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そして、翌日の火曜日玲奈が喫茶“ナチュラル”に出勤しようとマンションの外にでた。「松井玲奈さんですね。WN署、強行犯係の伊藤です。本日護衛させて頂きます。」玲奈が喫茶店に出勤する月、火、金の朝のみ所轄の刑事が護衛につくことになっていた。「松井玲奈です。お願いします。駅前で友人と待ち合わせていますがよろしいですか?」「はい。大丈夫です。」伊藤は玲奈の10mほど後について護衛していた。駅に着くと珠理奈が待っていた。非番である珠理奈
「玲奈!出てきて大丈夫なのか?」玲奈に店内に入るな否や店主の桜井が声をかけた。「昨日は休んで申し訳ございません。軽傷ですので大丈夫です。」「そうかよかったよ。じゃあ、今日もよろしくな。」桜井は笑みを浮かべた「あ・・・松井さんも玲奈の護衛、ご苦労様です。さあ、座ってください。」桜井は珠理奈をカウンター席に案内した。「警護を買って出たのにこのようなことになって申し訳ございませんでした。」珠理奈は座りながら桜井に軽く頭を下げた。
そして電車内では何事もなく玲奈が働く喫茶店の最寄りの駅に到着した。友梨奈は玲奈の少し前を歩いて辺りを警戒する。先週、店先まで玲奈を送らなかったばかりに玲奈が襲われたので友梨奈は全神経を集中させて辺りを監視した。そして、喫茶店に到着する。「では、私はこれで失礼します。」所轄の伊藤刑事は玲奈を無事送り届けられたので去って行った。「友梨奈さん、ありがとうございました。さあ、コーヒーでも飲んでいって下さい。」「はい、ではお言葉に甘えます。」
歩くこと10分、ホテル街に到着し“セレン”というホテルに珠理奈は小林を誘導した。「ここよ。」「奇麗な所だな。さあ、入ろうか」男は下心丸出しの表情で珠理奈に言った。すると後から声がする。「おい、ひとみじゃないか?」声の主は菅田将暉であった。。「お兄ちゃん・・」珠理奈と菅田は兄妹を演じていた。「え??お兄ちゃん?」男は驚愕した「てめえ、人の妹に何しているんだ。妹はまだ17歳の女子高校生だぞ!おまえ、淫行だぞ。」菅田は
そして、日々は経過して月曜日が訪れた。玲奈のマンション前には友梨奈がいる。今日、珠理奈は勤務の日で友梨奈は非番であった。月曜日にスカートを2回切られ傷害の被害にもあっている。当然、友梨奈は警護に駆け付けたそのことは珠理奈を通じて玲奈に連絡が入っている。玲奈は出勤の為にマンションの外に出ると友梨奈がすぐに近づいてきた。「え??友梨奈さん・・・」てっきり駅前にいると思っていたのだ。「万が一がありますので、自宅前から警護させていただ
(第3者視点)(今から5年前)松井珠理奈が17歳松井玲奈が23歳の頃の話である。深夜のファミレスで食事をしているカップルがいた。女性は珠理奈で男性の方は菅田将暉25歳。二人は会話することもなくただハンバーグステーキをがっついている珠理奈は将暉の顔をチアチラ見ながら食べているだが菅田は半分ほど食べて後はタバコを吸って珠理奈が食べ終わるのを待っていたそして珠理奈が食べ終わると菅田が口を開く。「さあ、行くぞ。」「うん。」二
急に現れたあなたはいつの間にか私の心に侵食していたそして、気が付けばあなたのことを好きになっていた・・・きづいたら片想い一昨日に大きな台風が直撃して、その爪痕がまだ痛々しくのこっている街中。大学から帰った私はキッチンに入った。その人は私の目の前にいた。長い髪が揺れ、透明感抜群のその瞳で私を見つめている「誰ですか??」私はとっさに呟いた「七瀬ちゃん?久しぶりね。お母さんからきいてない?」その女性はそう言って、キッチンにあるイスに座
「久しぶりだね~~~玲奈ちゃんを見送りに行った空港で会って以来かな?」珠理奈さんが未央奈さんと私の肩に手をやりながら言った。「もう、玲奈さんがアメリカに行って2週間かぁ・・・」「長く感じますよね。」未央奈さんの言葉に私が補足した。「じゃあ、ランチに行こうか!」珠理奈さんが切り出し私達はオープンテラスのあるカジュアルなイタリアン料理の店に足を運んだ。「でも七ちゃんが私達を誘うなんて珍しいね」珠理奈さんが席に着くなり発言した。
珠理奈は繁華街のコンビニ前で立ち止まった。どうやら、人を待っているようだ。するとある40代のサラリーマンが声をかけてきた。「ひとみちゃん?」男は珠理奈に声をかけた。「うん、ひとみだよ。おじさんは小林さん?」「ああそうだよ。」「じゃあ、早速行こうか!」珠理奈は男の腕に手を回した。そう、珠理奈は出会い系サイトを利用して援助交際の相手を探し今日ここで待ち合わせをしていたのだ。当然本名を名乗らず【ひとみ】と名前を偽っていた。「安
今日は土曜日で大学も休み。私は朝食をとり外に出かけた繁華街で時間を潰し午前11時30分に待ち合わせをしている。私が待ち合わせの書店の前に到着するとすでに誰か来ていた。「七ちゃん、久しぶり!」そこには堀未央奈さんがいた。私と同じ玲奈さんを愛する人だ。共通点は死ぬほど愛する人がいたのにその人との失恋で傷んだ心を玲奈さんに癒されていつの間に恋していた。「お久しぶりです。あとは珠理奈さんだけですね。」すると後ろから元気な声がする「七ち
過去のエピソードは下記リンクからどうぞ気づいたら片想い気づいたら片想い―ライオンハート―気づいたら片想い―恋も2度目なら―朝の陽ざしが眩しく私は自然と目が覚める。窓を開けて外の景色を眺めるとても穏やかだ・・・でも虚しさがこみ上げてくる一緒に暮らしているわけではないのに玲奈さんがアメリカに旅行に行って寂しさで一杯だ。1か月アメリカに行くだけなのになぜか遠い世界にいった気持ちになってしまう。台所に行くと母が一枚の絵ハガキを