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西暦2020年、東京にて日本の野山では外来種が圧倒的な優位を築きつつあります。セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポ、道路脇をオレンジ色に染めるナガミヒナゲシなどなど。人目を引く大振りできれいな花も大抵は外来種で、このハナダイコンもそのひとつです。春まだ早い頃、やや湿ってはいるが水はけも良いような日の当たる斜面でよく見かけます。とにかく繁殖力が旺盛で、原産地中国では時に大群落を形成します。小説家の季羨林はエッセイ「二月蘭」でこう記しています。(二月蘭とはハナダイコン
名は体を表すとかや花大根(なはたいをあらわすとかやはなだいこん)時々聞く慣用句に「名は体を表す」というものがある。これは、人や物の名称が、そのものの実体や本性をよく表していることをいうそうだ。その由来は、仏教の「名体不二(みょうたいふに)」にあり、名称とそのもの自体が別々ではなく、切り離せないということ。それだけに、子供の名前や物の名前などを付ける時などは、こうあって欲しいという願いを込めるだけでなく、「名前負け」などしないように、よくよく考えるべきという戒めにもなっていると思う
こんにちは。雑草というと、小さくて地味なイメージがあるかもしれません。前々回、前回と、そんな小さな植物の魅力をご紹介してきました。でも、春らしい華やかなお花もたくさんあります。今回は、そんなお花をご紹介したいと思います。最初は、紫の花が印象的なこのお花。空地などに群がって咲いているのをご覧になったことがあるかもしれません。調べてみたら、この植物には名前がたくさんあって驚きました。雑草の図鑑では、「ムラサキハナナ」「諸葛菜(しょかつさい)」「ムラサキダイコン」「ハナダイ
名乗るなら諸葛菜が格好いい(なのるならしょかつさいがかっこういい)今日取り上げる植物は、花壇や野原などでよく見かけるが、いろいろな名前で呼ばれている。良く知られているのは「紫花菜(むらさきはなな)」。これは、花の形が花菜(菜の花)に似ており、花の色が紫なのでつけられた。「花大根(はなだいこん)」という名前もあるが、これは、大根の花に似ていて、花が美しいことから付けられたとのこと。更に「諸葛菜(しょかつさい)」とも呼ばれているが、これは、三国志に出てくる蜀漢の政治家・軍