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妹背山(いもせやま)固く結ばれた夫婦や恋人同志の象徴として折られた形です。<狂歌>結びては妹背の山の中に折れる吉野の紙のよしや離れぬ<注>妹背…男女、夫婦、兄妹、姉弟の意味吉野の紙…吉野地方で作られる極めて薄く柔らかい紙
野干平(やかんべい)この鶴は、妹背山と同じ紙の切り方で、同じ様に折り、頭の向きを左右反対に折ります。【狂歌】野干平つれて狐の嫁入りかな時雨もしたり日も照りにけり<注>野干…狐の意味狐の嫁入り…日が照っているのに雨が降っている天気の事を言う
ようこそ、おりたまへ!連乃鶴「二重」その三大きい鶴が小さい鶴を背負った様子の連乃鶴です。江戸時代の古典『秘伝千羽鶴折形』「巣籠」の研究作品です。『秘伝千羽鶴折形』は、四十九種類の連鶴の完成図と、展開図(切り込みの入れ方と折筋の付け方の略図)の木版摺り印刷がされているのですが、私は、折筋の付け方、大きい鶴を折るときに出る襞の折り畳み方について新案で折るなどの研究をしています。一枚の四角い紙。正方形や長方形を基にして、切り込みを入れるのみで、切り落とす部分は無いままに、複数の繋がっ
ようこそ、おりたまへ!連乃鶴「つくばね」(桑名の連鶴「つく羽根」研究)連乃鶴「はなびし」(桑名の連鶴「花菱」研究)二作品ともに、前回記事の連乃鶴「二重」その三のように、折鶴をはばたく鶴のアレンジへ、と変えて折ったものです。(折り方は伝承です)連鶴の「つく羽根」と「花菱」は、大きい折鶴の背中に小さい折鶴が繋がった形です。小さい鶴は二羽と、四羽。ですので、折り上げるためにはとても細微な手作業となります。発想を得まして、折鶴よりもシンプルな形状のはばたく鶴に置き換えてみること
連鶴(れんづる)の折り方を教えてほしいという要望があったので、簡単な解説を書いてみることにします。ここで紹介するのは、一般的な連鶴です。まず連鶴とは、1枚の紙を切り離さずに折って作った2羽以上の折り鶴のことです。この「切り離さず」という点がミソですから、同じように見えても、別々に作って後でくっつけたものは連鶴にはなりません。ではさっそく作り方です。①紙を切ります正方形の紙を半分にし、その真ん中に切れ目を入れます。端を5mmくらい切り離さずにおくのがポイントです。