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消化器系手術の術後管理の標準看護計画その1消化器系手術をうけた患者の術後管理の原則手術が終わって病室に戻った患者は、待っていた家族にも会い、「手術が無事に終わった」という一種の安堵感をもつ。一方、損傷の加わった術後の生体内には、種々の変化がおきる。それは、手術の侵襲に対して、恒常性を保とうとする力が働くためである。損傷した局所の修復はもちろんのこと、全身的にも生体のストレスに対する防御反応があらわれる。疼痛の出現もその一つと考えられる。すなわち、"術後"とは、手術は"終わった"が治癒過程
まずは、お知らせです。久しぶりにテレビで米村先生のHIPEC(温熱化学療法)が取り上げられます。・7月19日(日)フジテレビ「TheLastDoctor」腹膜播種、腹膜偽粘液腫治療の最新情報が得られます。さて、先生のところも「新型コロナウィルス」の影響があったようで、インドからの医師NaveenPadmanabhan氏が2020年3月3日から4月10日までの日本腹膜播種学校の研修を終えていたのですが、「新型コロナウイルス」でインドがロックアウトしたため1か月以上帰国が出来なくなっ
甲状腺分化癌の全摘後、TgAb陽性の方のサイログロブリン値は腫瘍マーカーとしては役立たないということを説明しました。このような場合にはTgAb値の推移が役に立つ場合があります。術前にTgAb陽性の患者さんに対し甲状腺全摘術を行い、術後にTgAb値を測定して術前と比較します。すると術前よりも低値になり、継続して測定していくといずれは測定感度未満になることがあります。これは手術によって甲状腺や癌組織が切除され、サイログロブリンを産生する細胞が完全に除去されたと推定できます。自己抗体のターゲッ
では術後にTgAb値が低下しない、あるいは次第に上昇する場合はどうでしょうか。自己抗体がいつまでも産生されるということは、サイログロブリン産生細胞が存在することが示唆されますので、正常甲状腺組織が残っていないのなら、どこかに癌細胞が隠れているということになります。実際、TgAbが低下しない患者さんでは、術後の転移・再発が多いことが報告されています。しかし、TgAbが低下しなくても再発しない(検査で再発部位が同定できない)患者さんもたくさんいます。癌細胞が残っていても増殖せずにおとなしくして
❇️PICU~小児集中治療室~スペシャル2024❇️北海道の丘珠(おかだま)病院PICUを舞台に、しこちゃん先生こと駆け出しの小児科医・志子田武四郎(しこた・たけしろう/吉沢亮)が、医師として、人間として成長していく姿を描くメディカル・ヒューマンドラマ。今回のスペシャルドラマでは、武四郎がPICUに配属されて1年後の丘珠病院を舞台に描かれる。後期臨床研修でやってきた2人の研修医の指導を見ることになった武四郎。先輩らしい姿を見せたいところだが、研修医の2人は頼りない武四郎のことを小馬鹿にし
去勢手術の方法は過去の記事でご紹介しました今回は「去勢手術のその後」として、去勢手術後の術後管理をご紹介します今回の主人公はコーギーの檸檬(れもん)くん!病院ではとってもお利口さんですが、飼い主さん曰く「やんちゃな」な男の子ですコーギーちゃんはやんちゃでなんぼ、みたいなところありますよね笑手術前の檸檬くん手術はいつも通り終わり、傷口は2cmほどでしょうか縫合してあります動物は傷を気にしてなめてしまうので、エリザベスカラーが必須になります当院ではエリザベスカラーを