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【1/2からの続き】三島は学習院時代からの8歳年上の友人、坊城俊民にこう話している(坊城著、焔の幻影回想三島由紀夫)『五十になったら定家を書こうと思います』と、三島は同じ事を林房雄(「悲しみの琴―三島由紀夫への鎮魂歌」を書いている)にも言っていた由だが、三島の”豊饒の海”は夢と転生のストーリーの”浜松中納言物語”を典拠としていると明らかにしている如く定家に就いては能舞台”定家”をベースに書こうとしていたのではないか。
先月、“其の10”として丁度10人目の女性、東久世壽々子に就いて書いた。今日は三島由紀夫が17歳の頃に巡り合った片思いの女性、北白川祥子(きたしらかわさちこ)に就いて書いてみたい。【三島の永遠の女性、若き日の北白川祥子さま】三島は、学習院高等科の先輩の徳川義恭と東文彦と3人で、同人誌「赤絵」を始めた。但し、東の夭折により2号で廃刊。徳川義恭は尾張徳川家分家の徳川男爵の四男だった。義恭は21歳で東大美術
東京ディズニーランドは今年で40周年(昭和58年開園)を迎えるそうだが、三島由紀夫は自決の年、昭和45年正月、11歳の長女と8歳の長男を連れ家族で米国ディズニーランドに遊びに行こうと瑤子夫人に提案したが、夫人は「豊饒の海」を完成した後にしましょうと断った。【ロス近郊にあるディズニーランド】【山中湖畔にある三島由紀夫文学館】三島自身は、作家の三島由紀夫と、家庭人の平岡公威を日頃から厳密に使い分けている訳だが、同夫人は『私の結婚相手は平岡公威ではなく、実は三島由紀夫だ
こんにちは!平成最後の日!平成最後の日は、実家のある北海道に帰省しています。実家でのんびり本を読みながら新しい時代を迎えたいと思います。さて、今日は昨日のブログで言っていた超大作の感想です!超大作とは三島由紀夫『豊饒の海』全四巻!春の雪改版豊饒の海第1巻(新潮文庫)[三島由紀夫]766円楽天奔馬/三島由紀夫810円楽天暁の寺724円楽天天人五衰/三島由紀夫637円楽天昨日のブログにも少し書きましたがいやー大変でした!笑読書会がなかったら絶対に挫
1970年11月25日、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で自決してから、あすで50年になります。雑誌や新聞でよく特集を見かけます。きょうは、三島作品と奈良のかかわりについて書いてみたいと思います。45年という短い人生の中で三島は奈良に何度か足を運びました。特に、晩年の作である「豊饒の海」4部作において、奈良は重要な舞台になっています。1966年8月には、ドナルドキーン氏と三輪に3日間参籠し、山中の「三光の滝」にも打たれています。大神神社を訪れた三島とキーン氏(朝日新聞奈良版から)
美しい言葉で紡がれたことばの連なりを読んでいると、日本語を母語として生まれてよかったと感じます先月の記事にも書きましたが、改修のため約4年間閉館する(した)鎌倉文学館へ行く前に『春の雪』を読みました。こちらは再読で以前映画も観ました。しかし、清様(妻夫木聡)の、裸にサスペンダーの場面が強烈で(原作にはなかったよ!)他はあまり覚えていないという…💧これを機に『豊饒の海』を最後まで読んでいこうと思います!自分のブログをどれくらいの人か最後まで読んでくれているのか分