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失われた職人術「牛甲」、「張り甲」最近、お客様から各種お問合せが増える中、修理品のお問合せも多くなりました。またその中には昭和初期から中期ごろに作られたお品物が多く、素材も本べっ甲の他、「牛甲」、「張り甲」、「卵甲」、「セルロイド」と様々です。それらの中には一見、本べっ甲と見分けが付かないものも多くございます。本べっ甲の修理であれば、だいたい元通りに修復が可能なのですが、本べっ甲以外のお品物は基本的に修理は困難です。べっ甲の中でも「白甲(甲羅の背の部分、薄黄色に透けている)」は非常に高価な
本日は唐織の花菱文様の正絹帯地を使用した、礼装用の和装バッグと草履セットのご紹介です。第一礼装の黒留袖から準礼装の訪問着など、結婚式、披露宴、各種慶事にお勧めです。(2024.03.掲載商品)一般的にもよく目にする花菱文様は、古くは平安時代の公家社会において装束や調度品などに用いられた伝統的な有職(ゆうそく)文様のひとつです。また江戸時代には商人にも好まれたと言われています。文様は、刺繍が立体的に見える唐織(浮織の技法で織られた最高級とされる織物)で織られているので、とても豪華に見えます
普段のお手入れ方法普段のお手入れは、眼鏡拭きのようなやわらかい布で優しく拭いて頂ければ結構です。多少目立つ汚れ等は、普通の固形石鹸を手のひらにぬるま湯でよく泡立て、優しくべっ甲に馴染ませながら洗って頂くときれいになります。ただし、べっ甲は熱に弱いため温度には十分にご注意下さい。また、べっ甲を滑らして壊さないように下に厚手のタオル等クッションになるものをお引きになるのも良いかと思います。洗った後は、水気を取り、よく乾かしてからおしまいください。保存方法おしまいになる場合は、必ず桐箱に
本日は久し振りに希少な白檀扇子をご紹介させていただきます。東京の象牙職人に製作して頂いた手彫りの象牙製親骨に、桜の絵を京都の扇絵職人に依頼して、白檀の中骨(扇面)に描いていただいた贅沢な逸品です。(2024.03.掲載商品)ほぼ国内での流通が途絶えてしまった希少な白檀扇子になります。お目に留まりましたらどうぞお早めにお問い合わせ、ご来店くださることをお勧め致します。「白檀扇子2016|手描き紅葉の図×総白檀」2016/09掲載商品【完売】この記事の続きは公式ホームページで
本来であれば、お花見に持って来いのこの週末、東京はあいにくの曇空、しかも気温はこれで平年並みとはいえ、今までの異常な温かさを経験した後ではかなり寒く感じます。それでも近所の桜のきれいな公園や緑道の端では、厚手のジャケットを着込んだり、毛布持参で花見の宴会をしている光景を見かけました。花冷えとはよく言いますが、せめて、せめて、日差しが欲しいところでしたねぇ。さて、今日も引き続き、『贅を尽くした昔の逸品』のテーマで、ヴィンテージものの、銀かんざしを幾つかご紹介させて頂きます。今日ご紹介する