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こんばんは。(気象庁HPより1月21日9時地上予想図)明日(21日)は冬型の気圧配置が強まり、西日本を中心に大雪や暴風雪となる予想です。吹雪による交通障害や暴風、高波、着雪、路面の凍結にご注意下さい。さて今回は雪に関連して「雪水比」というワードについて一緒に考えてみたいと思います。南岸低気圧の通過の際の雨雪判別や、湿った雪か乾いた雪かで着雪に注意が必要かどうかの目安にもなります。では具体的にどういう意味か、第37回試験・専門知識・問11からです。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4天気予報などでご承知の通り、ある地点において観測された降水量はmm(ミリメートル)単位、降雪量はcm(センチメートル)単位で表されます。問題文では、雪水比について、「ある期間の降雪量の合計(cm)の降水量(mm)に対する比」と説明されています。すなわち雪水比は、雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)と表わされます。なお、単位をcmかmmのどちらかに揃える必要はありません。この雪水比
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4(5)今回は、水戸において、30日0時から雪に変わり、気温がほぼ0℃で推移し、9時にかけて雪が降り続くという予想で、この時間帯での雪水比を0.7としたときの予想される降雪量の最大値を求めよ、という問題です。まず、前問の問4(5)①において図7(下)より29日21時から30日9時にかけての12時間降水量の最大値が20mmという結果がわかったのですが、29日21時から29日24時にかけては設問の時間帯の対象外と
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第37回試験までの過去問題では、簡単のため、雪の比重を0.1、すなわち、1cmの降雪量が1mmの降水量に相当するものとして換算させる問題が出題されていましたが、実際は地上の気温によって雪の密度が異なってくるため、厳密に正確ではありません。同じ降水量でも地上気温が低いほど密度が小さく乾いた雪となるため、降雪量が多くなります。この場合は降雪や一度積もった雪が風で吹き上げられる地ふぶきによって、視界不良による交通障害が考えられま
こんばんは。今回は、図12(下)、長野における気温・降水量・降雪の深さに時系列図を用いて、15時に1℃を下回ってから概ね雪が降っていることを受け、29日の観測値を用いて15時~24時の雪水比を求めよ、という問題です。専門知識でも学習しますが、この「雪水比」を算出することで何が分かるのかも含めて実際に計算しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考
こんばんは。今回は、専門の続きで、水戸では30日0時から9時まで雪が降り続くと予想されていることについて、この時間帯の雪水比を0.7としたときの予想される降雪量の最大値を求めよ、という計算問題です。少し問題の指示がややこしいですが、複雑な計算がもとめられているわけではありません。さて水戸での降雪量はどれだけか、次回一緒に考えてみたいと思います。」第54回試験・実技1・問4(5)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・専門知識(a)(第37回試験・専門知識・問11より)降雪量とは、ある時間内に地表面に積もった雪の深さのことをいいます。降雪の予報において降雪量を直接予測することは難しいですので、初めに降水量を予測して、それを降雪の深さに変換するという方法がとられています。厳密には、図のように、地上の気温と雪水比(降雪量の降水量に対する比率)の関係から降雪量の予測値を求めることができますが、簡易的に変換する方法とし