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怖い本を読んでしまいました主人公の女性は、東京で華々しく活躍していたが、会社のスキャンダルに巻き込まれる。それまでチヤホヤしていたメディアに手の平を返されてあることないことを書かれ、表に出られなくなる。地元に帰り、身を隠すように深夜の惣菜工場で働き始める。そこでは、主人公が東京で生活している頃に良くランチに行っていた、オーガニックコーヒー店で出しているカップサラダを作っていた。その工場で一緒に働く、「研修生」という名目で低賃金長時間労働をさせられる海外派遣労働者のこと。農業以外に産業が
酷暑の毎日休日や、時間が空いた時に、私が好んで行く場所は図書館です。だいぶ前から予約してあった「みかづき」や「頭に来てもアホとは戦うな❗️」も、読み終えたのですが、ここ最近で一番印象に残ったのはこの作品でした。「長女たち」篠田節子もちろん私は長女であり、高校時代からの友人3人も、独身OL時代からの飲み仲間も全員が長女。読後の感想も交えて、グループLINEで紹介したら皆が『読みたい‼️』と即答してくれました。笑たっぷりと読み応えのある中編が3つ。
【2024年読書記録』⑨『鏡の背面』篠田節子著前に図書館で借りて途中まで読んでいたのをやっと残りを読了。内容的に借りたまま読みきることに躊躇があり、貰い物のクオカードを使って購入。これは本棚に入れるべき本。『冬の光』と前後して読むことになりましたが、これも力のこもった、人の業について書かれた物語。胸に傷のある人物が、他人それも聖人のような人になりきって生き続けるということが、どれほど当人にも周囲にも大きな影響を及ぼすのか、恐ろしいほどの世界が描かれていて、読んでいて身体中に力が入りました