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上下巻・本日・同時発売――。昭和58(1983)年8月、宇野千代(当時85歳)の大河自伝生きて行く私上・下巻(毎日新聞社)の新聞広告。もともとは毎日新聞に連載されていた自伝小説が満を持して書籍化。広告内の左上付近に「この本は文庫本にはいたしません」の一文があるが、その後、何度か文庫化されていたような…。明治30(1897)年生まれの宇野千代センセイ。この当時、85歳とかなりのご高齢にも関わらず、八重洲ブックセンター(8月13日)、新宿・紀伊国屋4階ホール(8月20日)、池袋
今週の一冊“生きる”「生きて行く私」宇野千代中公文庫1991年(単行本1983年)カバー山本容子宇野千代と聞いて真っ先に思い出すのは、子供の頃、父とよく行った梅ヶ丘駅前の「べにや」という喫茶店に、かつての恋人、東郷青児デザインのマッチがあったこと。ふたりが暮らした愛の巣は、梅ヶ丘からほど近い下北沢にあったという。・・・・・自由奔放で、恋多き波瀾万丈の人生を生きた宇野千代の自叙伝。宇野はよく瀬戸内寂聴と比較されることが多いが、彼女の人間的スケールの大きさや生き様は、甚だ失礼な