【あらすじ】黒川森生は子分たちと肩を怒らせ道を歩いていたところ、点字ブロックを邪魔したことから赤座ユキコに視覚障害者用の白杖で尻を刺される。その後のやり取りでユキコの優しさと芯の強さに惚れた森生が、ユキコに半ばつきまとうところから交流が始まり、やがて恋愛関係に発展していく。その中でユキコの盲学校のクラスメイトをはじめ、様々な人たちと関わっていくことになる。関わる人々には、視覚障害に限らず生きづらさを抱える人も多かった。社会での「フツウ」とは何かを考え、この世界は多面で様々な生き方があると気づいた