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食べてよいもの、ダメなもの―毎食、青菜類を二分のーとれ―【あなた用の食事カルテです】(M先生)ハイ、あなたは重い糖尿病患者ですから食養生をちゃんとやってもらいます。食事カルテを作りました。青いマジックペンで印をつけたものは食べてよいものです。ピンクはダメです。絶対ダメなものは絶対ダメです。治療効果が上がるのも下がるのもあなた次第です。効果が上がってくれば青マジックがふえます。(阿部)あの、カロリー計算とか食品交換表とかは必要ないのですか。(M先生)ありません。食べてよいと指
六月十八日(月)M診療所、午後四時。四回目の痛い痛い注射。「これ、ずっと続くのですか?」「そう、体にバイキンと戦う力が十分つくまで続けます。一応二十回ほどが目安」あと十六回!!痛さから逃げるより、痛さに立ち向かうほうがいいのではないかと思い、今日は痛みの経過を追うことにした。針が体に入る時のチクリはそれほどでもない。薬液が入ってきて皮内(皮膚の厚みの中間)がプアッと膨れる時、脳天まで一気に痛みが走りしばらく頂上で続く。ギャハハ、と声を出せばいいのだろうが、そこはB29の大空襲の
【水を飲めのめ、水を飲め】【平常3.6リットル、いけいけドンドン!】(M先生)水は飲んでいますか?(阿部)割合飲んでいる方だと思います。のどが渇くのが糖尿病の特徴といわれるので、なるべくそう思われたくなくて飲まないように見せかけているんです。あまりのどが渇くという感じはしないんです。渇きとは関係なしに水を飲むのが好きですから。(M先生)一日何リットルぐらい飲んでますかね。(阿部)さあ、測定したことがありませんので。コップで、普通のコップで10杯ぐらいもう少し15
1おどろき・もものき診療所ザワザワ・ゴタゴタ人の数とにかく⋯⋯。にぎやかな診療所です。「玄関開けたら二分でごはん」というCMがありますが、「玄関あけたら一メートル前が受付」です。ドアの右手に待ち合せ用の椅子三人分用がひとつあります。たいてい患者さんの荷物が置いてあります。受付けをすませるとK婦長さんから診療室わきのトイレを指示されます。「ハイ、オシッコ取って来て下さい」有無をいうひまもない速さです。チラッと診療室を横目で見ると十帖ほどの広さの部屋に五、六人適当に坐って
排便はトマトケチャップのやわらかさがベスト【ご腸内はいつでもキレイに】(M先生)私の治療法で大切なのは、排便です。必要な栄養分が体内に吸収された残りのものは、なるべく早く体外へ出さなくてはいけないのです。腸の中に留まっている時間が長ければ長いほど腐ります。いわゆる便秘というのは体内に溜まったものが、次から次へと増えていくことです。そして腐って有害毒素となって体内に入っていきます。バイキンがどんどん腸壁を通って、やがてよどんだ血液となって体内を駆けめぐる。ドロドロした血液が巡回する
🔴最初から19ページまで🔴驚愕"まちがいなく失明します。時間の問題です。一応手術しましょう。でも気休めです。"【わが闘病に悔いがあった】平成二年三月二十七日、東京J医科大学付属病院の眼科の先生からそう宣告されました。「精密検査の結果がでました。糖尿病患者として、もっとも恐れている『糖尿病性網膜症』です。糖尿病性の目の病気の中では、いちばん恐ろしいものです。眼底の網膜に起こる病気で、網膜には細い血管と視神経が集まっています。ここを冒されると失明します。現状は、初期の段階からかなり