターの使用時間は
「ロータリーが上がらない!」こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。「中村さん!ロータリーが動かなくなっちゃった。家から畑まで来る間は動いていたのに、耕し始めたら、うんともすんともいわなくなったんだよ・・・」そんな一報を受けて、緊急出動して引き揚げてきたのは、クボタのトラクターB1-15。コントロールバルブを分解してみると、針の穴ほどの小さな穴に鉄粉が刺さっていました。「たったこれだけで!」と思うような下手すると見落とすような極小の鉄粉。
”クラッチ・オーバーホール”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。イセキのトラクターのクラッチを修理しています。開けてみてびっくり!クラッチケースの中が、オイルでベトベトです。エンジンのクランク軸のオイルシールとミッション側のオイルシールも怪しい。ここまで分解したので、この際一緒に交換したほうが良いでしょう。ということで、ここからさらに分解していきます。ブレーキもだいぶ減っている様子なのでクラッチの後はブレーキのオーバーホール
こんにちは。藤枝市の農機具店、静岡農機藤枝店情報センターの中村です。写真はクボタのトラクターA14です。今まで、だましだまし使っていましたが遂にロータリーが下がらなくなり修理で入庫しました。この際なので、悪いところを一通り修理したいというご依頼です。これまではお父様がお使いでしたが、今回のご依頼人である息子様が引き継ぐようになった機械です。故障箇所がたくさんあります。・ロータリーが上がるけど下がらない・椅子の下あたりがオイルでベトベト
こんにちは。静岡農機情報センターの中村です。地元自治会からの依頼で発電機の修理見積りをしています。修理は見積りすることから全てが始まりますので、分解をして悪い部品と修理方法を洗い出していきます。“エンジンがかからない”という症状だけにフォーカスすると、キャブレターのオーバーホールで直るのではないかと思いがちですが、エンジンがかからなくなるのには、さまざまな原因があります。『エンジンがかからなくなる3つの原因』その1:ガソリンが古い3週間以上、経過したガソリン
”トリマーの刃研ぎ(目立て)”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。本日ご案内する修理は、エンジントリマー(バリカン)の刃研ぎです。エンジントリマーは、庭の垣根やお茶の裾刈りに使います。刃の切れが悪くなると、枝を噛みこんだり、切れない枝葉が出てきます。今回のトリマーは、かれこれ10年以上経っている機械で、メンテナンスもあまりしてなかったので刃の隙間も大きくなっていまいした。噛み込み気味で枝を刈っていたので、上下2枚の刃と刃の隙間に、生枝
”動かなくなった尾輪の修理”こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。トラクターのロータリーに付いている尾輪。長年使っているとグリス切れで固着することがあります。泥や水が入って錆びついてしまうんです。今回の修理は、尾輪を分解して洗浄、グリスアップとベアリングなどを交換します。尾輪は耕す深さを調整する部品。動きが悪いと耕した後の土を引きずってしまい、変な溝が畑に残ってしまいます。尾輪の固着を防ぐポイントは3つあります。まずは、トラクターを
こんにちは!静岡農機情報センターの中村です。先日から故障診断をしているホンダマイティー13。・再始動が困難・しばらく放っておくと始動する・スローが効かない火花を制御するCDIが故障していました。メーカーに在庫を確認すると供給不可とのこと。(この先はお客さんと話をすることにして、故障診断はここで中断)。さて、電気系統の修理ではテスターが必須の道具です。以前はアナログ式(針式)のテスターを使っていましたが、最近デジタル式に変えました
クラッチ修理が終わりました。「これはミッションがダメだからすぐに修理できない」「新しいのに変えたほうが良い」と他の店でさじを投げられたトラクターでした。修理が完了したことを電話で報告すると、お客様にはとても喜んでいただきました。あさって納車します。”クラッチは3点セットで交換する”クラッチがダメになった場合、クラッチ板、クラッチカバーレリーズベアリングの3点を必ず一緒に交換します。フライホイールが偏摩耗していたり焼けてクラックが入っていたらフライホイールも交換
”乗用田植機の足回り修理”写真の田植機は、クボタのSPJ400Kです。田植えをしている最中に、左のフロントタイヤが”くきっ”と折れたように曲がってしまいました。ベアリングが割れて、前車軸がガタガタ動きます。タイヤもロックして動きません。タイヤを外して、車軸が収まっているギヤケースを外し、ケースを分解してみると中は泥とグリスが混ざった状態でした。オイルシールがダメになって、泥水が入って、ベアリングが壊れてしまったのです。タイヤがロックした状態になっていたのは